シグマで〜す
皆さん年越しランクマお疲れ様でした!年越しランクマは今回が初めてでしたが全く年越した実感がないですね。
今回はインターネット環境がない場所に帰省していたためテザリングを使って潜っていましたが、その状況を踏まえて満足する結果を残すことができました!
今までない形のゼルネアス構築に仕上げることができたため、最後まで読んでいただけると嬉しいです!
〈使用構築〉
構築経緯
シーズン24の環境の中心がイベルタル、カイオーガ、ザシアンだった。特にイベルタルに関しては今期も減ることなく存在すると予想できた。これにより、イベルタルとカイオーガに強く、ザシアン軸に強いゼルネアス構築を目指すことにした。
ただ、竜王戦環境を長いこと戦ってきたが、ゼルネアスはほとんど使ったことがないに等しかった。
最も主流であるゼルネアス構築は壁始動の積み展開であるが、
・イベルタル軸は裏にラッキードヒドイデヌケニンメタモン等がいることが多く、壁に1枠割いた後積んで崩すにしても数的不利により対応される点(一方通行になりやすい)。
・ここまで竜王戦環境が続くと対壁ゼルネの対処をわかってきたプレイヤーが増えていることも考えられる。
・別に自分である必要がない
と複数の問題を抱えている。
そこで、シーズン17でるどるふさんが使用していたゼルネアス+ラッキーヌオーの受けの並びを思い出し、上記の問題を解決できると判断したため序盤から煮詰めることにした。
https://twitter.com/copycatpoke/status/1378706404098199553?s=21 ←これ
受けゼルネは参考記事が無く、言語化が難しいため想像がつきにくいが、当時るどるふさんから論理を聞いていたため、半年以上前の記憶を頼りに自分の言葉で纏めてみた。
ゼルネアスが受け駒と相性が優れている点
・ゼルネアスを止めるためにダイマを切ると受けを崩す手段が減る↔︎受けを崩すためにダイマを切るとゼルネアスを止める手段が減る
・サイクル化で削り、不利対面での引き先を自然と用意できる→従来のように一方通行にならない。対ザシアンでも○。
・ラキヌオーを使う上で重くなりがちなのが一般枠であるが、その中でもサンダーを初めウーラオスやドラパルトに対してゼルネアスが強い
・メタモンやゼルネ受けの強制→禁伝屈指の誘導力。
・ゼルネアスがヌケニンを誘うため、対受け相手にTODで有利になりやすい。
・前期物理ゼルネアスが結果を残したため、初手ダイマ裏受けの形に見えやすい。
(当然構築記事だから強そうに書いているとはいえ)ここまで見てもらえたら偉い要素が揃っているとわかってもらえるはず。実際軽く試しても手応えを感じたため、今期はこれを軸に使うことに決めた。
原案の残り3体は襷ドラパルト、ゴツメサンダー、スカーフメタモンである。襷ドラパルトは積極的に出していなかった記憶があったのと単体で起点を作る枠に割くのが弱いと感じたため保留。サンダーはゼルネアスが不利な鋼に強く出せ、受け攻め詰ませの選択を取りやすいため候補。メタモンは選出強制を始めザシアンに強く見え、受けと相性が良いことが自明なため候補。
中旬から試行錯誤の末、珠ドラパルト、HBテッカグヤ、スカーフメタモンをそれぞれ採用した。珠ドラパルトはゼルネアスが通し辛いエスバ入りザシアン軸やウツロナット入り等に強く刺すことができる。
主にこの6体で最終日前日まで使用したが、ここまで対オーガナット系統が窮屈で、一般枠でもガラルヒヒダルマやカプ・レヒレ等が重い問題を抱えていた。そこでスカーフメタモンが環境に少ない黒バド軸とゼクロム軸くらいにしか出さなかったので変更することにした。ダルマより早いスカーフ枠が無難だったが最低限のサポート性能も欲しかったため、対オーガと黒バドに対面的な選出ができる襷化身ボルトロスに変更した。
当初のコンセプトは「ラッキーのステルスロック+ヌオーの欠伸を絡めてサイクル化でゼルネアスを通す又は受けで詰ませる」であったが、試行錯誤する中でステロと欠伸が消えてしまった。この二つを組み込むのも強いはずなので、是非試してほしい。
コンセプト
・サイクル化でゼルネアス(又はドラパルト)を通すか受けで詰ませるかを選択できる構築。
・ザシアン軸全般に強いゼルネアス構築。
単体解説
ゼルネアス
性 格:控えめ
特 性:フェアリーオーラ
実数値:221(156)-*-118(20)-201(252+)-119(4)-129(76)
持ち物:パワフルハーブ
技構成:ムーンフォース / ドレインキッス / 雷 / ジオコントロール
〈調整〉
HB…陽気イベルタルの珠ダイスチルを確定耐え
意地ウオノラゴンのエラがみを87.5%耐え
C…H252D4ザシアンを+2ダイサンダー+ゴツメダメで10/16、ゴツメダメの変わりに±0ムンフォで確定
H252D4ダイマ日ネクを+2ダイサンダー+フィールド+2ダイサンダーで50%
S…ジオコン時に+1準速エスバ抜き
構築の軸であり勝ち筋の一角。2サイクル目以降にジオコントロールをして通すことが目標である。
原案では「ドレキ+雷+気合玉」で出せる範囲を最大限まで広げて裏の受けポケモンを絡めて積極的にこいつを通すことが第一目標だと認識していた。しかし、試すうちにムーンフォースが欲しい場面が高頻度で起こる一方、気合玉はナットレイを始めドリュウズやヒードランにしか打たず、メタモンにコピーされた際に自分のラッキーで止まらないことが嫌だったためムーンフォースに変更した。この変更によりナットレイ入りのカイオーガ軸やイベルタル軸には投げ難くなったが、後発のドラパルトに頑張ってもらった。
ゼルネアスはジオコントロール頼りではなくても想像以上にダイマの殴り合いができるため、遅い相手には無理にダメージを受けてジオコンするよりもダイフェリーで殴る回数を増やす方が良いことが多々あった。
他の禁伝と比較してもサンダーや悪ラオス、ドラパルトやカイリュー等の一般枠全般に強いのが隠れた魅力であり、壁構築以外のスタンパに入っても想像しているよりも遥かに活躍してくれるはずである。
ヌオー
性 格:呑気
特 性:天然
実数値:202(252)-105-150(252+)-*-86(4)-48
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:地震 / 毒々 / 守る / 自己再生
〈調整〉
S…最遅ラッキー抜かれ
ザシアンに定数ダメを入れながら絶対流すマン。
ザシアン以外の高火力ダイマックス技には簡単に押し切られてしまうため、持ち物はゴツメだが最低限のダイマ枯らしの役割を持たせるために守るを採用した。例えばエースバーンのダイマターンが無くなればドラパルトで起点にしやすくなるため、ダイマターンを2ターンしか消化できないか3ターン消化できるかは重要であった。また、欠伸で引き先を流したり起点を作ったりする動きも強力だが、ザシアン軸によくいる水ロトムやカイリューがラキヌオーだときついため、処理ルートを増やすべくサイクル化で優位に保てる毒々を採用した。
「ザシアンにゴツメダメージを与えて流す」が最大の役割であるため、引きの安定行動且つ自己再生での体力管理を徹底した。初手やじゃれ外し等でHP満タンのヌオーとザシアンが対面した際は一度居座られてもゴツメダメが入ればそれで良いため一貫して毒を押していた。
カイリューのダイジェット等のダイマ技を不用意に守ると崩されるため注意が必要である。
ラッキー
性 格:図太い
特 性:自然回復
実数値:333(60)-*-62(252)-*-134(68)-86(124)
持ち物:進化の軌跡
技構成:地球投げ / 電磁波 / 甘える / 卵産み
〈調整〉
HB…陽気ミミッキュの珠ダイフェアリーを86%でニ耐え(目安)
HD…控えめゼルネアスの+2ムーンフォースを98.9%でニ耐え
S…麻痺した準速エースバーン抜き
ゼルネアスのストッパーとして必ず後発に控える珠ミミッキュが起点にしようと後投げしてくるため、逆に止めるために電磁波+甘えるで採用した。イバンミミッキュも一定数いるが、終盤は殴るタイプのミミッキュが増えていたので何度も止めてくれた。ザシアン軸の特殊ポケモンがサンダーのみでも甘えるのお陰で役割を持たせることができ、それ以外にもシンプルに起点作成技としても機能するため重宝した。
ステルスロックはザシアン等への乱数を変えるだけでなく、イベルドヒドヌケニンを後続のテッカグヤと合わせて有利にできたりとこれはこれで機能すると考えられる。
サンダーやミトムのボルチェン程度なら何サイクルもできるため、対戦序盤は体力管理よりも電磁波や地球投げでアドバンテージを取ることを意識した。
ドラパルト
性 格:意地っ張り
特 性:擦り抜け
実数値:163-189(252+)-96(4)-*-95-194(252)
持ち物:命の珠
技構成:ドラゴンアロー / ゴーストダイブ / 大文字 / 龍の舞
〈調整〉
A…+1珠ダイホロウでH252D4ザシアンを確定
S…準速スカーフウオノラゴンを抜くために振り切り
上3体で重いエースバーンやウオノラゴンに強く、ゼルネアスと攻めの補完が優れているエースとして文字持ちの珠龍舞型で採用した。
構築の味である「ゼルネ対策の駒と受け崩し対策の駒の選出強制」を擦り抜けて通すことができるため、異常なほど動きやすかった。また、構築上初手ダイマで荒らす動きも弱くはないため、必要に応じて取り入れていた。
テッカグヤ
性 格:腕白
特 性:ビーストブースト
実数値:204(252)-122(4)-162(196+)-114-122(4)-88(52)
持ち物:食べ残し
技構成:ヘビーボンバー / 火炎放射 / 宿木の種 / 身代わり
〈調整〉
HB…陽気ミミッキュの+2珠ダイホロウを確定耐え
S…同速意識(偶にいた無振りアーマーガア抜き)
ドヒドイデ相手にゼルネアスを先に展開できない(又は裏にヌケニンがいる)場合にラッキーだけだと毒で崩されるため、ゼルネアスが苦手なナットレイやドリュウズ等の鋼に強い鋼枠として採用した。主にドヒドイデヌケニン絡みや対日ネクで選出する。
ヌオーにも言えるが単体では日ネクを流すことができても倒すことは厳しいため、相手の積み技に合わせて対応することが求められる(後述)。
ボルトロス(化身)
性 格:無邪気
特 性:悪戯心
実数値:154-148(100)-90-170(196)-90-173(212+)
持ち物:気合の襷
技構成:10万ボルト / 馬鹿力 / イカサマ / 電磁波
〈調整〉
A…無振りヒヒダルマを馬鹿力で確定
S…準速エースバーン抜き抜き
補完枠。対カイオーガと黒バドに出せて、同居しがちなヒヒダルマやウーラオス、エースバーンに一仕事できる初手のポケモンとして採用した。
選出した試合はほとんど役割を果たしたが、単体の圧力は低く構築とのシナジーも特別良い訳ではないため、要検討枠である。
基本選出
・対ザシアン軸全般
or+
ゼルネ>>ドラパルト
ヌオーがザシアンを流し、特殊に対してはラッキーがアクションを起こしながらゼルネアスの起点にできる。この時点でザシアンに対してゴツメを一度入れておけば最悪ゼルネアスで舞えば最低限の勝率は出せるが、出来る限りザシアンを削ることが求められる。初手ゼルネアスから入るのが基本だが、終盤初手ゼルネザシアン対面ヌオー引き一点読みされて引かれて不利になることが多々あった。
また、エースバーンやウオノラゴンがいる場合はゼルネアス、特殊ポケモンの数次第ではラッキーの代わりにドラパルトを選出することもあった。
・対イベルラキドヒドヌケニン
ゼルネアスでイベルタルを流してラキカグヤでTODする。イベルタルのダイマで何としてでも数的不利を取らないことがポイント。
(下の対イベルナットウツロの選出でいいかもしれない)
・対イベルナットウツロ
or
ラッキーカグヤで頑張ってイベルを消耗させてドラパルトを通すorドラパルトで先にウツロナットを倒してイベルタルをどうにかする。ぶっちゃけ対イベルタルは雰囲気とTODでなんとかなる。
・対オーガナットサンダーカバエスバ
(ガラルヒヒダルマがいる場合)
(ナットレイがいない場合)
ナットレイの前で龍舞した後ダイバーンしたりいきなりダイバーンしたりでナットレイを処理できたらほぼ勝てる。最初にドラパルトをチラ見せすることでラッキーエスバ対面が出来た際に膝を打てないため、甘える電磁波で上手い具合に荒らしてドラパを倒しやすくする。珠ミミッキュ入りも増えていたためラッキーが暴れがち。
・対黒バドラグバンギ系統
@1
黒バドの通りが良いため初手から出されるので、電磁波を入れてから荒らして裏に繋ぐ。ナットレイがいる場合はドラパルトを持っていき対面的な選出になってしまうが、数自体も少ないことと何故か意外と勝てた。本来不利構築なのでボルトロスの枠で工夫が必要。
・対日ネク軸全般
プランA…
日ネク以外へのゼルネアスの通りが非常に良いため、日ネクにドレインキッス等再生技を押すほどではない微ダメを与えて裏で流し、2サイクル目にジオコンゼルネを通す。瞑想アシパで終わる。
プランB…
初手ゼルネでジオコン後に即カグヤ引きして日ネクのダイマを往なした後、裏のダイマドラパルトとゼルネでシンプルに殴り勝つ。最終日にこのプレイングを思いついて試したがうまく決まったので使い分けると良い。これを自然とできるのが身代わりの強みでもあると書いていて気づいたが、技スペがない。
両プランで言えるが、初手から日ネクを出されるだけで結構しんどい。
・対ダイナバンギカグヤ
or+
ラッキーカグヤで時間使いながらドラパルトを通すか素直にゼルネアスを通すか。ドラパルトが擦り抜けなので、ムゲンダイナの身代わりのタイミングでうまく着地させて揺さぶりたい。
・対ジガルデ
@1
ヌケニンがいるならテッカグヤ、いないならゼルネアスを選出する。
基本的にドラパルトの通りが良いため、ドラパルトの動きを制限されないようにドラパルトの行動回数を稼ぐことを意識する。
・対ホウオウウツロナット
後発@2
ホウオウをうまく退けつつできればダイマを切らせた後にドラパルトを通したいが、選出が全く纏まらない。ボルトロスでナットレイに麻痺を入れて死に出しドラパで強引に舞うか、ラッキーでホウオウとイチャイチャしながら身代わりのタイミングでドラパルトを投げて揺さぶるかしていた。
・対壁ゼルネアス
@1
恐らく最不利構築。メタモンを回電波もないボルトロスにしてしまったため相当ゼルネアスが重い。相手にエースバーンがいる場合はこちらのゼルネアスを止めるために初手から出てくることが多いため、ヌオーを合わせて毒を入れる。ゼルネにもなんとか毒を入れてラッキーで誤魔化す。身代わりは無理。
何故か最終日3/4は勝てた。
結果
TN バルバドス…最終7位、最終レート2086
TN Amamya♪…最終150位、最終レート1983
長いこと考察してきた竜王戦環境で1桁を達成することができて嬉しいです!2ロム用意且つ最終日通して20位前後キープ(停滞)を3シーズン連続でできているので流石に自信ついてきましたo(`ω´ )b
今度はもっと優れた環境で1位を目指します。
2月以降のルールがエグいですが、引き続きやっていきます〜
ここまで読んでいただきありがとうございました!
何かあれば@zenchino115 まで