どうも、わらべだ♪の名で出場していたミスター構築ことシグマです。
竜王戦お疲れ様でした!!
早速ですが、構築を紹介していきます。
コンセプト
・最低限サイクル可能な構築にすることで、不利マッチでもプレイングで誤魔化せる幅を広げてどんな構築がきても対応できるようにする。
・相手にダイマを弱く切らさせて後発ダイマで切り返す。
・BO1を生かしたコンセプトの誤認。
レンタルパ
S24〜用で同じものを作り直しました。
構築経緯
シーズン17終了まで
まず竜王戦本戦に向けて考えたのは参加者の特徴だった。ランクマとは違い、対戦する相手は7人の中から決まっているため、最低限のリサーチはやり得だと思い簡潔に纏めてみた。
ペンギンさん(TNコケホドリ)
竜王戦予選、INCJanuary共にYoutubeに上がっている全ての配信アーカイブ、動画を確認したがTNコケホドリは確認できず。JCS2019→WCS2019で構築の並びを変えなかったことから自信があれば大幅に変更しないプレイヤーだと考えられ、今回自信はあるはず。12月環境で勝ち抜けているため恐らくザシアンかムゲンダイナ、時点でカイオーガ…カバザシサンダー、受けダイナ、オーガサンダーナット
kazukiさん(TNわとり)
予選で使ってたのはザシアンだが参考にはならない。変えるならダブル勢が好みがちなオーガかゼルネ?。また、シーズン17最終日前日にホウオウで遊んでいた時に本人と当たったがその時は黒バドだった…黒バドエルフノラゴン、オーガナットサンダー、ザシアンランドサンダー
うわっきーさん(TN Thrash)
メジャーな禁伝ほぼ全て試している且つ積極的に情報を発信しているため禁伝は絞れない。ラグドラパ、エスバ辺りを評価しているはず…ラグザシドラパサンダー、オーガラグエスバ
ジュニア、シニア…本当にわからない。竜王戦予選抜けの1人がオーガゴリラランド、もう1人がイベルゴリラランド。
予想
1~2人はいそう…ザシアン、カイオーガ、黒バド、イベルタル
いなさそう…日食ネクロズマ、ゼルネアス、白バドレックス、ホウオウ
わからない…ムゲンダイナ
一通り纏めてみた結果、ザシアンとカイオーガに不利を取らない禁伝を採用して、他の主流な禁伝に対しても選出を事前に決めておける構築を目指すということになり、4月上旬~中旬にかけて本戦用の構築を意識し始めた(この時期に5月末に本戦予定の通知が届いた)。ザシアンとカイオーガの2体に五分〜有利である禁伝の候補として黒バド、カイオーガ、ゼクロムが挙がった。
黒バドはシーズン16終盤に呪いのお札黒バド+HBサンダー+HDガマゲロゲを使用していたので動かし方はなんとなくわかっており、黒バドの最大の懸念点である同速勝負がランクマほど発生し辛いことが考えられるため好印象だった。しかし、S17中期の環境にいるガマゲロゲが貯水ばかりだったので、カイオーガに1サイクル目から冷凍ビームを押されることがほとんどであり安定性に欠け始めたので、1ヶ月使用していたガマゲロゲを手放すことにした。それ以降、黒バドカバサンダーナット+対悪や黒バドポリドヒドサンダー等試したが、ザシアン軸に対して強いダイマの切り方ができる構築を満足に組めなかったため、一旦他を考えることにした。
カイオーガはザシアン軸に対して明確に強く立ち回れそうだが、12月~4月の間で30戦程度しか使用したことがなく、対カイオーガミラー含めて自信がなかったため保留にした。また、ゼクロムはザシアン+地面へのダイマ択が避けられない点(身代わり残飯は調整含めわからなかった)、参考記事が初手ダイマしかないため一からサイクル寄りの完成度が高いゼクロム軸を組みきれない点により無理だと判断して没になった。
思うように纏まらなかったため、黒バド軸を考えつつ机上論で強そうだと思っていたHB弱点保険イベルタルを試しに使用したところ、想像以上に単体のスペックが高く、ザシアンに不利を取るものの環境に刺さっており使い勝手が良かったため、一旦イベルタル軸を考察し直すことにした。
シーズン16中期~シーズン17中期にかけてCSチョッキイベルタル+HBサンダー+HDガマゲロゲを信用していたため、始めにその2体+イベルタルを使っていたが、前述の理由によりガマゲロゲを外し新たにカイオーガとサンダーを受けてもらう枠としてラッキーを採用した。自分はイベルタルを竜王戦予選、ランクマ、ムゲンダイカップと使用してきたが、イベルタルの取り巻きは受けに寄りすぎず攻め駒にもなれるポケモンで固めるのがベストだと信じ続けていた。そのため、初めはラキヌオーの様な並びになるのを躊躇したが、安定してカイオーガを受けれる点、有利不利がはっきりとしながらその場で終わらない何かしらのアクション(ステロ、状態異常等)を1サイクル目からできる点を再評価し組み始めた。また、イベルタルと合わせて両ウーラオスを比較的楽に相手することができ、ザシアンにも弱くなく補完が優れているドヒドイデを採用した。イベルタルザシアンorウーラオス対面で押されるじゃれつくorインファイトを半減で受けれる点を評価してヌオーは採用しなかった。
イベルタル+ドヒドイデ+ラッキーまでは決まり、残りは多少のサイクルが可能ながら自身が攻め駒になれる点、イベルタルと補完が優れイベルタルが苦手なザシアン、ゼルネアス、サンダーに対して選出しやすい点を主に意識して試行錯誤を繰り返した。
最終的には電気の一貫を切りつつサンダーに弱い行動を押し付けることができるHBオボン剣舞霊獣ランドロス、ランドロスと合わせてザシアン+サンダー+クッションに対して強く、補完も優れており増えていたホウオウ入りサイクルにも強く出れるHBカゴのみヒートロトム、ここまで重いゼルネアスとムゲンダイナを誤魔化すことができ、ダイナックルの一貫を切れるHA珠ミミッキュをそれぞれ採用した。
当初は最後までイベルタルを触る気はなく(寧ろ本戦で使う気がなかったため敢えてイベルタルツイートをする程)、黒バドやホウオウ等も多少は触っていた。しかし、デフレシーズンということもあり思いの外順位が下がらず、4月28日辺りには本戦でイベルタルを使うことを意識し始めた。その後もS17最終日前日夜に2ロムで1位3位を取れる程には勝てており、最終日も朝方までは1桁をキープできるなど順調であった。結果としては最後の最後に崩れて最終2桁後半という渋い結果で不完全燃焼のままS17を終える形となった。
シーズン17終了以降
S17終了後、改めて黒バド軸も考えはしたが、対ザシアンへの勝率がそんなに悪くなかった点、調整できる場が無くなる状況下では使い慣れている構築・ポケモンを使用した方が最善だと気づいた点、イベルタルを信じたかった点などにより本戦ではイベルタルを握ることに決めた。
ここで禁伝は決まったが、取り巻きはまだ考察の余地があったため改めて考え直すことにした。構築を組むに当たって、
・相手の思い通りに展開され一方的に何も出来ないまま負けることだけは避けたかったためサイクルを交えながら後発ダイマを目指す
・ザシアンとカイオーガに対して選出を決めておく
・前述の通り自身が攻め駒として機能できるポケモンを固める
の3点を特に意識した。特に2、3つ目に関してはイベルタル+クッション+受けによりすぎない補完枠の選出が最も柔軟に立ち回れるとS17で実感していたため構築段階で意識した。
まずS17で使用感が非常に良かったHBドヒドイデはすぐに確定した。
次に電気の一貫を切りつつ、ザシアンとムゲンダイナに選出でき、威嚇で柔軟に立ち回れる霊獣ランドロスを採用した。S17ではHBオボン剣舞で使用しておりランド自体は問題なかったが、それぞれの禁伝に対して役割がはっきりしておらず選出段階で困ることが多かった。そのため、拘りスカーフを持たせることでザシアン、ムゲンダイナ軸に立ち回りやすいのは勿論、カイオーガやイベルタル軸に対しても初手上から蜻蛉→受け駒に引く動きで幅広く対応できる点を評価して変更した。
ここまでサンダーが非常に重いため露骨に強いポケモンを採用する必要があった。既に構想段階の3体との兼ね合いにより、ドサイドンや霊獣ボルトロス等のタイプ受けよりもラッキーやポリゴン2などの数値受けの方がこの枠は良いと判断した。ポリゴン2はラッキーと比べて黒バドや地面枠に強く、自身がダイマする選択が取れることが魅力的だが、ランドロスの蜻蛉からカイオーガとイベルタルを受ける動きをするならばラッキーしか適していないためラッキーを採用した。
ザシアン+サンダーがまだ重く、イベルタルカバルドン(ラグラージ)対面での挑発引き択を合わせれなかった時が面倒なので(そもそも対面していないと何も対策になっていない)、欠伸ループを切れるカゴのみヒートロトムを続投した。
ここまでS17の並びと全く同じだが、ここからが長かった。あと1体に求めたのは以下の通り。
特にゼルネアスを切って良いか否かで迷った。ランクマとは違うので使われなさそうなゼルネアスを切るのが視野に入り、よりカイオーガや黒バドをメタれる擦り抜け不意持ちドラパルトやHDナットレイが有力候補だった。しかし、初戦の相手がゼルネを絶対使わないかと言われたらそうではなかったので、初戦でゼルネと当たり負けるのが1番嫌だったのでドラパルトは無しに、これ以上受け寄りに回り相手のメタに負けるのが嫌だったのでナットレイは無しになり、最終的にミミッキュに戻ってきた。
この時点でイベルタルの型やミミッキュの持ち物等がまだ決まっていなかった。最後まで悩んだが、日食ネクロズマが存在しなくてカイオーガと当たりそうな点、ブラッキーやラッキー等の挑発が刺さる一般枠がランクマよりも少なそうな点、イベルカバ対面で1サイクル目から挑発をケアせずに居座ってくる人がこの場にいないのは想定できるが挑発を採用していると自分視点嫌でも択から逃れられないのでそれを嫌った点等により、イベルタルの型をHB弱保からAS珠に変更した。また、S17での使用感を元に要所要所改善した。
S17と同じ並びに行き着いた自分とポケモンたちを信じて解答を提出した。
コンセプト(再)
・最低限サイクルできる構築にすることで、不利マッチでもプレイングで誤魔化せる幅を広げてどんな構築がきても対応できるようにする。
→ラキドヒド、イベルランドヒトム等。伝説環境では3サイクル以上するのが難しいため、必要以上に受けに寄せすぎない。
・相手にダイマを弱く切らさせて後発ダイマで切り返す。
→初手イベル裏ラキドヒド、初手ランド。
・BO1を生かしたコンセプトの誤認。
→イベル+受け駒=初手ダイマを強く押し付ける構築だという認識。そのため、表プランは後発ダイマだが、当然初手からイベルタルでダイマを切る裏プランも
単体解説
性 格:陽気
特 性:ダークオーラ
実数値:201-183(252)-116(4)-*-118-166(252+)
持ち物:命の珠
技構成:イカサマ / ダブルウィング / 不意打ち / 羽休め
竜王戦予選・ムゲンダイカップでは突撃チョッキを、シーズン17では弱点保険をそれぞれ採用しており、今環境とコンセプトより珠物理で採用。環境に合わせて幅広く調整でき、どの型も高水準で押し付けることができるのが魅力。それ故にイベルタルは取り巻きがトップレベルで難しいと皆口を揃えていたイメージ。
イカサマは130ダイアークとして止まらず、ザシアンやランドロス、ミミッキュ白バド日食ネクロ等様々な場面で活躍した。
イベルタル+ドヒドイデで悪ウーラオスを見ることができるため、禁伝+ウーラ+何かの選出に対しては相手の何かの枠に強いポケモンを投げるだけで有利に立ち回ることができた。
度々使ってきたため流石に愛着が湧いた。最後までお世話になった。
性 格:図太い
特 性:再生力
実数値:157(252)-*-224(252+)-73-163(4)-55
持ち物:黒いヘドロ
技構成:熱湯 / 毒々 / 黒い霧 / 自己再生
軸であり死なないポケモン。実際死ななかった。
ドヒドイデにトーチカを採用しないのはありえないと思っているが、イベルタルが重いザシアンとゼルネアスの2体を考えると霧を採用せざるを得なかったため、構築との兼ね合いにより泣く泣く不採用。
実際に本戦でやった動きとして、再生力を活かしてこちらが4割削れた再生のタイミングで相手の交代に対してもケアしながら交代を合わせる動きを比較的押しやすく、状況に応じて取り入れることが大切であると思っている。
性 格:陽気
特 性:威嚇
実数値:165(4)-197(252)-110-*-100-157(252+)
持ち物:拘りスカーフ
技構成:地震 / 空を飛ぶ / 岩雪崩 / 蜻蛉返り
カイオーガ、イベルタル、カイリューに対して初手から蜻蛉で様子見しつつダイマ択を一方的に押し付けやすい点を最も評価して電気の一貫切り枠として採用。特にサンダーに対しては有効であり、ボルチェンを押されることがないためダイジェットor素引きの弱い選択を押し付けることができる。
初手の展開だけでなく、禁伝は地面等倍以上であることが多いためスイーパーとしても優秀。当然ダイマしてもしなくても充分機能するため、コンセプトに合っている。
ラッキー
性 格:図太い
特 性:自然回復
実数値:325-*-62(252+)-*-139(108)-89(148)
持ち物:進化の軌跡
技構成:地球投げ / ステルスロック / 電磁波 / タマゴうみ
対カイオーガとイベルタルを重視してラッキー。
シーズン17では受けダイナのダイナが身代わりしかいなかったので、残り時間7分辺りに歌ってミミに引く動きのために歌うを採用していたが、イベルタルやカイオーガの方が存在しそうな点と仮にダイナを使うのがペンギンさんの場合身代わりではなく2ウェポン+毒orコスパだと考えていたため不採用。当初はイベルタルを始め後発ダイマで一掃する動きを生かせる癒しの願いを採用していたが、対イベルやサンダー対面の暇な時など押したい場面が割とあったので電磁波を採用した。それに伴いDをSに振り分けた。
性 格:図太い
特 性:浮遊
実数値:157(252)-*-143(20+)-139(108)-135(60)-115(68)
持ち物:カゴのみ
技構成:オーバーヒート / ボルトチェンジ / 悪巧み / 眠る
HB…A実数値222A+1ザシアンの巨獣斬+インファイトを25%耐え(目安)
陽気ウーラオスの鉢巻強打を最高乱数以外耐え
HD…臆病サンダーの珠ダイジェットを1.9%で2耐え
C…オバヒで臆病カイオーガの潮吹き耐え調整のD-1ザシアンを確定
+2ダイバーンでH252振りサンダーを確定
S…ミトム意識
ここまでのポケモンと補完に優れ、ダイマしなくても中盤にダイマを切っても機能してくれるためコンセプトに合っているポケモン。
シーズン17では対ホウオウを中心に居座りたい場面が多かったため10万にしていたが、本戦でザシアン軸を意識した際に電気技で居座りたい場面が無いと判断しボルチェンに変更。
ザシアンドヒド対面の全ケア、ザシアンの巨獣斬+インファ意識のB振り共に本戦で絡んだため間違いではなかったが、もう少しSを削ってBに振っていればとまた違ったかもしれない(理由は後述)。
性 格:意地っ張り
特 性:化けの皮
実数値:149(148)-156(252+)-102(12)-*-126(4)-128(92)
持ち物:タラプのみ
技構成:じゃれつく / ゴーストダイブ / 影打ち / 剣の舞
HB…意地ウオノラゴンのエラがみを皮ダメ後ダイマ時に確定耐え
HD…控えめゼルネアスの+2ダイフェアリーを皮ダメタラプ食い後ダイマ時に確定耐え
S…準速ウオノラゴン抜き
ここまで足りない要素を詰め込んだ最後の枠。
持ち物はタラプと呪いのお札と迷っていて、対オーガやイベルに出すつもりはそんなになかったが、対ゼルネを始め選出したい禁伝が特殊しかいなかったのと札の使用経験が浅いことからタラプのみで採用。
構築単位で後発ダイマを狙っているのもあり、イベルタルが初手から削れてしまいダイマが残る展開が割とあるため、ダイマしてもしなくても強い後発ミミッキュはコンセプトとうまくマッチしている。
選出
前提
+or+or
+or+
+or+
++
初手から進んでダイマを切らない都合上、イベルタルが削れてしまい一般枠にダイマを切る展開がよく起きてしまうため、ラキドヒド同時選出は極力避ける。また、相手は初手にイベルタルに強いポケモンを投げることが多いが、それでもイベルタルの初手性能は飛び抜けているため、対ザシアン以外は初手に置くことが多かった。
対カバザシサンダーウーラ
or
or
ヒートロトムがとても刺さっていることが多いので選出に組み込みたいが全対応の選出ができない。イベルタルのイカサマをザシアンに一回入れるだけで非常に有利になるので初手から出したいが、基本初手ザシアンのため結局引かざるを得ない。
構築段階でザシアン軸にイベルタルを組み込める強い選出を目指していたのもありイベルを出したいが、スカーフランドロスも相手を選べば動きやすいため相手に合わせて変える必要がある。
対ラグドラパザシアン
or
ドラパがいるだけでラキドヒドヒトムが好き放題されてしまうためイベルタルを出さざるを得ない。カバとは違いラグがイベルヒトム共に柔軟に対応されるため苦手。
対オーガナットサンダーウーラ
@1
初手蜻蛉始動でメガネ(珠)潮吹きをラッキーで受けれる。ランドが刺さっていない場合、イベルを初手に置きスカーフ判定しつつダイマorラキ引きを選択できる。ナットレイが重くなってしまうためダイマを切ってでも早期処理を優先する。
対オーガカバエスバ
ランドを出すと簡単にカバに展開されてジリ貧になるため、ランドを出さない選出が求められる。初手カバ以外ならダイマを切って裏のカバルドンに流してもらい、数的優位を生かして勝ちきることを目指す。
対黒バドサンダーエルフノラゴン
@1
イベルタルとミミッキュどちらにダイマを切っても通るため、初手イベルタルで牽制しつつサイクルの中で通すプランを考える。ノラゴンを考えるとドヒドを選出したいが、何度も吊られると択まで持っていかれるので早めに読むことも必要になる。有利マッチ。
対黒バドカバナットサンダー
+から2体
イベルタルが受からないため後発ダイマで通すことを狙う。一般枠でヒトムが刺さっていることが多い+ミミウーラ受けにヒトムドヒドの選出をすると黒バドが重くなるのでドヒドではなくミミッキュを出したい。
対イベルタル受け
ランドで蜻蛉→ラッキーでイベルのダイマを枯らす。物理でも-1珠アーク+ジェットをこちらのイベルが確定耐えするため、ラッキー出し後イベル引きで数的不利を取らずに対処可能。挑発があるとラッキーが対面負けるため、挑発のタイミングでイベルに引いて切り返す必要がある。五分or微有利。
対イベルランドゴリラ系統
or
+から2体
上と同様にイベルのダイマを枯らせれば後発ダイマで一掃できる。相手にサンダーがいるとラッキー確定、余裕があればミミッキュ。
対ムゲンダイナ受け
or1
@1
バンギラスがいなければイベルタルの初手ダイマで数的優位を取りTODを狙うのが理想。ただしバンギがいないなんてことはなくランクマでは弱保イベルを使っていたため、ラッキーで14分間ダイナと遊んだ後にミミッキュに引いて殴り、TODに寄る判定勝ちを狙っていた。イベル受けとしてバンギ、逆にダイナを受けるためにラッキーをお互い選出しないといけないため、@1でこちらはバンギに強いポケモンを出し、相手はミミッキュ・ランドロスに強いポケモンを出す必要がある。五分or微有利。
対日ネクロラグサンダー
@2
割と何でも強く出せる。イベルネクロを早い段階で対面させてダイマを強制させ、後発ダイマを狙う。なるべくサイクルしない対戦を目指したい。
対白バドサイクル
初手ドヒド引きでダイマを往なしてからイベルを通す。2ターン目のダイアイスorダイアース択もヒトム引きで解決できるため非常に有利。トリルも枯らしやすくイカサマで白バドを倒せるため、イベルレヒレ対面ができればダイジェットで早期処理を狙うのもあり。
対ゼルネ
挑発を受けてない状態でドヒドゼルネアス対面からスタートし、毒を入れてから試合が始まる。そのため身代わりがある時点で後手に回り、身代わり+雷まであるとどうしようもない。例えゼルネアスをうまく処理できて、ラス1がドヒドに強い積み技持ちのポケモンだと厳しい。
対戦解説
※対戦中に特に強く考えていたことは太字
準々決勝 vsわとり選手(kazukiさん)
選出…ラグラージ+ノラゴンがいるためヒトムが通しづらいタイプのザシアンサンダー。ザシアン+ノラゴンを開けるためにドヒドイデは確定。次にサンダーに投げるポケモンを考えた時にノラゴンウーラオスと負荷をかけれるポケモンが揃っており、ラッキーを選出した場合それらと対面すると一方的に不利な択が続いてしまう点と欠伸の体制としてヒトムを選択した。最後に悪の一貫を切ることができ、どのポケモンと対面しても何らかの弱くない選択ができそうなイベルタルを選出した。ウーラオスは選出されなさそうと分かりつつも割り切れなかったのがイベルタルを選出した大きな理由だが、結果的にはサンダーの珠ボルチェンがきつかったのと通りの良さよりランドロスだった。
ここから要所解説
2ターン目…ドヒドザシアンで相手の選択肢である巨獣斬ワイボサンダー引き最悪剣舞全てに対応できるヒトム引き。この動きは構築経緯でも書いた通り構築段階で決めていたので良い。
3~6ターン目…相手のラス1はラグかラッキーだと考えて悪巧みを選択。相手は珠ボルチェン→ノラゴン引きで巧みが腐り、次のターンしっかりと釣られてしまいダイサンダーが受からなくなるため最悪の展開。結果的にはライジングボルトだったため助かったが、ここまでヒトムの活かし方として良くない展開が続いているなと感じていた。
7ターン目…また釣りが見える対面。サンダーが削れないままヒトムのカゴを消費してしまい仕掛けないとジリ貧になるのがわかっていたが、負けに直結する動きは避けたかったのでドヒド引き。エラがみが飛んできて、意地エラがみの最大ダメージが60だと知っていたため鉢巻ではないことが分かり一安心。
9ターン目…前のターンに相手がエラがみを打った意図としてこのターン再生のタイミングに引くためだと思い、再生以外の選択肢を考えた。サンダー引きに毒を合わせた場合、結局ヒトムがボルチェンで消耗して2ターン後に半壊する未来が見えた。そのため、サンダー引きが有力であり、ダイサイコ居座りと最悪エラがみで居座られても乱数で耐えることができ、役割が少ないため倒されても何とかなるイベルタル引きを選択。結果としてサンダー引きだけを考えるのであればヒトムを合わせるのが理想だったが、あの状況化で25秒でこの選択を取れた自分を褒めたい。
10ターン目…イベルタルサンダー対面。ヒトム引きの選択肢はなく、恐らく珠不意打ち圏内だと踏んでいた(実際確定だった)。自分視点ザシアンにダイマ技を受けられた時点でドヒドに引かざるを得ないため、ここでダイマ切りたくねぇ〜と悩んだ末に不意打ちを選択。甘えたボルチェンを祈っていたがしっかりとダイマされる。相手視点ではここまでこちらのイベルタルの型が割れていないため、相手はザシアン引きにダイジェットダイバーンを合わせられるのを恐らく嫌いダイジェットを選択。
相手が引けないと踏んでダイアークを押せていたら試合が終わっていたかもしれないが、ケアした結果のダイマ温存だったので仕方なし。
11ターン目…相手はサンダーを落としてはいけないためザシアンに引いてくれると確信して7秒でイカサマを押していたが、これが結果的に良くなかった。ここまでの試合展開で数的不利を取ってしまうとTODが狙われやすくなるのもあるが、TODでなくてもザシアンの役割が無くなってしまうため、ザシアン切り後にサンダーかノラゴンか有利な方を出されて不利な択が続いてしまうため残数を残すべきだった(実際それが原因で次のターン以降プレミを引き起こした)。ドヤ顔でガッツポーズをしていたが、後に続く良い選択ではなかった。
死に出し,12,13ターン目…1番悔やまれる選択。相手はザシアンを雑に切ってから有利な方を出せるようになったのが前提として、ドヒドのHPが7割だったため、ヒトムノラゴン対面でサイコファングを押されると負けてしまいそう(実際ファングされてもヒトム引き→ボルチェンで勝ちを追うことができた)だと第一に考えてしまい、これが良くなかった。ドヒドのHPを温存する必要があると判断してドヒド死に出し→ヒトム引きを選択。ヒトム引き後になんとなくやらかしたなと思っていた。13ターン目、事前に巨獣斬+インファイトの計算を念入りにしていて、実数値222程度なら良い乱数で耐えるとわかっており、ダイマを切って耐えても死に出しノラゴンできつくなることが考えられたため、まだダイマを温存した方がいいと考えてノラゴン引きケアでもボルチェンを選択。するとインファイトで落ちてしまう(乱数25%耐え)。本戦終了後に確認したところ実数値242ということで泡を吹いて倒れた。1ターン目の巨獣斬とイカサマのダメージ量でAが高すぎると判断できていればまた違ったしれない。
またこれには裏話があり、実際自分は構築登録直前(本戦1週間前)までヒトムをB84S4と振っていたが、kazukiさんがミトムが好きであり且つS17で自分がホウオウで遊んでいた際のパーティがとてもミトムが重かったため、ミトムを意識してB20S68に変更した。(B84なら乱数50%にまで上昇、例えヒトムが耐えていたとしてもノラゴンのHPが残っている以上TODでどうなるかわからないが…)。情報戦は簡単ではないがそれが面白い。
14ターン目以降…内心終わったと思いつつも経験則で熱湯を合わせ、相手の技選択が早かったのもあり普通にいけるのではと心拍数が上がり出したが、絶望の眠るで天井を見上げていた。
これにて僕の竜王戦は幕を閉じた。
結果
「ポケモン竜王戦2020」ベスト8
感想
シングルらしい読み合いとケアするところはケアするサイクル戦ができたので、負けてしまいましたが自分がやりたいポケモンはできたので満足しています。後半悔い残る選択をしてしまいましたが、いつまで引きずっていても仕方がないので、まだまだ次のシーズンや公式大会を取り組んでいきたいですね〜 ポチべが落ちることは無さそうです。
今まで一度もオフに出たことがなかったのもあり、いきなりの公式の空間を味わえて非常に有意義でした。緊張で死にそうだったけど応援のリプライのお陰でだいぶ落ち着いていました。本当に感謝しています。
今回のゲーム部門の対戦は全体的に相当早かったので、見直されてシングルの公式大会が年一くらいでいいので開かれて欲しいですね!選手名が本名ではなくTNになるのが今後も続くと参加しやすくなると思うし、あの異質な空気感はあそこでしか味わえないと思うので、今大会を視聴して次の竜王戦を目標にしようと感じた人が1人でもいたならばちゃんと魅せれたんだなと実感できるので嬉しいですね(*´ー`*) 自分もまた戻ってきます! オフレポ的なのは気が乗れば書くかも?
ここまで読んでいただいた方、応援してくださった方々、開催に携わってくださった関係者様、本当に本当にありがとうございました!!
@zenchino115