未来へのバトンタッチ

今アシストパワーの威力400くらい。

【S31最終8位】CrossFireバドレックス♪【剣盾シングル】

シグマです。

今回は密かに企んでいた白バドと共に最終1桁という目標をなんとか達成することができました!

 

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(最終的に使用した白バドのS0個体)


構築経緯

詳細は省くがポケ徹にハリーセンの育成論を投稿する事になった&このルールも折り返しを迎えてそろそろ白バドを使いたいなと考えていたので白バド+ハリーセンホワイトハリセーンの並びからスタート。完全に言いたいだけ。育成論はこちら

 

これまでにいくつもの白バドの形を考えてきたが、個人的には初手ダイマ+後発f:id:shigumaaa:20220701182654j:imagef:id:shigumaaa:20220701182657j:imageミミッキュ白バドが一番強い形だと確信していたのでそれを目指す事にした。この形の強みとして、

・白バド自身は当然ダイマしても強いがダイマに依存せず初速から高火力で殴ることが強みであり、抜群をつけないとダイマ相手には勝てないことがあるが、初手のダイマで相手にダイマを切らせるとミミッキュで容易に枯らした後に通すことができる。

・トリル化の3ターンで倒しきるのが理想であるが、相手が3体いる状態で一度でも一撃で倒せないとトリルターンがその時点で枯れてしまうため、ミミ白バドの形にするなら残数を減らすことを最優先したい。

ステルスロックが抜群なのでサイクル戦をしかけても途中で消耗してしまい耐久を生かしきれない。特に今期はどの並びにもラッキーがいたため撒かれる頻度が高い環境だった。また、トリル化ではないと基本的に下から殴るので追加効果を引きやすい。

ここで、もう一体の禁止伝説を決める際に欲しい要素として

ダイマを切ってこないザシアンやウーラオスにHPを半分程度残して勝てる、ダイマ込みでサンダーや霊獣ランドロスに強い。ガオガエンポリゴン2ナットレイヌケニンに強いと尚良い。

・ダイジェットができる。またダイマが切れても相手にダイマックスを強制させるだけの高火力を放てる。

・白バドを通すことが厳しい日食ネクロズマ軸相手に強く戦える。

これらが求められる。ホウオウ→カイオーガパルキアディアルガ→と試して最終的にf:id:shigumaaa:20220701182751j:imageレシラムが一番使用感が良かったため使用した。

(6月下旬に行われた金字塔オフでは決勝トーナメントがBO3ということで物理レシラムが最大限に活かされないと判断してディアルガを使用。)

 

初手のレシラムでは霊獣ランドロスカバルドンが嫌なので、それらを見ても臆せずに選出できてザシアンやウーラオスにも強いポケモンとしてf:id:shigumaaa:20220701182756j:imageサンダーを採用した。

「禁止伝説サンダー+ミミ白バド+ザシアンに仕事できそうな起点作成ハリーセン+補完」の形をシーズン通して試行錯誤していて実際にオフでも準優勝という結果を得ることができたりハリーセンを選出した試合の勝率がだいぶ高かったりと順調だったが、ハリーセンが最も出せるホウオウサイクルに対してホウオウが身代わりを持っていた際に択次第では普通に負けることや日ネクやイベルタルが増えてきたことにより、吹き飛ばしを使えて同様の活躍を見込めるカバルドンの方がよくね?と気づいてしまったので、中旬から最終日前日まで使用しており軸の一角であったハリーセンを泣く泣くf:id:shigumaaa:20220701182759j:imageカバルドンに変更。

最後一枠はミミ白バドが通せない相手に別の対面的な選出を組み込めつつ日ネクや一貫している黒バドに動きやすいf:id:shigumaaa:20220701182754j:image悪ウーラオスを採用して完成した。

 

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単体解説

白バドレックス

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性 格:勇敢
特 性:人馬一体
実数値:207(252)-238(252+)-171(4)-*-150-49
持ち物:達人の帯
技構成:ブリザードランス / 十万馬力 / 身代わり / トリックルーム

〈調整〉

A…+1馬力、ダイアース、ブリラン+馬力でH252B4ザシアンをそれぞれ確定

 ダイアイスでB4イベルタルを13/16

 ダイアース+珠ダメでダイマエースバーンを確定

HB…陽気エースバーンの珠火炎ボールを確定耐え

  無振りナットレイのジャイロを身代わりが15/16耐え(S実数値51だと10/16耐えまで落ちてしまう)

HD…臆病黒バドレックスのアストラルビットを5/16耐え

S…最遅ラッキーと同速、トリル化で最遅に確定負けなの嫌なので同速以上の勝負にした方がいいと最終日に変更

※オフ含めて最終日の夕方まではS2個体を使用

白い馬。

盤面さえ作れば日食ネクロズマ入り以外の全てに構築に通すことができる。このポケモンを通すためには「トリルしてからの着地方」と「トリル化での殴り方」の2点である。着地の問題は後述のミミッキュを信用していたため特に問題はなかったが、殴り方に関しては択や殴る回数を減らすべく他のポケモンで残数を減らしたり呪いで起点を作ったりすることを構築段階で意識した。これに関してはトリル残り1ターンでザシアンの前で十万馬力で縛れる状況を作るとザシアン以外の前でトリルを再展開できる、ダイアースで耐久を底上げして黒バドの前でトリルを再展開する等、練度の問題でもあると感じた。

またこのポケモン「身代わり」が予想を遥か上回るほど強力であった。簡単に説明すると、

・相手がトリルを枯らす策としては氷半減↔︎地面半減で受けるかダイウォールを屈指するかのどちらかだが、そのどちらにも対応できる見えづらい安定択として機能する。特にザシアン対面で地面技を透かす際に一度身代わりを張れてしまうと身代わり状態のまま縛りの継続ができるため、トリルターンが終わっても再展開できる。

・基本的にミミッキュの呪い切りから展開するため、それに合わせて立ち回りの幅が広がる。

・低速の欠伸、甘える、宿木の種等の状態異常を透かせる。

等この技無しでは考えられないほど打つ場面があり、ここ最近では一番強い技を見つけ出せた自信がある(正直性能だけならラスカゼルネ以上)。ステロの削りもそうだが、この戦い方だと上から縛るorザシアンや黒バドを始めとした禁伝に上からワンパンされることが殆どなので、身代わり分のダメージはそこまで気にならなかった。草技はカイオーガや水ウーラオスくらいにしか無くて困る相手はいないので優先度は落ちると感じた。

持ち物に関して、白バドは等倍高耐久相手にはまだ絶妙に火力が足りないためずっと溶けない氷を使用していたが、A+1白バドとラス一ザシアンが対面して無限に落としきれない(62.5%)のがこの構築の唯一のストレス要素だったので最終日深夜に達人の帯に変更した。当然ブリザードランスの方が打つことが多いためどちらを重視するべきが悩んだが、ザシアンを確定で落とるという事実が立ち回りの安定に繋がった、はず。他の有力候補としてあるのがリリバの実だが、守りの持ち物は構築の穴埋めとなり攻めの持ち物はシーズン通して勝率を上げるものだと認識しており、今回は上から殴り続ける戦術なのでその勝率を上げる性能をより引き出せる火力upアイテムを評価していた。

 

レシラム

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性 格:意地っ張り
特 性:ターボブレイズ
実数値:185(76)-184(220+)-121(4)-*-141(4)-136(204)
持ち物:命の珠
技構成:フレアドライブ / 逆鱗 / ダブルウィング / 龍の舞

〈調整〉

A…ダイジェット+ダイバーンで図太いラッキーに329~389
  ダイドラグーンでB4カイオーガを14/16
  ダイドラグーンでB4レシラムに312~(メタモン確定)

HB…意地ザシアンの+1じゃれつくを確定耐え

HD…控えめサンダーの珠ダイジェット2回+珠ダメ2回をほぼ耐え(~372)

S…90族や遅いゼルネ抜けてたら嬉しいくらい

ミミ白バドを通す際のメインエース。ダイジェットは縛れている相手や余裕がある時にするくらいで基本的には目の前に通る一致技を押して倒し切ったり相手に渋々切らせる状況にして残数を減らすことが第一目標である。それだけでなく、ダイマメインで初手に投げても裏の白バドにダイマ権を残すことができるため、盤面次第では持ち前の耐性を活かしてローリスクハイリターンの龍の舞を押せる点もこのポケモンの、この構築の強みである。サンダーと並べることでバンギラスやラッキーの被選出率が高い点でも物理型は強力だった。

中速+構築にトリルを採用しているため、トリル化でタイプ一致技を押しつつトリル最終ターンにダイジェットを押す動きが頭にあるだけで試合プランを立てやすくなるため覚えておきたい。

初手ダイマエースだけに止まらず、ミミ白バドを使う上で通せない日ネク系統には積みエースとして強く動けたので、白バドの弱点である対日ネクの勝率の低さを克服することができた。

 

ミミッキュ
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性 格:図太い
特 性:化けの皮
実数値:161(244)-*-145(252+)-*-127(12)-104
持ち物:ジャポの実
技構成:身代わり / トリックルーム / 呪い / 痛み分け

〈調整〉

H…ステロ+皮ダメ+身代わり3回で残りHP1
HB…陽気ランドの珠ダイジェット+皮ダメを8/16耐え
  陽気エスバの珠キョダイカキュウを15/16耐え、意地だと7/16耐え
  タイプ一致イカサマを身代わりが確定耐え
HD…控えめレシラムの140ダイバーンを15/16耐え
  トレースポリ2の無振り冷ビを身代わりが15/16耐え
S…個体値6~7,無振り85族抜かれ

※A0且つそれっぽいSのレイド産色違いがいたため使用

白バドの最高の相方。このポケモン無しで白バドは考えられない。

動かし方は2番目に投げて身代わり→身代わり→トリックルーム→呪いで自主退場して白バドに3ターン残して繋ぐのが基本的な動きである。この3つの技は確定であり、S24ではシャドークローを使っていたが、結局目の前を安直に殴って透かされることを考えると白バドに繋ぐ方が安定するため無くても本当に問題が無さそうだったため痛み分けに変更。これにより、従来の呪い型のように誘うラッキーやポリゴン2等の耐久ポケモンの前で好き放題荒らすことができ、頃合いを見てから白バドに繋ぐことができるため、この技一つのお陰で出来ることが広がった。

ジャポの実はジャポダメ+呪い一回+帯ではない十万馬力でB4ザシアンに200~と処理が美しすぎるだけでなく、初手レシラムでダイマを切るのが拒まれる地面タイプ相手に素引きすることで襷を削りつつ展開できたりと役に立った(この動きは意外とやったため立ち回り欄に記述)

 

サンダー

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性 格:臆病
特 性:静電気
実数値:165-*-106(4)-177(252)-110-167(252+)
持ち物:鋭い嘴
技構成:ライジングボルト / 暴風 / 熱風 / 身代わり

〈調整〉

S…霊獣ランドロス意識で最速

採用理由としてランドとカバルドンを最重視していたため臆病で採用しオフまではラムの実を持たせていたが、身代わりを屈指すれば何とかなりそうだと感じたのとランドとのダイマの打ち合いやオボンカバ相手に火力が足りなかったので鋭い嘴に変更した。初手ダイマ以外の幅が狭く、レシラムが地面タイプと対面してもミミッキュに引く動きを取り入れるようになったのもあり選出率は低かったが、終盤イベルタルが爆増したため選出した際には活躍していた。

 

カバルドン
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性 格:腕白
特 性:砂起こし
実数値:215(252)-*-167(108+)-*-111(148)-67
持ち物:メンタルハーブ
技構成:地震 / 欠伸 / ステルスロック / 吹き飛ばし

〈調整〉

HD…控えめサンダーの珠ダイジェットを確定耐え

ハリーセンの意思を引き継ぎし者。当然だが行動保障と起点回避力が段違いだったし、やれることが多いだけで強みだった。

持ち物に関して、環境にラッキーやルギアの増加に伴い挑発の需要が高くなったのに加えてイベルタルが爆増したので、メンタルハーブを持たせたがこれが大正解だった。イベルタルやオーロンゲ始め黒バドやガオガエン意識しづらい挑発を防いだだけでなく、イベルダイナ×ヌケニンゴチルゼルに対してゴチルにキャッチされても一度までなら吹き飛ばしで無効化できるため、怯えることなく選出できた点でも生きた。

ホウオウ以外のザシアン入りには投げないこともあり、オボンの実ではないせいで窮屈だと感じることは少なかった。

 

一撃ウーラオス
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性 格:意地っ張り
特 性:不可視の拳
実数値:175-200(252+)-121(4)-*-80-149(252)
持ち物:気合いの襷
技構成:暗黒強打 / インファイト / 不意打ち / ストーンエッジ

補完対面枠。

日ネクやホウオウ絡みに投げるだけでなく、白バドとウーラオス共に刺さっている相手には初手ウーラ裏ミミ白バドみたいなダイマを残せる選出をすることもあった。白バドが溶けない氷ではなく帯に変更したと共にホウオウを重くみてカウンターからストーンエッジに変更した。

 

基本選出

・対ザシアン系統全般(オーガ黒バドイベル)

初手f:id:shigumaaa:20220701171144j:imageorf:id:shigumaaa:20220701171201j:image後発f:id:shigumaaa:20220701171215j:imagef:id:shigumaaa:20220701171217j:image

※体感選出率はレシラム:サンダー=8:2

プラン①…初手ダイマで一体持っていきつつ相手にダイマを切らせてミミ白バドで切り返す。

正規ルート。ここまで触れた通り、残数を減らしてテンプレ通りにミミッキュを動かして白バドの身代わりを効果的に活かすかが全てである。対面の動きだが意外とやれることが多いため、最初は初手ダイマで動かし方を慣れると良い。

プラン②…初手地面タイプにダイマを切りたくない場合にミミに引いてトリルを展開して白バドを非ダイマで動かして暴れた後にダイマレシラムを通す。

オフ以降練度が高まってきた際に確立してきた動き。白バドの段階では相手がまだ消耗しきっていないため通すことはほぼ無理だが、非ダイマの削り・荒らし性能は尋常ではないためそこからレシラムのダイジェットの起点にすることを目標にする。

 

 

・対ホウオウザシアン、日ネク全般

初手f:id:shigumaaa:20220701172033j:image後発f:id:shigumaaa:20220701171144j:image@1(サンダー以外)

この手の並びはカバルドン対策を抜群打点ではなく挑発や定数ダメージでしてくることが多かったため、メンタルハーブが生きて安定した起点作りを行うことができる。メタモンがいるだけで選出が歪んでしまうがなんとかなった。

 

・対ムゲンダイナイベルタル

初手f:id:shigumaaa:20220701172033j:image後発f:id:shigumaaa:20220701171215j:imagef:id:shigumaaa:20220701171217j:image

この手の並びはヌケニンメタモン以外で氷の一貫が切れてないことが殆どなので、白バドを通すことだけを考えていた(レシラムではイベルタルに勝てないため)。構築段階でできる限りヌケニンを呼ばないように全力を尽くしたが普通に出されていたので、初手珠ダイアークで飛ばされた後裏にヌケニンがいるだけで即降参の流れが3回はあった。

 

主にこれくらいだが、選出幅は見た目以上にあったので、そのうち追記予定。

 

基本選出をしていれば問題ないが、最終日動画を見てもらえるとわかりやすいはず。

https://youtu.be/duHvdJt4ITU

 

結果

TN バルバドス 最終8位最終レート2061

TN cross*fire     最終3桁

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S15で初めて白バドを使っていた際、魅力的な性能に惹かれつつも最後溶かして終わってしまい、これまで中々日の目を浴びることがなかったこともあり今期か或いはこのルールが終わるまでには1桁に立たせてあげたいと臨んで今月は取り組んでいました。

過程で見るとずっと最前線で戦えていたわけではありませんでしたが、最後の最後で上振れて1桁に滑り込むことができました。S15、S24と逃し続けてきましたが、今回でようやく自分の手で初の1桁を与えてあげることができました!白バドおめでとう、そしてありがとう。

あとレシラムも期待以上に活躍してくれました。白バド×レシラムのホワイトコンビは自分も気に入っており、カッコいいと褒めてもらえて嬉しいね。

 

あと、氷×炎ということでcross*fireで潜っていました。イナイレの必殺技は少年心を擽る要素が多くていいですよね〜

それはそうと(確定演出)、9月にクロスファイアと呼ばれる7世代×8世代の2人ペアのオフが開催されます。僕も運営として参加するので興味がある方は是非一読してみてください!!こっちのロムで結果残したらよかったけど仕方なし。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました(о´∀`о)

何か質問等ありましたら@zenchino115 まで!

 

-special thanks-

・バドレックスや色ハリーセンを初め毎回個体を貸してくれるきりまさん

・リプしてくれる皆

 

【S29最終1位】革命雷鳴ゼルネアス【剣盾シングル】

どうも、シグマです。

今回シーズン29で最終1位を取ることができました!!

 

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しばらくはレンタルパ公開しておきます。

 

構築経緯

大まかな採用順

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f:id:shigumaaa:20220501134308j:imagef:id:shigumaaa:20220501134411j:imageに変更

 

シーズン28で対戦した鉄壁弱点保険白バドレックスが強く印象に残っており、ザシアンに弱いとされる禁止伝説でザシアンを倒すことができれば相手のプランを壊せるのではないかと考えた。ザシアンに不利な禁止伝説代表として思いついたのはゼルネアスで、防御に厚く振って上からダイスチルを打つ事でザシアンの巨獣斬+電光石火を確定で耐えることがわかったため、HBゼルネアス熱くね??といったところからスタート。

この型に限らずゼルネアスを最大限活かすのは初手に置くことだと今まで学んでおり、特にこのゼルネアスに関しては下手な定数ダメージを受けてしまうと充分に機能しなくなるため、より初手に置きたいと言える。また、このゼルネアスを最大限活かすには初手ザシアン引き後に対面突破した後相手にダイマックス(以降ダイマ)を切らせて流れで勝ち切る対面的な展開だと感じたため、初手ザシアンと対面した際でも引き先を用意できる雰囲気対面構築を目指した。

条件を満たすポケモンが少ないこともあり、ザシアン軸に幅広く選出することができて対面性能もあるヨプのみナットレイを裏に置くのが最善だと早い段階で決まり、この2体を軸にすることに決めた。

ゼルネアスのダイマは相性不利を覆せるため、ゼルネアスにダイマを切りたい都合上裏に置くポケモンにはダイマに依存せずにダイマ相手に戦える性能が求められる。この条件をシンプルに満たす且つ対面構築に入ってきやすいミミッキュと襷枠を採用することに決めた。ミミッキュの型はダイマ相手に覆せる「イバン呪い型」で、襷枠はここまで禁止伝説が決まっていないのもあり黒バドレックスやレックウザ等も候補だったが、ゼルネアスが苦手な鋼に強く、「カウンター」でダイマ相手でも強引に覆せるエースバーンを採用したところ使用感が良かったため一旦決まった。

ここまで対ザシアン〇〇はゼルネナット@1でコンセプト通りに進めば戦えるため、このゼルネアスを通すことができないムゲンダイナホウオウや日ネクホウオウなどの受けサイクル、ヌケニン入りのザシアンカイオーガを崩すポケモンを採用することにした。ゼルネアスの影響でホウオウ+鋼の被選出率が高くなることを考えると、そこから起点にできて崩し枠として豊富な地面タイプから採用することにした。まだ禁止伝説が決まっていないためグラードンやジガルデ等何でもありだが、最も適してそうなのがラムのみ霊獣ランドロスだったためそのまま採用した。

ラスト一体まで禁止伝説が決まらない贅沢なことになってしまったため、ここまでの穴埋めとしてカイオーガや日食ネクロズマ、ホウオウ、サンダーに最低限戦えるポケモンの中で一体一体選考会を開いた。候補としては

・残飯鬼火ミュウツー(2000チャレまではいった)
・メテビルナアーラ(何故かパワフルハーブが被った)
・チョッキ月食ネクロズマ(試す時間なし)
・何らかの黒バド(ゼルネと相性は良いがメタモンヌケニンが重すぎる)
・チョッキジガルデ(試す時間なし)

辺りがいたが、最終的にはゼクロムに決まった。半ば偶然の賜物ではあるが、ゼクロムが地面タイプを猛烈に誘うため、相手視点でゼルネアス対策をザシアン+地面枠で行うことを自然と意識させてゼルネアス戦術を成功させる誘導を兼ねていることに気づき、それが決定打となり最後まで使用した。

試すうちに、対ザシアン黒バドや対ザシアンイベルタルで裏にミミッキュを出すのかエースバーンを出すのかの判断が難しい(というよりどちらも選出しやすく役割を持たせやすいため極論どちらでも良い)ことがわかった。また、ゼルネアスが初手で対面して嫌なカイオーガとサンダーに選出画面で圧をかけれて、単体だけで選出の幅を無理やり広げれそうなラッキーミミッキュと変更して構築が完成した。

 

 

単体解説

ゼルネアス

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性 格:図太い
特 性:フェアリーオーラ
実数値:221(156)-*-161(252+)-153(12)-119(4)-130(84)
持ち物:パワフルハーブ
技構成:ムーンフォース / ドレインキッス / ラスターカノン / ジオコントロール

〈調整〉

HB…特化ザシアンのA+1巨獣斬+電光石火をB+1で確定耐え
  特化エースバーンの珠キョダイカキュウ+キョダイカキュウをジオコン→ダイスチルで確定耐え(ダイスチルを打たなくても1発目の乱数次第では耐えるためフェアリーフェアリーに切り替えれる)
C…ダイスチル+相手非ダイマムーンフォースでH252メタモンを確定
S…+2で+1準速エースバーン抜き

思い付いてはならなかった化け物であり革命。

一旦簡潔に強みを説明すると、BCDS+2のゼルネアスが上からドレインキッスを連打してきたらダメージ追いつかないでしょ??といった状況を再現性高く生み出すことができる。

伝説環境が煮詰まり受けゼルネアスが一定数出てきたことで、今まで対ゼルネアスは「ザシアンに定数ダメージをサイクル化でいれさせない」「ジオコンしか押せない場面でしっかりとザシアン交代を合わせることでダイサンダーを耐える」「ダイサンダーを透かす」等のプレイングが確立されてきており、それ故初手ザシアンの釣り交換が行われる等ゼルネアスを通す難易度は以前よりも高まった…それらの確立されていた常識を全て覆すのが今回のHBダイスチルゼルネアスである。

基本的な動きとしては、初手からザシアン以外の積めそうな相手ならば今までのサイクル化で見計らいながら通す動きを完全に無視して初手からジオコンが安定行動になるのが強みであり、ザシアンに引いてきた場合はダイスチル2回(裏にサンダーがいそうならスチル+フェアリー等)で対面処理を目指す。その後はダイウォール→ドレインキッスで回復しにいくかそのままダイフェアリーで半分切り気味に動かすのかを状況に合わせて決める。特に意地ザシアンの巨獣斬+電光石火+マンムーの礫程度なら高確率で耐えてくれるため、マンムーの先制技で倒しにくる相手には逆にドレインキッスで試合を終わらせることができる。また、ダイマサンダーや黒バドレックス程度の火力ならドレインキッスを挟むことで処理可能なのでそのまま試合を終わらせることができる。初手岩石封じ等を入れて死に出しザシアンで対処しにくる相手には素直に対面構築として有利な試合展開なのでそれはそれで良い。

防御に厚く振っているのは当然対ザシアン以外にも非常に生きる。具体的には意地珠エースバーンのキョダイカキュウを起点に対面処理することができる。意味がわからない。特殊相手には勿論特攻に振り切る型の方が強いが、ジオコン後は火力が過剰になってしまうことが多く、火力が足りなくてもドレインキッスを挟むことで微調整できるため、大きな短所だと感じることはなかった。

技構成に関して、この型の核であるジオコントロールとラスターカノン、想定外の耐久を生かして復活するドレインキッスまでは確定であり、相手を削り切るためのムーンフォースも必須級なので正直変える余地はないと思われる。雷は従来のようにホウオウや日食ネクロズマに打てそうだが、それならばこれまでの特殊に振った型の方が強いと思われるし、そもそもお互いの技選択次第ではあるがダイアースが無ければダイスチルを絡めることでジオコン後にダイマの打ち合いでホウオウと日食ネクロズマそれぞれに勝ててしまうのでわざわざ採用する必要がない。

この型が現れてザシアン側がゼルネアス相手に容易に引けない環境になってしまうと逆に特化雷持ちへの立ち回りが難しくなるため、今後ザシアン使いの方々はどうするのか非常に見物である。

 

ゼクロム

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性 格:陽気
特 性:テラボルテージ
実数値:175-202(252)-140-*-121(4)-156(252+)
持ち物:命の珠
技構成:雷撃 / 逆鱗 / ダブルウィング / ボディプレス

〈調整〉
S…準速100族意識で最速

最後の選ばれし一体。軸であるゼルネアスが初手に出されたくないサンダーとカイオーガを牽制しつつ、苦手なザシアンカイオーガ+ヌケニンメタモンの並びやホウオウ絡みなどに強く出すことができる。ちなみに採用前後でサンダーの被選出率は大きく変わることなく普通に出される…

技構成に関して、龍の舞ではなくボディプレスである理由は「ゼルネアスと共に誘うナットレイに刺さる」「襷メタモンに強引に龍の舞を積まれるとそのまま負けかねない」「無起点で積める場面が限られている」等である。

ゼルネアスと共にいるのでメタモンを強烈に誘うため、コピーされても問題ない状況を常に維持するのが大事である。

ゼクロムの問題としてよく言われる地面↔︎フェアリーの択だが、ダイマ1ターン目の早い段階でダイジェットを打てるだけで有利寄りな択になるので他のポケモンでジェット圏内に入れることを意識すると通しやすい。正直今回は補完枠としての採用であるため、選出率も体感30%と少なく択にならなさそうな相手にしか出していなかったのでじゃんけんをした記憶が殆どないので、質問されても神社にお祈りしに行きましょうくらいしかこれ以上は答えることができない。

 

ナットレイ

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性 格:呑気
特 性:鉄のトゲ
実数値:181(252)-138(188)-176(68)-*-136-22
持ち物:ヨプのみ
技構成:ジャイロボール / パワーウィップ / 叩き落とす / 宿り木の種

〈調整〉
A…H252B4ザシアンに対してインファイト後ジャイロボール+鉄のトゲ3回で確定
 B4カイオーガに対してパワーウィップが12/16
HB…特化ザシアンの+1巨獣斬+インファイトをヨプのみ込みで確定耐え
S…最遅

ザシアンに投げることに生き甲斐を感じているらしい、必要最低限に防御を抑えてかなり攻撃に振ったナットレイ

ここまで攻撃に振ることで想定外の削りを入れることができるため、対面選出のポケモンとしてだけでなくザシオーガやザシ黒バドに対してダイマを切って強く動かす選択も視野に入る。

巨獣斬を受けた後にザシアンにインファイトを打ってもらい叩き落とす圏内に入れることが理想だが、剣の舞→インファイトをされたり巨獣斬3回で落とされる展開も起きてしまう。ザシアンを倒し切るのが理想ではあるものの、削った後一度流したしまえばゼルネが通ることに変わりはないため、倒しきれないせいで負けることはなかった。

体感だがもしかしたら1番選出率が高いかもしれない。

 

ランドロス

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性 格:意地っ張り
特 性:威嚇
実数値:173(68)-216(252+)-111(4)-*-101(4)-134(180)
持ち物:ラムのみ
技構成:地震 / 空を飛ぶ / ストーンエッジ / 剣の舞

〈調整〉
H…余り
A…ダイナホウオウナット絡みを崩すために特化
S…+1で最速ムゲンダイナ抜き

ムゲンダイナ、ホウオウ、日食ネクロズマナットレイ絡みを崩すために特化から入り素早さを削った調整。特化の理由は役割対象を崩しやすい点だけでなく、初手ザシアンと対面した際に地震で乱数次第では落とせる点を評価した。

カバザシイベルに対して選出することがありカバルドンをジェットで倒しがちなため、1ジェット後に最速ザシアンを抜けないのが明確な不安要素だが、相手視点で素早さ関係はわからないこと、最速であるとは限らない等で一度もザシアンに上から倒されることはなかった。このような怯える展開になったのは2~3戦しかないものの願望と言われたらそれまでだが、HP振りのおかげで勝てた試合が何度もあったので間違いではなかった。

他には、相手視点ではこのポケモンがザシアン受けに見えないことはないため、初手ゼルネアスザシアン対面で巨獣斬を打ってもらうことに貢献したとも言える。

 

エースバーン

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性 格:意地っ張り
特 性:リベロ
実数値:155-184(252+)-95-*-96(4)-171(252)
持ち物:気合いの襷
技構成:火炎ボール / 跳び膝蹴り / 不意打ち / カウンター

カウンターの他に挑発やダストシュートが候補だと思うが、基本的に後発から対面的に出すため挑発が必要な場面がなく、ダストシュートも構築上打ちたい相手がいないためどうしても相手依存にはなるもののカウンターが正解だった。一応ザシアンへの命中安定技にもなる。

構築段階で地面タイプを強く誘うのが懸念点であり、特にカバルドン入りには積極的に投げれなかった。しかしそれ以外には誘う鋼に強かったりザシ黒バドへの信用して裏に置けたりと幅広く活躍してもらった。

 

ラッキー

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性 格:図太い
特 性:自然回復
実数値:325-*-62(252+)-*-138(100)-90(156)
持ち物:進化の輝石
技構成:地球投げ / 甘える / 電磁波 / タマゴ産み

〈調整〉
HD…特化カイオーガの潮吹きが確定3発
S…麻痺化の最速ルギア抜き、遅いザシアンを抜けたら嬉しい

申し訳程度のサンダーオーガの牽制、対受け構築とへのクッション、オーガザシアンへの選出パターンを増やす点を評価した。

対受けではムゲンダイナに麻痺を入れることでゼクロムランドロスで格段に処理しやすくなるため電磁波は確定。甘えるは日食ネクロズマやホウオウ、剣舞ミミッキュ強引に止めるだけでなく、ゼルネアスやランドロスの積みを補助する数少ない起点作り技としても活躍が見込めたため採用した。

一定数詰ませる相手がいるだけでなく、元から対面構築にピンでいるラッキーやドヒドイデが活躍できることを知っていたので、問題なく採用に至れた。ゼルネアスでザシアンを倒すことでラッキーで詰ませるルートも頭に入れておくと、相手視点ではケアしきれない対面展開として良い。

ザシオーガに出すことは想定よりも少なかったものの、求めた通りの活躍をしてくれた。

 

選出

・基本選出、対ザシアン軸全般
先発f:id:shigumaaa:20220501190354j:image+後発f:id:shigumaaa:20220501190327j:image@1(エースバーン多め)

初手ザシアンにはナットレイ引き、それ以外でジオコンで生存できるorザシアン引きが見える対面ならコンセプト通り安定行動であるジオコンから入る。

ザシアンを倒した後は、先制技持ちが出てきたらゼルネアスのダイマ終えた後のHPを見ながら耐えそうならダイウォール→ドレキ、無理ならダイマのHPを生かしてフェアリーで切ると使い分ける。ドレキできたらほぼ勝ち。死に出しでランドサンダー黒バド辺りが渋々出てきたらなダイウォール→ドレキで勝ち。倒しきれなくても対面的に勝ち切る。

相手次第でゼルネアスが通しきれないと判断したならば裏に強くダイマを切る選択が残せるゼクロムを置くことも視野に入れたい。

 

・対ヌケニン入りザシアン軸、ザシアンホウオウ
先発f:id:shigumaaa:20220501190343j:image+後発f:id:shigumaaa:20220501190327j:imagef:id:shigumaaa:20220501190329j:imageorf:id:shigumaaa:20220501190257j:image
先発f:id:shigumaaa:20220501190329j:image+後発f:id:shigumaaa:20220501190343j:imagef:id:shigumaaa:20220501190327j:imageorf:id:shigumaaa:20220501190257j:image(カバ入り)

基本時にゼルネアスの枠が初手ダイマゼクロムに変わっただけで、ザシアンならナットレイ引き、それ以外ならダイマで行動を一貫させて対面で勝ち切る。ザシアンに鉄のトゲが一度入るだけで引かれてもゼクロムランドロス、エースバーン全ての圏内に入るため問題ない。

カバルドン入りにはランドロスで初手地震剣舞のように動き積極的に荒らしていきたい。初手ザシアンには地震→ナット引きの鉄のトゲで処理した後、残数有利を活かして立ち回る。初手カイオーガは半分割り切っている。

 

対ダイナホウオウ、日食ネクロズマ絡み
先発f:id:shigumaaa:20220501190329j:image+後発f:id:shigumaaa:20220501190343j:imagef:id:shigumaaa:20220501192131j:image

ランドロスゼクロム両方とも刺さりが良いため、基本的にはランドロスで圧をかけつつ役割集中のような形で倒し切る(特に対ナットレイ)。

初手ムゲンダイナにはメガネダイマ砲を嫌って一貫してラッキーに引いていたが、身代わり+毒々だったりいきなりコスパされると目も当てられないため、多少割り切ってでもランドロスを強気に動かした方がいいのかもしれない。

 

・その他

選出画面で第一にゼルネアスが通るかを判断して選出を決めるため、選出時間が比較的早く決まりやすい。ジオコン!対面!とは言っているものの結局は練度ゲーなので、余った時間でより良い選出がないか考えて臨機応変に選出することも心掛けたい。

詳しく数えてはいないが、初手ランド裏エスバナットの禁止伝説無し選出を10回以上はしていそう。

 

結果

シーズン29 シングル
TNバルバドス 最終1位 レート2091
TNいめいじー 最終105位

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感想

1位が決定した直後も嬉しい以上に信じられなかったし、時間が空いた今でもまだ実感がそれほど湧いていません。それほどランクマ最終1位は遠い遠い場所でした。ただ、皆さんからのお祝い等のコメントを見て段々と実感が湧いてきています。ありがとうございます(*´ー`*)

今までいろんな構築を使い分けてきて対面構築(?)だけはどうしても苦手意識があったのですが、今回その対面構築で1位を取ることができてもうどこにでいけそうな気がしますw 自信がつきますね。

禁止伝説2体環境も3ヶ月目でしたが、テンプレに縛られることなくゼルネアス+ゼクロムというまだ見ぬ組み合わせで可能性を示せたのではないかと思います!新しい構築を生み出すという自分ができる使命を全うしました!

 

後は最終日の1位までの対戦集動画をこちらに上げています!

最終日対戦集

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

何か質問等あればTwitter@zenchino115までお願いします。

【S28最終21位】後出しイベネクチーノ【剣盾シングル】

はいどうもーシグマです。

シーズン28お疲れ様でした!久しぶりに好きなポケモンであるチラチーノと共に上位帯で戦うことができました!

 

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構築経緯

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禁伝二体環境前にイベルタル+日食ネクロズマ(以降イベル日ネク)が強いと話題になったわりには前期通して結果が残っておらず、その理由を考えたところ、「一般的にはサイクル構築になりがちだがHP管理が繊細でサイクルが回せない」となった。この2体は攻めにも受けにも補完が優れるが、日ネクを耐久振りで使ってしまうと日ネク側からテンポを取られてしまうため、そこを工夫しないと構想段階通りにいかず勝てなかった原因だと考えた(前期のさにーさんの構築は壁コケコと組み合わせて日ネクを強い型で使えているため結果が出たと分析。勿論人性能と練度あるが)。

 

ここで一旦、ザシアン系統vsイベル日ネクの有利関係を考えると、

イベルを先に展開する場合…ダイジェットで相手の初手を倒せるとザシアンを珠特化ダイバーンで落ちることを考えるともう一体でダイマックスで殴り合ってくる→ダイウォールされてダイマターンが終わっても、身代わりを絡めて処理できれば日ネクで裏のザシアンにも勝てる。例えダイジェット後に死に出しザシアンから入られてダイバーンで落とした後ダイウォールされても同様に身代わりが貼れるため勝てそう。

日ネクを先に展開する場合…オボンを食べつつ龍舞して初手を倒すことで、死に出しのポケモンにAS+1日ネクを対処するには「ダイマックスで切り返す」or「即引きで日ネクにダイマックスを弱く吐かせてその後切り返す」なので安定行動の身代わりから入り日ネクを都合よく使って後続のイベルタルのダイジェットの起点にして勝てそう。

と身代わりを絡めることで綺麗に勝てるのではないかと考えて前のめりなイベル日ネク構築を組むことにした。

ここで初手に置くポケモンとして「イベル日ネクが重くなりがちなランドロスを筆頭とした地面タイプに強い」「軸となる身代わりと相性の良い電磁波を撒ける」辺りが求める条件である。現環境は霊獣ランドロス+トリトドンのような地面2体採用が何らおかしくないため、草と氷打点をそれぞれ持てた方が望ましい。他にも足が最低限早かったりなんなら初手から相手にダイマを吐いてもらえれば嬉しい。しかしそんな都合のいいポケモンいるわけ……

 

 

 

 

 

 

 

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いました。即採用です。こんな感じで今期は久しぶりにチラチーノと戦うことを決意した。(相手のカバルドンに起点にされるのは一旦無視)

次に、チラチーノと棲み分け可能なポケモンとして「ステロ撒き」「襷を待たなくてもザシアンの攻撃を耐える」「水の一貫を切れる」を満たす電気玉投げつけるガマゲロゲを採用した。

この4体を確定として残り2体を試行錯誤した。

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ここまでで対オーロンゲ始動日食ネクロズマゼルネアスやホウオウ系統には軸で勝てないので、その対策として瓦割りバシャーモを採用した。

コンセプトがしっかりしているため上4体でそこそこ戦えていたが、ガマゲロゲの行動保障の無さによる不意のワンパンが無視できないためそこを問題視した。また、ここまでサンダーの処理に手間取るのも問題である。「ザシアンやサンダー等への行動保証がある」「ガマゲロゲを少しでもすいすいっぽく見せたいので水半減」「デバフ技持ち」を満たす光の壁カイリューを試したところ想像以上に機能したため採用して完成した。

 

コンセプト

ダイマ誘発性能が高いポケモンの身代わりでダイマを透かしてもう片方の禁伝を通す。

・相手のザシアンから試合を組み立てることで再現性のある試合展開を目指す。

・麻痺とうまく付き合う。

 

単体解説

チラチーノ

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性 格:意地っ張り
特 性:スキルリンク
実数値:150-161(252+)-80-*-81(4)-167(252)
持ち物:気合いの襷
技構成:トリプルアクセル / タネマシンガン / 電磁波 / 堪える

〈調整〉

A…襷B振りランド、HBラグラージ意識で意地。最速100族と同速なのはそこまで気にならなく、身代わり持ちのザシアンはどうせHSなので最速にする必要はないと判断したが、性格は最後まで悩んだ。

初めましての方は初めまして、チラチーノと申すものです。ランクマで最後まで使ったのは実にS7ぶり。しかしいるべくしてここに立ってる。

地面枠の需要が過去一高い現環境であるため2種類の弱点をつける技を覚え、電磁波を覚える初手性能が高いポケモンとして採用した。

堪えるの枠だが、初手ダイマで誤魔化されることが多いと感じたのでダイマターンを枯らしきれる点を評価して採用した。というのもダイマターンが1ターンでも残っていると死に出しの日ネクで積み難いのでその1ターンのために技スペを1つ使う価値はあった。他の選択肢としては起点にしてくるザシアンの技を固定したり何かと打てるアンコールや汎用性が高く黒バドへの打点にもなる叩き落とす辺り。特に電磁波+アンコールは非常に強力なため最後まで悩んだが、打つ頻度を考えると堪えるに軍配が上がった。

当初はカバがいないザシイベルやザシ黒バド、ザシジガルデに投げていたが、慣れるうちに攻めダイナ構築に投げたり時には後発の襷枠として投げることもあった。

最高のポケモン

[追記]スキルリンクの場合トリプルアクセルの命中の判定は最初の1発目にだけかかるので、実質威力120命中90と安定に繋がるのでスキルリンクをお勧めします。

 

イベルタル

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性 格:控えめ
特 性:ダークオーラ
実数値:201-*-116(4)-201(252+)-118-151(252)
持ち物:命の珠
技構成:悪の波動 / デスウィング / 熱風 / 身代わり

〈調整〉

C…珠ダイバーンでD4ザシアンに190~

ザシアン意識で控えめ

なんだかんだ1番好きな禁止伝説ポケモン

控えめのメリットはザシアンへのダイバーンの乱数とデスウィングの性能上昇である。最速ではない影響としてミミッキュやウーラオスに困ることはなくランドロスゼクロムが面倒になるくらいだったので、最後まで控えめで使用した。

「身代わり」は欠伸や電磁波を透かせたりカイオーガディアルガ、日ネク等ダイジェットがない相手にアドを取れるのは勿論だが、死に出しダイウォールをされてダイマックスが終わった後でも身代わりがあることで相手のダイマックスを3ターン使わせたまま裏と対面させる強力な動きができる。そのため、積極的にイベルタルダイマックスを切れるようになる且つ相手よりもダイマックスをうまく扱えるのがイベルタルを強く使うのに直結するため、非常に機能した。

このポケモンのダイアークが世界で1番かっこいい。

 

日食ネクロズマ

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性 格:意地っ張り
特 性:プリズムアーマー
実数値:204(252)-198(20+)-148(4)-*-130(4)-126(228)
持ち物:オボンの実
技構成:メテオドライブ / サイコファング / 龍の舞 / 身代わり

〈調整〉

A…+1メテドラでB-1ザシアンに186~(電気玉投げつける込みで191~)
     +1ダイサイコ+フィールドダイサイコでH252B4ダイマカイオーガを確定

HB,HD…A222以上のザシアンの+1インファイトでオボン確定食べ、特化ザシアンの+1インファインファ石火を中乱数で耐え

    特化ザシアンの+1インファイト+臆病カイオーガの潮吹きを龍舞→オボン食べ後ダイマで確定耐え(特化ストリームもほぼ耐え)

S…+1で最速エスバ抜き、+2で+1最速100族抜き

この構築の軸であり最も見てもらいたいポケモン。通称後出しじゃんけん日ネク」

前述の通り、龍の舞を積んだ日食ネクロズマテッカグヤやヌオーのような受けポケモンを使わずに立ち回りで対処するのは「ダイマックスで切り返す」or「カイオーガイベルタル等を見せて即引きで日ネクにダイマックスを弱く吐かせてその後切り返す」の2通りだが、その2つを安定行動の身代わりで破壊することができる。厳密には前者の場合は身代わり→身代わり→メテドラで切ることになるが、相手は既にダイマックス権がない上でイベルタルのダイジェットの起点になるだけなのでそのまま試合は終わる。試合展開を踏まえてそのまま日ネクを通しても充分強いしイベルタルを通すのも強いしで、それが自分視点だけできるのは完全に後出しじゃんけんしてた。

この型の核であるオボンの実マンムー地震やザシアンの+1インファイト等多くの非ダイマ攻撃を5割~与えられるため、都合よくHPを維持したまま相手の2体目と対面できるので上記の身代わり展開へと繋がる。また、オボンの実を見せることで「身代わりをケアされない」「弱点保険をケアする必要がないため、ダイジェットではなくダイアーク等から入られる」等の恩恵もあり、この型を使う上ではこれ以上ない持ち物だった。

ただ、オボンの実を見せずに1舞してイベルタル等と対面した場合に身代わりから入っても弱点保険でダイジェットから入られることがあり、身代わり→倒される→死に出しイベルタルのウォールで枯らせばするものの動きとして強くはないため、そこだけもう少し工夫できそうではある(後述のカイリューの死に際の光の壁が残っていたらダイジェットから入られても身代わりが残る等の工夫を組み込むべき)

間違いなく今期の勝因であり、この記事内で言語化できている以上に強い動きが数多くあるため、一度触ってもらうのをお勧めしたい型である。

 

ガマゲロゲ

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性 格:慎重
特 性:貯水
実数値:212(252)-115-103(60)-*-132(196+)-94
持ち物:電気玉
技構成:地震 / 岩石封じ / 投げつける / ステルスロック

〈調整〉

HB…意地ザシアンのじゃれつくを15/16耐え、

D…控えめカイオーガのダイアイス2回+霰ダメを確定耐え
  臆病イベルの珠ダイアークを確定耐え
  下補正ホウオウのダイソウゲンを確定耐え

投げつける前のラグが技外しのそれと同じでちょっと怖い。実際は命中100で地面にも通る挑発無効の電磁波なので一回切りとはいえ破格の性能なのは間違いない。

身代わりや零度カイオーガを削るために地ならしではなく地震を採用した。また、岩石封じの枠は当初カイリューの枠がデスバーンだった時にいろんな兼ね合いにより毒毒で使っていたが、デスバーンが消えたのとイベルタルやホウオウに身代わりされるとそれだけできつくなってしまうため、岩石封じに変更した。

最低限の耐久はあるためカイオーガ系統以外にも投げはするが、過信には要注意。

 

カイリュー

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性 格:図太い
特 性:マルチスケイル
実数値:198(252)-*-135(60)-120-120-125(196)
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:冷凍ビーム / 光の壁 / 電磁波 / 羽休め

〈調整〉

HB…特化ザシアンのマルスケじゃれつく+電光石火を106%~

S…麻痺化の+1最速イベルタル抜き

初手に欲しい要素を欲張りすぎた型。構築上鉢巻や初手ダイマに見えてたら嬉しいけど多分そんなことはなかった。

ザシアンにゴツゴツメットを2回触れさせるとイベルタルの熱風圏内に入るため格段にゲームプランが立てやすくなる。

光の壁の枠は鋼への打点になる地震や放射、炎の渦あたりが候補になるが、ザシアンは倒し切らずに逆に日ネクの起点にしてしまいたかったので打点がなくても問題なかった。

初手のサンダーorランドロス対面は蜻蛉ルチェンからザシアン引きが嫌なので羽休めから入るが必要があったり、死に際に光の壁を押せると前述の通り日食ネクロズマの身代わりが一致ダイジェットを耐える盤面が生まれたりと知っておくとよい。

 

バシャーモ

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性 格:意地っ張り
特 性:加速
実数値:155-189(252+)-90-*-91(4)-132(252)
持ち物:バコウの実
技構成:フレアドライブ / 瓦割り / 岩雪崩 / 剣の舞

〈調整〉

素早さ削って耐久に振ろうかとも考えたが素直に振り切り

このブログで恐らく1番登場しているお馴染みの、なんだかんだ10番目くらいには好きなポケモン

日ネクとイベルを止めにくるポケモンとしてあげられるのがナットレイテッカグヤポリゴン2カバルドン、ヌオー、ブラッキー、ラッキー、バンギラス、カプ・コケコ等であるが、それらの多くを起点に裏ごと貫ける点を評価して今回は採用した。地震がないことで選出画面でムゲンダイナが多少困るため、壁を重くみる必要がない他の構築で使うなら瓦割りを地震に変更することを推奨。

想像通りの活躍をしたが、上記のポケモンを選出されないと中々舞える状況はないためうまく着地させてダイナックルで強引に通しにいくことも強いられた。ただ剣舞できない展開だとそううまくもいかず、最終日ホウオウ軸を多く引いた割には勝ち切れなかったのが悔やまれる。

 

 

基本選出

初手何か 後発f:id:shigumaaa:20220401175442j:imagef:id:shigumaaa:20220401175444j:image

基本選出としてこの構築だとイベルタルの裏は日ネクが最適であり日ネクの裏はイベルタルが最適であるため、この形が望ましい。

基本的に初手のポケモンがザシアンを呼んでその前で落ちてくれるので日ネクから入る。この時に注意だが、身代わりを連打して痺れ待ちしてから積むのではなくオボンのみを盾に1舞することが重要である。そのため、仮に痺れて無償で突破してしまうと身代わりにダイジェットが噛み合ってしまうので、痺れた際は2舞してしまった方がよい。後は各項目で説明したように日ネクを通すかイベルタルを通すか選択する。

他に意識していたのは、軽くこれくらいである。

マンムーがいたらカイリューは出さない。黒バド系統には可能な限りカイリューを出す。

イベルタルを通す上でステロが必要そうならカイオーガ入り以外にもガマゲロゲを出すが、露骨なダイソウゲン持ちに気をつける。

・オーロンゲを信頼していそうな構築にはバシャーモから入る。この時に裏にチラチーノを置くこともある。

・ホウオウ受けには禁伝の代わりに裏にバシャーモを置く。この時にでも身代わりで一方的にダイマを吐かせる動きを意識する。

 

結果

TNバルバドス 最高レート2087前後,最終レート2068,最終21位

※サブロムは最終日前日に最高1985でそこからどっか消えた

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↓今期もまた最終日深夜帯の垂れ流し動画です〜 4時間弱くらいの短め。

https://youtu.be/QqNwWhxCPYY

 

 

久しぶりにチラチーノと戦うことができて大満足です! やっぱり好きなポケモンややりたい構築ができるだけでモチベ湧いてきますね〜

日食ネクロズマとコンセプトがただただ強かったので、欲を言えば2100からの1桁に乗せたかった気持ちはありますがまあこれくらいでしょう。

このインフレ環境で好きなポケモン中々活躍させてあげれないよ〜> <って人多いと思いますが、結局全てはプレイヤーの力量次第なので、活躍させたい!って方は是非その気持ちを忘れずに遊んでもらいたいものですね( ´ ▽ ` )

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

質問や誤字、他にも構築相談等何かありましたら@zenchino115 まで

 

 

【S27最終14位】無限連動ダイナオーガ【剣盾シングル】

構築名に無限ってつけておけばそれっぽいなってだけで実際は無限じゃないことを先に謝ろうかと思ったけどやっぱりやめておきます、シグマです

 

皆さん新環境お疲れ様でした!やっぱり煮詰まった環境よりも未開拓な環境の方が好みな自分に取ってはとても楽しめたシーズンでした!

結果としては全く満足していませんが、1シーズン目は流石に記事書き得なので書きました。まだまだ資料不足なので皆さんも書きましょう!

ということで本題へ(自然な導入)

 

f:id:shigumaaa:20220301154429p:imagef:id:shigumaaa:20220301154408j:image

レンタルは少なくとも3月までは公開しておきます!

 

構築経緯

今月からは禁止伝説2体使用可能の新ルールということで何もかもが手探りな中始まり、それは他のプレイヤーも同じであった。禁止伝説を2体使えるということで単純に掛け算で考えるとこれまで以上に幅広い構築が環境に存在すると考えられる。それらの多くの並びに五分以上の勝負を仕掛けるためには軸になれる強力な禁止伝説を初手から展開することが重要だと感じたためそこから考えることにした。

スカーフ壁ホウオウや電磁波ルギア等が候補ではあったが、マジカルフレイムがカイオーガとザシアン両方に刺さることに着目してムゲンダイナf:id:shigumaaa:20220301153418j:imageから組み始めた(2月13日)。初手に展開するムゲンダイナの型としてリフレクター+毒で後続と合わせて立ち回りの幅を広げれる点が自分好みであったため、2月中旬以降の400戦以上は固定しており今月はこのポケモンでいこうと決めていた。

このルールにおいて相手の構築に左右されることなく可能な限り禁止伝説を2体選出できるのが理想であるため次に相方の禁止伝説を探していたが、中々決まらなかった。試したのは以下の通り。取り巻きが定まっていなかっただけでどれも可能性は感じたので悪しからず。

①チョッキホウオウ…不自由なくダイマックスを使うことができるため、ダイナが重いイベルや黒バドを初め幅広く打ち合うことができる。地面やステロで簡単に崩されるor一方通行になってしまうため、ムゲンダイナと組ませるなら厚底ブーツにしたいがそれならそこまで強くないかなといった感想。

②珠イカサマイベルタル…ムゲンダイナのリフレクターを日食ネクロズマサイコファングで破られるのが嫌だったので高種族値且つ日食ネクロズマに後投げ可能な悪タイプとして着目。イベルタルイカサマダブルウィング不意打ち羽休めで使っていたためザシアン入りに選出できず、対ザシアンの勝率が悪かったため没。鋼の翼なり珠ではない型にしたら充分やれるといった感想。

③龍舞日食ネクロズマ…リフレクター+マジフレのデバフを盾にでできるため耐久を削りHASベースに自然とできるのがポイント。3桁に多かったゼルネクに強かったり対ムゲンダイナへのサイクルパーツとして活躍したりと全然悪くはない。止まるテッカグヤをムゲンダイナ単体では解決できないため構築単位でテッカグヤ対策をする必要がある。

カイオーガカバルドンを始め耐久ムゲンダイナが面倒な地面タイプに最も強く選出圧力もトップレベルなので、相手視点ではカイオーガを対面で処理するか受けポケモンを用いながら立ち回るかが求められそこに耐久ムゲンダイナが刺さる。カイオーガに強くダイマックスを使えるのも評価点。

※ダイナザシアンも20戦くらいは試しましたが没

 

先に一般枠について、今期は特にジガルデに負けたくなかったので初めはエルフーンをずっと使っていたが、ジガルデ含めて日食ネクロズマや黒バドレックス、重い霊獣ランドロス等を纏めて見れそうなポリゴン2f:id:shigumaaa:20220301153640j:imageを、後投げからザシアンを流しつつあわよくば崩せることからサンダーf:id:shigumaaa:20220301153703j:imageを、終盤増えていたザシアン+黒バドレックスメタ且つ選出画面で鋼に圧をかけるポケモンとしてエースバーンf:id:shigumaaa:20220301153729j:imageをそれぞれ採用。このムゲンダイナサンダーポリエスバは③、④共に固定だった。

①と②は悪くはなかったものの早い段階で見送った。③と④は最終日まで決まらずメインロムとサブロムで使い分けている中でどちらも2000までは乗った。最後まで悩んだが、③の方のロムが中々順位が上がらなかったので最終的にカイオーガf:id:shigumaaa:20220301153744j:imageを使用することに決めた。

ここまで電気の一貫が切れていないこととゼルネアスが重いことにより、自然とドリュウズf:id:shigumaaa:20220301154350j:imageに決まり完成した。

 

単体解説

ムゲンダイナ

f:id:shigumaaa:20220301192237j:image

性 格:臆病
特 性:プレッシャー
実数値:247(252)-*-117(12)-166(4)-135(156)-177(84+)
持ち物:くろいヘドロ
技構成:マジカルフレイム /  リフレクター / 毒毒 / 自己再生

〈調整〉

HB…特化ホウオウの珠ダイジェット+ダイアースを対面リフレクターからで確定耐え

HD…特化カイオーガの珠130ダイアイス3回+霰ダメージをマジフレ→自己再生→自己再生でほぼ耐え

  特化イベルタルの珠ダイジェット+ダイアークを対面マジフレからで確定耐え

S…削っているザシアンや耐久ムゲンダイナをあわよくば抜けたらいいなライン。雨潮吹き最高乱数切り耐えのザシアンのSラインが174~176を意識。

軸であり基本的に初手に出すポケモン。構築経緯のところでは触れていなかったが、特性のプレッシャーにより相手との素早さ関係を把握できるのが非常に偉い。そのため、どんな構築にも初手から投げることを考えると最低限まで素早さを抑えたザシアンくらいは抜いてほしかったのでここまで素早さに振ったが、体感7割はザシアンに上を取られていた。カミツルギやルギアを考えると少しだけ削ってもいいがカミツルギはこの構築に出てこなくルギアの最速身代わりはいないと判断。また、このポケモンを通して終盤になるにつれてザシアンのSラインが高くなるのを感じていた。

コスモパワーと比較してリフレクターの強みは自分だけに留まらず、他のポケモンを強く扱える点である。このインフレ環境で単体で全てを補うのは無理があるため、構築単位で他のポケモンと以下に能動的に連動させることができるかがこの環境で重要になってくると感じた(タイトル回収)

上からリフレクターを貼れないザシアン以外は物理に振る恩恵が感じられなかったため特防に厚く振ったが、マジフレ込みで初手ディアルガの様子見流星群や遅いムゲンダイナのダイマックス砲を耐えて流したり初手スカーフカイオーガ対面で毒毒から入ってよくなったりと他にも様々な利点があり特防振りは正解だった。

マジフレとリフレクターによる安定行動が大切故に毒を入れるタイミングが慣れないと難しいが、後発のサンダーやポリゴン2でどう詰め切れるかをある程度考えることを意識していた。

 

カイオーガ

f:id:shigumaaa:20220301192732j:image

性 格:控えめ
特 性:あめふらし
実数値:199(188)-*-111(4)-204(124+)-161(4)-134(188)
持ち物:命の珠
技構成:潮吹き / 冷凍ビーム / 雷 / 瞑想

〈調整〉

HB…特化ザシアンのじゃれつくを確定耐え、陽気ウーラオスの鉢巻インファイトを確定耐え

S…準速マンムー意識。ミラーやジガルデ、ディアルガより早ければ嬉しいくらいで最悪削っても良い。

既に決まっていたサンダーポリエスバの型が皆積極的にダイマックスを切りたい型ではなかったので、ダイマックスを強く切れる型として命の珠で採用した。トリトドンが予想より環境から減らなかったのと後述のサンダーのダイジェットバトンから繋げてより強い点を踏まえて食べ残し瞑想型にするか悩んだが、ザシアンを倒し切ることが大切だと判断して最後まで命の珠を使用した。

ダイマックス状態で最高の火力を出したい」「ムゲンダイナの展開+積み技の強さは日ネクが見せてくれた」「ダイナが誘い数値受けで見にくるラッキーをちゃんと崩したい」これらを全て取り入れたことで水タイプは潮吹きだけの瞑想採用に至った。

命の珠カイオーガは他全ての持ち物と比較してもダイマックスの必要性が最も高い型(そして最もダイマ中で平均値を出せる型)だと思うので、中途半端にダイマックスを渋る要因となる波乗り等は採用しなくて良いと前向きに捉えていた。ダイマックスが切れた際に行動できる盤面があるが、そこは案外サブウェポンで事足りていた。

 

サンダー

f:id:shigumaaa:20220301192633j:image

性 格:図太い
特 性:静電気
実数値:197(252)-*-150(252+)-145-110-121(4)
持ち物:アッキのみ
技構成:放電 / 暴風 / バトンタッチ / 羽休め

ザシアンに後投げすることで飯を食べてもらった。今までHBサンダー後投げ爆弾は謎に避けていたが、最後の方は1ターン目から無心で後投げする自分が怖くなっていた。

それでいて電磁波ではなくバトンタッチを採用、久しぶりの「未来へのバトンタッチ」要素。この技のおかげで防御上昇を他の受けに渡して立ち回りの幅を広げることができた。電磁波は環境単位で流行りすぎており、身代わりザシアンを考えると接触2~3回+放電で麻痺らせる&バトンタッチの使用頻度がそこそこあったことにより不採用。構築単位でテッカグヤが面倒なため身代わりはあり。

ここまで対ザシアンみたいな顔をしているが、それでもやはりサンダーはサンダーなので多くの構築に投げることができる。この型だとムゲンダイナの毒と合わせると性能が数倍に跳ね上がる。

 

ポリゴン2

f:id:shigumaaa:20220301192825j:image

性 格:呑気
特 性:アナライズ
実数値:191(244)-*-156(252+)-125-117(12)-72
持ち物:進化の輝石
技構成:冷凍ビーム / イカサマ / 丸くなる / 自己再生

ジガルデに黒バド、日ネク、ゼクロム、白バド等々様々な禁止伝説を纏めて相手してもらった。

丸くなるは相手視点で考慮の優先度が低いため、ジガルデや日ネクで積んで勝ちと考えている相手を有利な急所ゲーにまで詰ませに持っていくことができるだけでなく、一度積み始めると詰んでしまう構築が多く後投げザシアンに勝ててしまうこともあるため、今回の構築内の全ての技で最も勝利に貢献した技だと言える。本当に強かったので、これを機会にみんな電磁波を止めて丸くなってほしい(座布団2枚)

 

[追記]

連動求めるんだったらそれこそ電磁波じゃね?って今になって思ったが、とにかく丸くなるで勝てた試合が多かったので忘れることにした。

 

エースバーン

f:id:shigumaaa:20220301192843j:image

性 格:意地っ張り
特 性:リベロ
実数値:155-184(252+)-95-*-96(4)-171(252)
持ち物:拘りスカーフ
技構成:火炎ボール / 跳び膝蹴り / ダメ押し / 蜻蛉返り

終盤、特に2桁帯で増えたと感じたザシアン+黒バドに一般枠込みで強く戦えるポケモンとして採用した。実際はカイオーガが出せないザシアン入りに対して後発に置くことも多々あり思いの外選出した。

相変わらずの高い初手性能であることは言うまでもなく、1サイクル目はダメ押しを隠して蜻蛉から入ったり状況によってはリフレク化で強引にザシアンに後投げしたりしていた。

他には構築上TODになる展開が多いため、選出したものの場に出さなくなることは何度かあった。

[追記]

前期スカーフ黒バドレックスが結果を残したため、今期はあまり活躍できないのかもしれない。

 

ドリュウズ

f:id:shigumaaa:20220301192849j:image

性 格:意地っ張り
特 性:砂かき
実数値:185-198(196+)-80-*-104(148)-129(164)
持ち物:突撃チョッキ
技構成:地震 / アイアンヘッド / ロックブラスト / つのドリル

〈調整〉

A…11n

HD…特化ゼルネアスの+2ダイナックル2回を対面ダイアースからで確定耐え

  特化ホワイトキュレムのダイアースを確定耐え

S…砂化で+1準速エースバーン抜き

電気の一貫を切れてここまで重いゼルネアス、ホワイトキュレムディアルガに強いポケモンとして綺麗にハマったため採用した。

禁止伝説は基本的に地面+岩の通りが良く、天候を変えながら上から殴るシンプルな動きが今でも通用するのは終盤流行ったガマゲロゲが証明してくれているのもあり、この環境でも十分に戦うことができた。

つのドリルはダイナカグヤを破壊するためだけに採用した。他の選択肢としてザシアン+黒バドに強く出せるシャドークローもあるが、対ザシアン黒バドは後述するが他のポケモンで事足りているため採用には至らなかった。ちなみに撃ったのは2戦でそれぞれ1回ずつ撃ち1戦だけ当てて試合を破壊してくれた。その日人類は思い出した。。

 

選出

対ザシアンオーガ

先発f:id:shigumaaa:20220301180441j:image後発f:id:shigumaaa:20220301180436j:imagef:id:shigumaaa:20220301180438j:image(9割)

先発f:id:shigumaaa:20220301180436j:imagef:id:shigumaaa:20220301180441j:imagef:id:shigumaaa:20220301180438j:imageorf:id:shigumaaa:20220301181149j:image(1割,再戦)

初手速いザシアン以外はムゲンダイナで相手にできるため、ザシアンに対しては素早さ関係を見ながらサンダー引きで気合いで麻痺させてダイナオーガでザシアンを処理しやすくした後に両方通すことを目標にする。初手カイオーガガマゲロゲダイマックスを切ることしか考えていない相手には比較的イージーウィンできる。終盤ドラパルト入りが一定数いたためこの選出だと無理だが、ポリゴン2を出しても腐るのが目に見えるためカイオーガで早期処理を狙うなど頑張っていた。また、初手ザシアン率は比較的高くこちらのカイオーガが受からない構築が多いため、初手にカイオーガダイマックスを切ってザシアンを飛ばした後ムゲンダイナで詰ませるのも一考の余地はある。

 

ザシアンイベルタル

f:id:shigumaaa:20220301180441j:imagef:id:shigumaaa:20220301180438j:image@1(ドリュウズ以外)

ここまで触れてこなかった対イベルタルの物理特殊じゃんけんだが、マジフレから入れば物理であろうが特殊であろうがダイナを切りつつサンダーで倒すことはできるため、相手が受けよりか対面よりか次第で@1を変えればいける。

ただ実際は相手の並びを見て判断することが多く、特に物理型の方は見分けやすい(サンダーが一緒にいる、ラッキーが重そう等)ためリフレクターから入ることもあった。正直じゃんけんって言われても現状言い訳しかできない。

(この構築とは関係ないけど初手ゲロゲでダイマするかミミッキュで荒らすかしかない?どなたか良い案があれば教えてください)

 

対ザシアン黒バド

初手f:id:shigumaaa:20220301181149j:image後発f:id:shigumaaa:20220301180436j:imagef:id:shigumaaa:20220301182616j:image

3体全てが動きやすく、相手の選出を見てどのポケモンを雑に扱って他を通すかを決めたいため初手は例えスカーフがバレるにしてもエースバーンから入るのが安定する。黒バドのサイコショック率やメタモン意識でザシアンに剣の舞が入ってないことを踏まえるとポリゴン2の丸くなるが非常に見え辛い勝ち筋として機能するため、火力ないランドロス等を切って死に出しで殴ればいいと考えている相手には詰ませることができる。ガマゲロゲトリトドンがいると途端に面倒になるが、それでも十分有利マッチ。

 

対イベル日ネク

初手f:id:shigumaaa:20220301180441j:image後発f:id:shigumaaa:20220301180436j:imagef:id:shigumaaa:20220301182616j:image

初手イベルタルを考えるとムゲンダイナから入りたく、下手にマジフレを撃つと後投げ日ネクに弱点保険を発動させて負けに直結しかねないため難しい相手。貯水枠がいなければカイオーガで荒らしにいけるがほとんどいるためそれもまた厳しい。しかし貯水枠だけでなくランドロスの被選出率が高いのもあり禁止伝説を両方出されることが少ない(特に日ネクは出されない)ため、構築相性以上に勝つことができた。

 

対ゼルネクロ

初手f:id:shigumaaa:20220301180436j:imageorf:id:shigumaaa:20220301180441j:image後発f:id:shigumaaa:20220301183845j:image@1(日ネクやランド止めるためにポリゴン2多め)

この相手も水が一貫しがちなので、瞑想を絡めて先に崩しにいくかドリュウズダイマックスを温存させるためにカイオーガを出さずにドリュウズ以外で頑張って戦うかの選択。ゼルネアスを止めるためにはドリュウズダイマックスをする必要があるためムゲンダイナを出したいが、テッカグヤ入りが少なくはないため微不利マッチ。ただ数が少ないこともありなんとかなった。

 

対ダイナホウオウ

初手f:id:shigumaaa:20220301180441j:image後発f:id:shigumaaa:20220301180436j:imagef:id:shigumaaa:20220301180438j:imagef:id:shigumaaa:20220301183845j:imageから2体

初手ホウオウから入られることが多いが、相手目線は引き先のラッキーかハピナスがいない場合はメテオビームを耐えるために誤魔化しのダイマックスを切るしかなく、そこにリフレクターが刺さる。非常にリフレクタームゲンダイナの強みを感じる相手。相手にラッキーがいる場合は裏のムゲンダイナまで受け型の可能性があるためムゲンダイナで時間を使いながらラスト5分とかでオーガかドリュウズに交代してダイマックスを用いてTOD勝ちを狙いにいき、ラッキーがいない場合はムゲンダイナが攻撃的な型であっても前述の通り相手はダイマックス権を失っていることが多いため殴り勝てる。速い初手ムゲンダイナだけが面倒だが、ドリュウズ引き等で流した後2サイクル目にカイオーガで対面突破してもらうことが多い。

 

対ジガルギア,ジガザシアン

先発f:id:shigumaaa:20220301180441j:image後発f:id:shigumaaa:20220301180438j:imagef:id:shigumaaa:20220301182616j:image

基本的に相手の初手がHPを削ってくれるため、初動からTODを意識して戦っていた。ムゲンダイナがジガルデやルギアに麻痺させられても問題ないと判断したならダイナで毒を入れて裏に引きダイナを場に出すことなくリソース差で勝つのを狙う。ムゲンダイナ+サンダーで毒菱を回収できるのも高評価。サンダーに雑にダイマックスを切れる選出なので対ザシアンも何とかなることが多い。ちゃんとギミック?構築耐性がある構築を使っているときにこれらを引くと気分が良くなる。

 

結果

TN Night*Spider 最高レート推定2103最終レート2084 最終14位f:id:shigumaaa:20220301190309j:image

 

雑感

最近特にランクマの調子が良かったのと今月は時間があったので、新ルールで楽しかったのも相まり序盤からいろんな並びを触りながらかなり対戦数を熟して1位を目指す月にしました。それでも終盤中々勝てず構築は定まらず、1位を目指せるラインに立ったのが最終日朝方だったのでまだ自分ではわからない、足りない部分があるのだろうなと実感しました。9世代も発表されたので、これからも楽しみながら残り期間を戦っていきます!

と思わせて、2月はシングルやりすぎたので2週間ほど休憩でダブル回していきます〜 来週のINCで予選抜けるぞ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

 

あとあと、最終日7時以降の録画ができていなかったため深夜帯の5時間程度しかありませんが、今月も垂れ流し動画を上げました!

今でも他の人の昔のシーズンの垂れ流し動画見るくらいには好きなので環境がある方は是非やってみましょう👍

https://www.youtube.com/watch?v=dEe3j96Uoxg

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

何かあればTwitter @zenchino115まで

【INCFeb最終1856】トリルガラクタゼルネクロ

お疲れ様でした!ボーダーバグりすぎてウケました。仮にここから追加で1勝しても余裕で無理そうで安心しました(?)

ダブルでゼルネクロは見たことなかったのとこの先使うことはなさそうなので、雑にですが書きました〜

 

f:id:shigumaaa:20220221095122j:image

 

大会概要・結果

INCと呼ばれる大会が3回とPJCS予選が1回行われ、INCでは各大会上位30名が、PJCS予選では上位60名が予選抜けして本戦の全国大会へと進むことができる。

今回はその中でもINCの1回目の大会である。

 

TNバルバドス 最終レート1856最終順位60位

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f:id:shigumaaa:20220221162825j:image

(サブロムは日食ネクロズマを使えるところまでストーリーを進めていなかったのでソルガレオ軸を使用。最高1768程度)

 

構築経緯

(18日時点でランクマ450戦やるくらいには)シングル楽しすぎる!やばいINCまで残り1週間切ってる!ここからワンチャン掴むなら初見殺しかギミック取り入れるしかない!

ということでまずは弱点保険+禁伝を軸にすることに決めた。一通り確認したが、あまりいなさそうでありザシアンに強い点を評価して日食ネクロズマf:id:shigumaaa:20220221092341j:imageを弱保エースに決め、トリルを覚える起動要員として信用しているサマヨールf:id:shigumaaa:20220221092350j:imageを採用した。この段階で日食ネクロズマは特殊型にしようと半ばノリで決まっていた。

最初は日ネクでサイチェンしてサマヨでトリル張っちゃお!wとか言っていたが、そこまでダブルを舐めるなよと天に怒られたため、猫騙しとワイドガードを覚える補助要員としてコジョンドf:id:shigumaaa:20220221092402j:imageを採用した。

残り禁伝と一般枠は全くピンとこなかったが、一般枠はバレルトドン→バレルガエン→トドンガエンf:id:shigumaaa:20220221092417j:imagef:id:shigumaaa:20220221092415j:imageと移り変わって決まり、禁伝枠はダイマを切らずにイベルタルと黒バドにやれそうなことによりゼルネアスf:id:shigumaaa:20220221092435j:imageに決まった。

見るからに準備不足が伝わると思うし、もっと納得いく構築で戦いたいので、3月上旬は余程何かがない限りはダブルに力を入れたい(宣言)。

 

 

単体解説

日食ネクロズマ

f:id:shigumaaa:20220221092341j:image

性 格:冷静
特 性:プリズムアーマー
実数値:204(252)-*-147-181(252+)-130(4)-73
持ち物:弱点保険
技構成:ラスターカノン / プリズムレーザー / 大地の力 / サイドチェンジ

〈調整〉

S…最遅

特殊型のメリット

・威嚇+タイプ受けでネクロ自体を無理やり誤魔化しにくる相手を壊せる。

・ リフレクターだけしか張ってこないor張れない展開の相手に奇襲できる。

ディアルガソルガレオ等初手にきがちでダイスチルで強化して殴り合う相手に刺さる。

ダイマ終了時にアシパで火力を維持できる→プリズムレーザーダイサイコの威力が高い。

・トリル化でもサマヨールの鬼火で無理やりモロバレルのキノコの胞子を対策できる(本番で4戦くらいやった)。

デメリット

・単純に殴るだけなら物理の方が火力が高い。

・チョッキに引っかかる。

・ダイアースで抜群で殴られることが多い。

カイオーガへのダメージが低い。

構想段階ではこれくらいだったが、実際には良くも悪くも目立った。サイチェンはダイウォール媒体となるだけでなく、後述のゼルネアスと並べた際に積む隙を作るために採用した。

本番までにプリズムレーザーのエフェクトを見ていなかったので楽しみにしていたが、なんか安っぽいシャワーみたいな感じで期待外れだった。

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シャワーを浴びるグラードンの図

 

コジョンド

f:id:shigumaaa:20220221092402j:image

性 格:陽気
特 性:精神力
実数値:141(4)-177(252)-80-*-80-172(252+)
持ち物:命の珠
技構成:インファイト / ストーンエッジ / 猫騙し / ワイドガード

初めはトリル化で放置された時にでも下から帰るために脱出パックを考えていたが、珠で放置させないようにした方がいいと判断して変更した。

ストーンエッジは晴れゴクエンでサマヨールを早急に処理しにくるリザードンや数が増えていそうだったホウオウ意識で採用した。

 

サマヨール

f:id:shigumaaa:20220221092350j:image

性 格:生意気
特 性:おみとおし
実数値:147(252)-*-151(4)-*-200(252+)-27
持ち物:進化の軌跡
技構成:鬼火 / 痛み分け / じならし / トリックルーム

〈調整〉

HD…オーガや黒バド意識でHD振り切り

S…最遅

1番剣盾でやったダブルのルールがシリーズ1ということもあり自分でも過剰評価してると感じるほど信用しているポケモン

鬼火は弱点技で触れ辛い白バドやソルガレオに打つだけでなく、前述の通り味方に打つこともあった。ダイスチル+ダイアースでBD上昇からの痛み分けで生命力が高いのが偉い。ナイトヘッドがないせいで暇になることも少なくはない。

 

ゼルネアス

f:id:shigumaaa:20220221092435j:image

性 格:控えめ
特 性:フェアリーオーラ
実数値:233(252)-*-129(108)-178(84+)-119(4)-127(60)
持ち物:パワフルハーブ
技構成:ムーンフォース / マジカルシャイン / ジオコントロール / 守る

〈調整〉

HB…A222ザシアンの巨獣斬を威嚇込みで確定耐え

S…ジオコン後準速レジエレキ抜き

初手で引いたコジョンドや長生きしがちなサマヨール、サイチェンやガオガエントリトドンの欠伸等豊富な補助手段を構築単位で用意している。

最も強い動きとして、トリル化でサマヨールが早々に倒れてしまった場合に日食ネクロズマと並べて能力上昇しながらムーンフォース等で殴り、トリル残り1ターンにジオコントロールを積むことでターン継続する動きが非常に機能していた。また、サマヨールがじならし後暇になった場合は素引きして同様にジオコンで展開維持する動きも想像通り強力だった。

イベルタル以外のザシアン軸には投げ辛い構築になってしまったため禁伝にしては選出率は低かったが、トリルだけでなく大きな勝ち筋を瞬時に生み出せるのはダブルバトルでも魅力的だった。

構想段階では違和感なくすぐに候補に入っていたが、剣盾GSダブルをやってなさすぎてゼルネが死滅していることすら知らなかった。

 

ガオガエン

f:id:shigumaaa:20220221092527j:image

性 格:勇敢
特 性:威嚇
実数値:202(252)-169(148+)-124(108)-*-110-58
持ち物:防塵ゴーグル
技構成:フレアドライブ / DDラリアット / 猫騙し / 捨て台詞

〈調整〉

A…フレアドライブでASザシアンを確定

HB…聖なる剣を受けることが多いためB振り

S…最遅

このポケモンがいるだけで立ち回りの範囲が馬鹿みたいに広がるしダブルバトルをしている気になれる。

ガオガエンの防塵ゴーグルはそこまで好きじゃないが、モロバレルが重すぎるため持たせた。実際に生きたのは3戦程度だった。

 

トリトドン

f:id:shigumaaa:20220221092417j:image

性 格:生意気
特 性:呼び水
実数値:218(252)-*-113(196)-112-121(60+)-396
持ち物:食べ残し
技構成:大地の力 / 冷凍ビーム / 欠伸 / 守る

水、電気の牽制として半分見せ枠くらいのつもりで採用したが、オーガザシアンにゼルネアスを投げたら負けることが判明したため後半は想定よりだいぶ選出した。

 

基本選出

初手f:id:shigumaaa:20220221092402j:imagef:id:shigumaaa:20220221092350j:image後発f:id:shigumaaa:20220221092341j:image@1

ほぼこれ。トリルさえ貼ってしまえば日ネクで殴る方向をしっかり考えれば勝ちって試合が8割以上はあったが、上手い人相手にはそううまくいかないのでサイクルを行ってトリルを再展開するなど要所要所でプレイングも求められた。

 

対イベルザシアン

初手f:id:shigumaaa:20220221092435j:imagef:id:shigumaaa:20220221092350j:image後発f:id:shigumaaa:20220221092341j:imagef:id:shigumaaa:20220221092415j:image

一度イベルタルを流して日ネクを展開するorダイマ居座りに対して対面処理を狙う選出。初手イベルタル+αならサマヨールをガエンに引き、ザシアン+αならゼルネアスをガエンか日ネクに引きながらトリルする。

 

不利構築…オーガザシアン(????)

バレルがいることも多いためゼルネが出し辛く、何故か日ネクが特殊なのでカイオーガの処理速度が遅いためシンプルに1番きつい。馬鹿です。

 

雑感

こんなんでここまで勝つことができたこと自体は満足感よりも驚きの方が強いですね

というかこのレートで抜けれないのまじで何事!?謝れ‼️謝れ‼️謝れ‼️

 

真面目な話、バトルレジェンドで最終5位を取った詰ませダイナも去年の予選で使ったコジョホウオウも今回も、全部メタよりでそれなりの結果ではあるものの強い構築を組めた感触が得られていないので、ダブルの構築の組み方がわかっていないのかもしれません。このまま一人でおもちゃ積み上げてても繋がらない気がしてならないので、ちゃんと構築を組みたいですね。とりあえずカイオーガ触ってみます。

 

何かあれば@zenchino115 まで

 

【S26最終9位】イベルタルリベンジ改【剣盾シングル】

シグマです。

竜王戦環境お疲れ様でした!S27からルールが変わるのもありますが、下書きが消えてしまったので簡潔にいきます。

 

f:id:shigumaaa:20220201121040j:image

構築経緯

建前:今期は日食ネクロズマとジガルデが増えるだろうからそれに強いポケモン使うべき。

本音:最後だしイベルタル使いたい!

ということで今期はイベルタルを使うことにした。この環境で物理特殊問わず珠イベルタルをどう頑張っても高いレベルで使いこなせなかったが、S17の時に使っていた耐久振りイベルタルに変更するとやはり思うように勝てたので、この型で煮詰めることに決めた。また、基盤を固める段階で既に結果を残していた以下の記事を参考にした。

https://uru-poke.hatenablog.com/entry/2021/12/01/190733

〈適当なメモ〉

アッキイベルタル…ネクロジガルデに強いHB挑発。1サイクル目で不本意にアッキを消費したくないので初手はイベルから入りたい⇄サンダーレヒレを強烈に誘いボルチェンが一貫するため初手からウツロを投げたい

黒ヘドウツロイド…サンダーを引かせるステロ+いろいろ有利になる毒菱。サンダーにもっと安心させるべくHDに振り切るのも手⇄ウーラの上から毒菱押したりイベルサンダーに行動したりと生きる最速

残飯ナットレイ…対ノラゴン、ミミッキュ、水

ノラゴンミミランド等意識するならHB、オーガラプサンダー等意識するならHD

ゴツメヌオー…対ザシアン、ステロと相性が良く役割を生み出せる欠伸守る

 

これらの4体は固定で良いほど換えが効かなかったため、残りの2体を試行錯誤した。欲しい要素として、

・対オーガ軸、ダイナ軸、ザシアン軸に出せるエース

フェローチェヒヒダルマカバルドンが重い。一体でオーガノラゴンミミカグヤナットに強いポケモン

・(可能ならば)ナット枠の組み替え

・上4体が強い〇〇を誘いたいからそいつに弱いのを入れる

エスバ、日ネクを誘いたい

これらを主に考えて試行錯誤した結果、最終的にバコウバシャーモと珠カイリューを採用した。

イベルタルの型バレはできるだけ避けたいが対戦はしておきたかったので、26日辺りにこの並びで2ロム2000乗せてから30日までは前期のゼルネ軸を使っていた。

 

コンセプト

・「ステルスロック」「毒菱」「宿木の種」「守る」を絡めて単体では終わらせない定数ダメリレー。

 

単体解説

イベルタル

f:id:shigumaaa:20220201094110j:image

性 格:図太い
特 性:ダークオーラ
実数値:232(244)-*-143(116+)-153(12)-119(4)-136(132)
持ち物:アッキのみ
技構成:悪の波動 / デスウィング / 挑発 / 羽休め
〈調整〉

H…珠意地エースバーンのダイアタック+B1↑カキュウをデスウィングの回復込みで全部1番下の乱数引いて確定耐え(初手イベルエスバ対面デスウィングが成立する)
C…無振りウーラをデスウィングで15/16
S…ジガルデサンダーディアルガ等激戦区意識

最も手に馴染んだ耐久振りイベルタル。S17ではHB弱保だったが、様々な面でアッキのみの魅力に惹かれて変更した。また参考元では初手の対エースバーンの確率が怪しかったのもあり図太いで採用した。

後述のウツロイドで毒菱やステロを撒けているとバンギレヒレマリルリラッキー等、一般枠でイベルタルを見てくる役割対象をサイクル化で返り討ちにすることができる。

アッキのみを持たせてここまで耐久に振ることで、エースバーンや日食ネクロ等ダイマ択を一度見てから切り返すことが可能であり安定性を高めることに繋がった。(対日ネクに関しては終盤珠ロクブラ日ネクが増えていたためイベル後投げ→引きでダイマを枯らしていた)。

耐久振りアッキイベルは見ただけでは伝わりづらいが信じられないくらい強い。信じれた人は2人だけだった。ちなみに一般枠に強いためS27以降強いかと言われると怪しい寄り。

竜王戦予選・本戦、ムゲンダイカップ、ランクマ等最後まで戦ってくれて本当に頼もしかった。こいつのダイアークが世界一かっこいい!

 

 

ウツロイド

f:id:shigumaaa:20220201102135j:image

性 格:穏やか
特 性:ビーストブースト
実数値:212(220)-*-69(12)-148(4)-192(188+)-134(84)
持ち物:黒いヘドロ
技構成:パワージェム / アシッドボム / ステルスロック / 毒菱
〈調整〉

HB…陽気悪ラオスの暗黒強打耐え

HD…後投げでなんかいい感じにゼルネに勝てた

S…よくいるHBs回電波サンダー抜き

この構築の心臓。

相手のサンダーから確実に展開したかったので特防に熱く振り、サンダー入りには基本的に選出していた。火力がないムゲンダイナを止めながら展開しにいけたり、全ての構築において毒菱だけでも撒ければ裏のイベルタルだけで勝てることが多かったりと、このポケモンがどれだけ機能できるかを最も意識して構築した。選出率が高い故にウーラオスやサンダーの上から行動できない都合が悪い場面は当然あったが、それ込みでも何故使われていなかったのかわからないくらいHDは強かった。ただしビーストブーストがD上昇のほぼ死に特性になるのだけは否めない。

(↑無意識で使われない理由を書いていたかも…)

 

ナットレイ

f:id:shigumaaa:20220201101840j:image

性 格:呑気
特 性:鉄の棘
実数値:181(252)-114-201(252)-*-137(4)-22
持ち物:食べ残し
技構成:ジャイロボール / タネマシンガン / 宿木の種 / 守る
〈調整〉

ミミッキュ、ウオノラゴン意識でHB

S…最遅

イベルタルが誘うフェアリーやカイオーガ、ウオノラゴン等のタイプ受けとして結構選出した。タネガンは身代わりミミッキュ意識で採用したが、副産物として身代わりオーガにも刺さった。ただ、ミミッキュの被選出率が9割は超えていたので重く見て採用したが、カバルドンやレヒレを迅速に削れるパワーウィップが欲しい場面もそれなりにあり一長一短であった。

 

ヌオー

f:id:shigumaaa:20220201101816j:image

性 格:呑気
特 性:天然
実数値:202(252)-105-150(252+)-*-86(4)-48
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:地震 / 欠伸 / 守る / 自己再生

〈調整〉

S…最遅ラッキー抜かれ

ザシアン受けだけでなく「欠伸」「守る」と汎用性が高い技を採用することで無理やり役割を生み出していた。

1年前の竜王戦予選でのイベルタル+ヌオーから始まり、イベルウイン→イベルドヒドラキ→イベルヌオーと戻ってきて感慨深い。

 

バシャーモ

f:id:shigumaaa:20220201101756j:image

性 格:意地っ張り
特 性:加速
実数値:155-189(252+)-90-*-91(4)-129(76)
持ち物:バコウのみ
技構成:フレアドライブ / インファイト / 地震 / 剣舞

イベルウツロナットミラーに強く出せたりザシアン軸やムゲンダイナ軸を強引に壊したりしてもらうために採用した。対ザシアン軸は基本ヌオーウツロでクルクルするが、ステロが負けるとバシャーモが止まらなくなるため通せそうならば積極的に選出した。しかし、今期はどの禁伝にもカバルドン入りが多かったので思いの外選出率はそう高くなかった。

イベルタル構築は鋼タイプが面倒になりがちなので、エースバーンなり炎枠は必須だと感じた。

 

カイリュー

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性 格:意地っ張り
特 性:マルチスケイル
実数値:181(116)-204(252+)-115-*-120-118(140)
持ち物:命の珠
技構成:逆鱗 / ダブルウィング / 炎のパンチ / 冷凍パンチ

ここまでカイオーガやウオノラゴンがきついため、それらに強く炎打点持ちの珠エースとして採用した。イベルタルを珠で採用しない場合は珠エースは採用し得ではある。

裏のミミッキュ剣舞ウォール後により負荷をかけれるパッチラゴンも魅力的ではあったが、地面タイプを誘いたくないのとここまで宿木の種を除いて命中安定で仕上げれてたことにより最後まで使い続けた。

2ヶ月前の自分の中では、竜王戦環境の珠エースとしては1,2番目に評価していたが、初手でダイジェットのS上昇を妨げられると無駄にダイマ消費しただけになってしまうことが多く、またプレイヤーもそれをわかってきたのでうまく対応されることが多かった。

 

結果

TN バルバドス…最終56位 最高2111最終2018

TN わらべだ♪…最終9位 最高最終2085

f:id:shigumaaa:20220201121015j:image

 

前期に引き続き最終1桁を取ることができて嬉しかったし最後にまたイベルタルと戦えて楽しかったです!

あとは前期やS19と違って保存することなく最終1位を目指して潜れたのはよかったですね。く゛や゛し゛い゛〜

今月こそは録画しておいたので垂れ流し動画あげました!(最後の負け撤退を除いて)35位↓にいくことなくてマッチング運も良かったので見応えある試合は多いと思いますd( ̄  ̄)

https://www.youtube.com/watch?v=6xfrAAQKHBU

 

2月はダブルやろうかなーと先月までは考えてたけど、1発目の予選である2月は実力者が順当に抜けそうなことを踏まえるとやっぱりシングルに力入れていくつもりです!なので上のYoutubeで配信するかもしれません!GSダブル本気出すのは3月かな〜

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!誤字等何かあれば @zenchino115 まで

【新春!おみくじバトル最終10位】構築名思いつかないの俺悪くなくね

どうもーシグマです

新年早々お疲れ様でした!

今大会はシステム上どこまでいっても運に左右されるルールでしたが、運ゲで済ませるのは一ゲームプレイヤーとして許せなかったのでちゃんと考察しました。このルールはどこまでリスクリターンを意識して選出・指を振るかが面白いポイントなので、この記事でそこを感じ取ってもらえると嬉しいです(*´ー`*)

とは言っても多分動画で見てもらうのが1番早いため、最終日の試合を貼っておきます。一応声ありで試合展開等をリアルタイムで話してます。

https://youtu.be/JccU7GIfu4o

 

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前提知識

概要

シングル63、試合時間20分、持ち時間7分、ダイマックス可能。

・1on1とは違い、PPを消費しない交代の行動が存在する→呪われボディ、PP枯らしが従来ほど特別強いわけではない。また、基本的に相手を倒しきれないためTOD環境。

・1ターン辺りにかかる時間が残飯回復2回込みで30秒前後→推定25~40ターンで20分消費。

・指を振るで出る技の確率は物理40.1%(接触技は33%)、特殊26.3%、補助技33.6%。

・自主退場技が出る確率は1.26%(命懸けはゴーストタイプに効かないが込み)

TOD周り

・シングルランクマ同様自分が有利な展開になってから時間を使う方が良いため、序盤はなるべく即決。ヨノワロンゲ絡みで読み合いをしてる感を出すために10秒程度時間使うのはあり。

・9割以上はTODになってしまうため、色違い、証(あのころがんばった)、キョダイマックス個体にして消費時間を伸ばす。(サブロムは色カビゴンを用意できませんでした…)

・HPが高いポケモンほど残りHPが大切→HPが高いポケモンはできる限り盤面に出したくない。

 

ダイマックス周り

ダイマ技はダイウォール。

ダイマックスのエフェクトにより稼げる時間は約20秒

・通称ダイマックスよりもキョダイマックスの方が~0.1秒ほど長い

・積まれることを考えるとできる限りダイマ3ターン目で対戦が終わるように合わせて使いたい。

ダイマックスアメの調整

例:最大HP152、現在HP120でダイマ
ダイマレベル0の場合
120/152→180/228
残飯回復…189/228 試合時間終了…126/152

残飯回復…198/228 試合時間終了…132/152

残飯回復…207/228 試合時間終了…138/152

ダイマレベル10の場合
120/152→240/304
残飯回復…249/304 試合時間終了…125/152

残飯回復…258/304 試合時間終了…129/152

残飯回復…267/304 試合時間終了…134/152

ダイウォール失敗時に被弾しない前提ならばダイマレベル0の方が残飯回復効率が良いことがわかる。

どちらにするべきか悩むが、ダイマを切るのはほぼ勝ちが見込めるTOD有利状況時であり、その状況で得られる数%単位でのアドよりも大ダメージを食らうリスクの方が大きいと感じたため、ノワール・ゲンガー共にダイマレベル10で使用した。結果論ではあるが、状態異常祟り目をダイマレベル10のお陰で耐えて勝った対戦があり、ダイマレベル0だと拾えた試合は恐らくなかったため正解を踏むことができた。どなたか結論を教えてほしい。

 

役割別使えるポケモン

三種の神器

f:id:shigumaaa:20220110092140j:imagef:id:shigumaaa:20220110092142j:imagef:id:shigumaaa:20220110092138j:image

それぞれどのように優れているかは単体解説で説明するが、総合的に見て明らかに抜けている。採用しない理由はない。

黒ヘドf:id:shigumaaa:20220111153812j:image⇦残飯f:id:shigumaaa:20220111153815j:image⇦ジャポf:id:shigumaaa:20220111153853j:image⇦黒ヘドf:id:shigumaaa:20220111153812j:image…といった三竦みになっている。

高火力ポケ

f:id:shigumaaa:20220110093042j:imagef:id:shigumaaa:20220110093052j:imagef:id:shigumaaa:20220110093047j:imagef:id:shigumaaa:20220110093044j:imagef:id:shigumaaa:20220110093046j:imagef:id:shigumaaa:20220110093050j:image

初手に投げてアドを稼ぎにいき裏で逃げ切りを図る。それぞれ性能が大きく異なり、コンセプトに沿って採用するポケモンを変える。初手から指を振って殴り合う行動が安定するとは思わないので積極的に投げたいポケモンではないが、見せポケモンとしては1,2体必要。

クッション

f:id:shigumaaa:20220110092142j:imagef:id:shigumaaa:20220110092140j:imagef:id:shigumaaa:20220110093328j:image

サマヨール+ヨノワールでプレッシャーループをする層は一定数いたが、どちらも負荷をかけづらい上に総HPも低いため、ゲンガーヨノワールでクルクル時間を使えばよいことが多い。そのためサマヨールは全く評価していない。

その他

f:id:shigumaaa:20220110093642j:imagef:id:shigumaaa:20220110093640j:imagef:id:shigumaaa:20220110093645j:image

雨降し+雨受け皿+乾燥肌で実質残飯3体みたいな顔ができる。火力も耐久も低い+耐性も弱いためネタ寄り。トノルンパ+三種の神器から一体みたいな出し方の方がまだワンチャンありそう。

 

考察

ゲンガー、ヨノワール、オーロンゲがトップメタであるこの環境には主に以下の3つの戦術があることがわかった。

戦術①

初手に攻撃や特攻が高いポケモンを置いて対面で削りつつ裏のクッションポケでTODを狙う

→初手に回復ソース持ちが置けないため、全然削れないと逆にTODで負ける

選出

初手高火力ポケ 裏f:id:shigumaaa:20220111153812j:imagef:id:shigumaaa:20220111153815j:image

 

戦術②

ゲンガーヨノワールで体力管理しながらTODを狙う。ラスト1枠は相手のヨノワールを盤面に置かせないためにオーロンゲ見せるか、次点で数値が高いカビゴンを裏に置くかの選択。

選出

初手f:id:shigumaaa:20220111153812j:image 裏f:id:shigumaaa:20220111153815j:image+f:id:shigumaaa:20220111153853j:imageorf:id:shigumaaa:20220111153905j:image

 

戦術③

三種の神器ミラーを避けるために、裏にハピナスを入れてHP総量・割合で有利を狙う。

選出

初手f:id:shigumaaa:20220111153812j:image 裏f:id:shigumaaa:20220111153815j:image+f:id:shigumaaa:20220111153947j:image(カビゴンでも多少成り立つ)


上位を目指すための選択肢はこの3つくらいしかないと判断したため、纏めてみたところ

戦術①⇦戦術②⇦戦術③⇦戦術①…といった三竦みになることがわかった。それぞれの戦術の中でもオーロンゲを選出するか否かで立ち回りの強さが変わってくるが、ミラーにおいて相手がカビゴンの強みを知っている人間かどうかに関わらず、この三竦みを相手視点で選出段階で発生させることが必要だと感じたため、f:id:shigumaaa:20220110164333j:imagef:id:shigumaaa:20220110164335j:imagef:id:shigumaaa:20220110164326j:image+f:id:shigumaaa:20220110164328j:imagef:id:shigumaaa:20220110164330j:image+パワーポケに構築は決まった。

 

次に決めるのは最も大事であるどの戦術を基本選出として心中するかだが、1月6日時点では以下のような考えだった。

ゲンガーはフリーに動ける且つ低リスクで指を振ることができ、耐性、特性、回復ソース持ちと全てにおいて優秀であり絶対選出レベル

ノワールはオーロンゲの圧力で指を振れないにしても選出するべき…TODを狙う上で遅延、高耐久、嫌がらせ(特性)を全てトップレベルで熟す。特に遅延性能はTODの成立を安定させることに繋がる。

オーロンゲは他の人と比べて珍しく評価低め→残飯を奪う際にヨノワールに後投げするが、早い段階で特殊技を受けてしまうと相手がTODの意思を見せてくるため、自ら指を振らざるを得ない追う展開になりやすい。

 

これと前述の三竦みを軸に考えた結果、

ゲンガーヨノワール+ゴツメカビゴン>=ハピナスが良いと纏まった(戦術②ベース)。カビゴンは高耐久且つ高火力であるのは当然であるが、何よりHPが高いのが魅力的である。ゲンガーヨノワールでお互いにクルクルして時間を使う際にハピナスほどではないが裏に添えるポケモンとして生きるだけでなく、裏にパワーを出せるポケモンを控えるだけで仮にHP不利で指を振らざるを得ない序盤の不利展開を残り10分時点からでもHBオーロンゲ、HBハピナスと比べてひっくり返せる可能性が高く拾える試合を増やすのがハピナスとの差別化点であると感じた。

また、対ミラーにおいて、ゲンガーヨノワールを軸にする場合、前述の通りヨノワールが指を振るゲームではないためゲンガーで削りを狙う必要がある→ただしゲンガーのPPだけでは充分に削りきれずに相手のHP回復が間に合う→最初5分程度無駄にクルクルすることでゲンガーのPPを使い切ることができることに気づいたため、ミラーでは時間を都合よく消費してから試合を動かすことを意識するように決めた。

 

この考察のまま大会初日を迎えたが、ミラーでハピナスを出した試合に限ってよく事故り巻き返せないことが多かった。

相手のプレイヤーレベルがわからない初日に潜ったことにより機能しなかっただけでレートが高くなるに連れて機能していくかもしれないが(実際にハピナスを組み込んで結果を残している人もいた)、このままやっても勝てないと判断してサブロムではカビゴンを信用するようになった。

 

追記:ここまで努力値振りについて触れていなかったが、物理技が出る確率が高いため基本HBに張り切っている。しかし、物理技の多くを占めるノーマル及び格闘技はゴーストタイプに無効なため、振り切るのが正解ではないかもしれない。数学的に結論を出している方がいたら教えてください。

 

単体解説

ゲンガー

f:id:shigumaaa:20220110072841j:image

性 格:呑気
特 性:呪われボディ
実数値:167(252)-85-123(252+)-150-96(4)-117
持ち物:くろいヘドロ
技構成:ゆびをふる

ルール発表初日から大会を終えた今まで変わることなく1番評価しているポケモン。唯一の毒タイプ、呪われボディによるHP管理のしやすさ、毒・バインド耐性、オーロンゲ選出に立ち回り有利を取れる、高水準の特殊火力等により絶対選出するべきであると同時に初手に置きたいいポケモン

戦術の軸をゲンガーヨノワールに決めたため、ゲンガーのHP・PP管理を徹底する必要がある。そのため、ダイマするためにヨノワールに引く残り5分前程度でゲンガーのPPを使い切れるように、序盤は不用意にPPを消費しないことを心がけた。

また、ゲンガーを初手に置く都合上、相手が戦術①を選んでいた場合に高火力ポケと対面することがあるが、相手の指を振る回数を稼がせないのと一度ヨノワールに引いてもロンゲ引き読みゲンガー引きorそれ読みで高火力ポケ居座りのローリターンの択になるだけである。そのため、ゲンガーと高火力ポケの殴り合いは微不利ではあるが、大会後半は踏ん張りどころと決めてゲンガーで居座るようにしていた。

 

ノワール

f:id:shigumaaa:20220110072827j:image

性 格:呑気
特 性:プレッシャー
実数値:152(252)-120-205(252+)-85-156(4)-58
持ち物:食べ残し
技構成:ゆびをふる

高耐久・耐性、特性と最強のクッションであり、オーロンゲ絡みの択を避けられないとはいえ信用して選出していた。1on1ほどプレッシャーが特別強くはないとはいえ、積み技等で居座る姿勢を見せてきたポケモンに対して行動回数を抑えたり、TODを知らないプレイヤーに対して安定したりと充分に機能していた。(冷静に考えて初手5分消費した上で試合を始めるみたいな戦術を作ってる時点で壊れ)

前述の通りオーロンゲに残飯を奪われると立ち回り・展開共に不利になるため、裏でのHP不利状況を除き、相手のオーロンゲを特殊技で削れることを踏まえてでもノワールは可能な限り指を振ってはいけないポケモンであり、それを理解していないプレイヤーが多かった。

やった方ならわかると思うが、ヨノワール周りでの択は豊富である。例えば相手のヨノワールに対してヨノワールを投げる→ロンゲの確認+PP温存でゲンガー引きの釣り…に対していないと思わせるためにすぐにオーロンゲを見せずに居座るorゲンガー引きでお茶を濁すなどの読み合いだったり、早い段階でオーロンゲを見せることで相手のヨノワールに指を振らせないようにしてヨノワールを削ってリソース有利を狙う動きだったりと大会の中で様々な使い方がわかってきた。

 

 

オーロンゲ

f:id:shigumaaa:20220110072815j:image

性 格:呑気
特 性:悪い出癖
実数値:202(252)-140-128(252+)-115-96(4)-72
持ち物:ジャポのみ
技構成:ゆびをふる

「相手の接触技を受けることで相手の持ち物(残飯)を奪う」と書いてあることの理解に苦しむ壊れ性能を持つ。その反面、残飯を奪うために後投げした際に特殊技で削られるとその時点で攻めを強いられることを重く捉えて上二体ほどは評価していなかった。しかし、ヨノワールの欄で書いただけでなく、最悪こちらの残飯が相手のオーロンゲに取られた際に逆にこちらのオーロンゲで取り返しにいける等、オーロンゲを選出していること自体は立ち回りの幅を広げるため、ラスト5戦くらいは出すようにしていた。

持ち物についてだが、オーロンゲで持ち物を奪った相手は回復ソースがなくなるため1/8与えるのが大きい+オーロンゲも長く居座るポケモンではない(拘束耐性なし、相手のロンゲにパクられる等)ためアッキのB上昇が生きにくい点によりジャポのみ一択。一応特性マジックガード相手だとジャポの消費は無効化するがアッキは普通に消費するためアッキだとピクシーの持ち物を奪えるみたいな差別化点はあるが、それを踏まえてでもジャポ一択。

 

カビゴン

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性 格:勇敢
特 性:厚い脂肪
実数値:238(20)-176(236+)-117(252)-85-130-45
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:ゆびをふる

特性についてだが、多くのプレイヤーは安定性を重視して免疫だと思うが、

・初手で回復ソースがない相手と撃ち合う試合展開を自ら仕掛ける場合、HP有利を取ることが最重要なので可能な限り軽減したい。

・今回このポケモンの採用理由上、盤面に長く置くわけではない。

・仮に毒になってもその時点で即引きすればよい(1/8or1/16喰らうが)。

等の理由で厚い脂肪に選択した。

高耐久高火力を実現するためにABにしてミラー意識でHに20振った。特性と持ち物に関してだが、1番ダメージ効率が良いのはA補正且つゴツメだと聞いたのでそのまま採用した。細かいところは正直完全にわかっていないので突っ込みは受け付けておりません。。

 

ハピナス

f:id:shigumaaa:20220110072751j:image

性 格:呑気
特 性:自然回復
実数値:362(252)-30-68(252+)-95-156(4)-67
持ち物:光の粉
技構成:ゆびをふる

これだけHPが高いと前2体での削り合いになった際にHP割合が大きく影響を受けるため裏に置く分には偉いが、45戦単位で考えた場合に、前2体のどちらかが事故ってしまうとハピナス込みで巻き返す必要があり、ハピナスのキャラパワーがどうしても劣ってしまうため安定性に欠けると判断して終盤は選出しなくなった。

極力盤面に着地させないが、非常事態で投げなければならなくなった際に1番働く光の粉を採用した。

 

トゲキッス

f:id:shigumaaa:20220110072739j:image

性 格:冷静
特 性:てんのめぐみ
実数値:192(252)-70-128(100)-176(156+)-135-90
持ち物:拘りメガネ
技構成:ゆびをふる

初手で殴り合う見せポケモン枠として誰を採用するかだが、初手で指を振るに当たり後続の立ち回りにも影響を及ぼす状態異常を引きやすい天野の恵みを評価してトゲキッスを採用した。

終わってみて、相手にいて選出段階で考えが歪むのはサマヨールだったため、サマヨールだったかもしれない。地味に本ロムで何回か出してしまった。

 

立ち回り

展開が目まぐるしく変わるので主に意識していたことだけ

・対ミラーにおいて、最初4分はゲンガーヨノワールでクルクルするのを狙う。相手が付き合ってくれるならば残り15分の段階でゲンガー引きに合わせて先に指を振る。相手が先に指を振ってきたのであればそれに対応する。

・初手でゲンガーと高火力ポケモンが対面してしまった場合は、前述の通りゲンガーで居座りHPアドを少しでも稼いでからヨノワールに引く。

・普通に試合をしていると残り8分前後から毎ターン45秒使うと丁度良く使い切れるため、8分辺りからこれ以上指を振るべきか判断する。相手との総HPの差が1/6以上(ポケモン1体分のHP割合が5割勝っている目安)あると有利だと判断して自主退場技を引くことをケアして交代するが、例えHP差があってもそれ以下(ポケモン1体分のHP割合で3~4割勝ってる)だと簡単に数ターンで捲られるため時間を使いながら指を振る。HP不利ならば当然即決で指を振る。

終戦である1位チャレンジでHP1/10くらいで有利を取れている状況で指を振り跳び膝蹴りを引いてしまったが、45戦単位で見ると間違いではなかったと信じたい。

 

結果

TNじめつするな 34勝11敗 最高レート1816最終レート1794

最終10位

(バルバドスロムは凶でした)

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このルールでも自分が1位取ったらおもしろくねwくらいの軽い気持ちで大会に臨みました。運良く45戦目にして1位チャレまでいきましたが、チャレ負けて終わったことは今までなかったのでこんなルールでも普通に悔しかったですね。総合的には中吉といったところですね。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

何かあれば @zenchino115まで