どうも、シグマです。
長かったGS環境、最後までお疲れ様でした!地球では8月も終わりということで今年はとても暑い日々でしたね(適当)。ということで図らずとも凄く暑そうな構築に仕上がりました。
コンセプト
・こちらのやりたいことを通す、対話拒否
構築経緯
現環境をこれまで6ヶ月やってきた感覚として、中速珠ダイジェット禁止伝説+トリックルームの形はどんな禁止伝説であろうと強いと確信に近いものがあったため、一致ジェットができてサイクル化でトリル展開も見込める珠ホウオウ+トリルポリゴン2がこの形の中で最も強そうだと考えたところからS33はスタート。この2体だけでもバドザシサンダーランドラキヌオーのような並びに有利に戦えそうなのが高評価。ここに初手から投げてスカーフの顔をしながらカバラキヌオーナット等に圧をかけつつサイクル化でいきなりトリルエースになったり、初手ホウオウで雑にダイマを切れるようになったりと鉢巻ウオノラゴンを評価していたためこの3体を基本選出に考えた。
ホウオウの相方禁伝はgame8様の大会を通して模索していたが、最終的にはグラードンに行き着いた。ホウオウグラードンだと相手のカイオーガとジガルデが露骨に重いためドラパルトを採用した。また、ここまでイベルタルが重く珠ホウオウも積みグラードンも壁があるだけで単体で試合を形成できるスペックがあるため壁も組み込むことにしてオーロンゲを採用した。
これで最終日前日まで回していたが(ノラゴンをナットレイに変えることもあった)、当初のホウオウポリ2+ノラゴンのノラゴンの役割は珠ホウオウとグラードンでそれぞれできるのに気づいたこと、オーガ入りにはノラゴン(ナットレイ)と晴れの要素を生かす選出ではなくドラパルト絡みの選出の方が勝率が高かったこと、対ラキヌオーではないバドザシの勝率が悪かったことより変更を決意。上記を改善+ゼルネアスに対抗できるポケモンとしてメタモンを採用した。
要素としては、サイクル+トリル後発ダイマ、初手ダイマトリル、壁ダイマ、壁バトン、晴れ(小並感)とてんこ盛り構築になった。
単体解説
ホウオウ
性 格:意地っ張り
特 性:再生力
実数値:197(124)-200(252+)-114(28)-*-175(4)-123(100)
持ち物:命の珠
技構成:聖なる炎 / ブレイブバード / 身代わり / 自己再生
〈調整〉
A…バトンに頼らずとも押し切れるように妥協せずに特化
S…S4振りサンダー抜き抜き、自分のグラードン+1
主軸。身代わりは主にラッキーの甘えるとヌオーの欠伸を嫌い採用した。
初手ダイマ荒らし、トリルと合わせたサイクル下での後発ダイマ、非ダイマでの強い様子見行動持ち、再生力を生かしたTOD適正、バトンエース等全てをハイスペックで熟す。このポケモンの最大の強みは再生力を生かしたサイクルだが、壁やトリル、晴れやバトン等を用いて別ベクトルの強さを見出すことができた。
とは言ってもやはり再生力は偉大で、残数を意識したサイクル戦は楽しかった。使っていくうちにこのポケモンがどれだけメタられようともこの環境最強と上がる人が一定数いる理由がわかった気がする。
グラードン
性 格:意地っ張り
特 性:ひでり
実数値:207(252)-204(124+)-161(4)-*-115(36)-122(92)
持ち物:カゴの実
技構成:地震 / 岩雪崩 / ビルドアップ / 眠る
〈調整〉
A…地震でB4振りザシアンに170~204ダメ(目安)
HB…意地ザシアンのA+1巨獣斬で62.3~73.9%(目安)
HD…控えめサンダーの珠ダイジェットを確定耐え
臆病カイオーガのダイアイスを確定耐え
C4振りムゲンダイナのダイマックス砲を確定二耐え
S…S4振りサンダー抜き
なんか外を明るくしてくれるポケモン。
このポケモンを考察する上で第一に上がるのはジガルデとの差別化だが、
・フェアリーとドラゴンタイプが弱点ではないため、ザシアンや龍禁伝と打ち合える又は壁下で起点にできること。
・素の攻撃と防御がジガルデよりもかなり高く、1積みからの殴り合いでも充分数値が高いため壁ターンと共に殴り合えること。
・日照りを生かしたサイクル形成。
等が挙げられる。特に1番最初のザシアンを壁下で起点にできるのはザシアン環境において大きいと感じた。
初めは食べ残しを持たせた身代わりビルドアップ型を使用していたが、展開が余りにも遅すぎるため壁ターンを無駄に使ってしまうのとそれこそジガルデでよくね?となったため眠カゴに変更したところ、展開が比較的早い且つHP管理もわかりやすく強力で使用感が良かったため最後まで採用した。岩石封じではなく岩雪崩の理由は130ダメージのダイロックを打ちたかったのとこの構築だと岩石封じが必要な相手がいなかったため。
構築にナットレイ等を入れてカイオーガ相手にに真っ向から立ち回ったり襷エスバやリザードン等で晴れ下で殴りあったりと晴れを主軸にするのも手だが、この構築では様々な要素の主張が強いため晴れギミック自体は控えめだった。
断崖の剣を採用することで壁化ではない対ザシアンとの打ち合いで勝てるようになったりヌオーを押し切れたりとこの2点だけでも採用価値は十二分にあり、断崖が採用できるのであれば理論上はこのポケモンのキャラランクはもう一つ上がるはず。しかし、それでも採用には至らなかったし地震の方が勝率は高くなると思う。
オーロンゲ
性 格:腕白
特 性:悪戯心
実数値:202(252)-140-118(180+)-*-105(76)-80
持ち物:光の粘土
技構成:イカサマ / 挑発 / リフレクター / 光の壁
〈調整〉
HB…壁下で意地ザシアンのA+1巨獣斬を13/16耐え
HD…壁下で控えめカイオーガの珠潮吹きを14/16耐え
初手に投げて相手の展開を阻止しながら壁を貼るだけでなく、後発から投げて再生力を生かした壁展開をすることもある。グラードンホウオウの並びは見た目だけならザシアンに強そうだがどちらもダイマしないと負けてしまうため、初手ダイマ以外では普通に壁に頼る必要がある。
他の壁と比べてオーロンゲが優れている点は耐性と特性を生かした壁の再展開ができる点であり、一度引く動きは最早必須であった。しかし、バトン展開においてはドラパルトのHPが最も大切であるため、オーロンゲを切って通し切る判断も求められた。
ドラパルト
性 格:陽気
特 性:クリアボディ
実数値:195(252)-141(4)-109(108)-*-113(140)-179(4+)
持ち物:弱点保険
技構成:ドラゴンアロー / 鬼火 / 龍の舞 / バトンタッチ
〈調整〉
HB…壁下で意地ザシアンの+1じゃれつくを13/16耐え
HD…臆病サンダーの珠ダイジェットを確定耐え
S…気持ちバドザシのザシアンを抜けるくらい
半年ぶりの「未来へのバトンタッチ」要素でありこの構築の核。最終日動画を見てもらえればわかるが5割はバトンしてた。そうです、バトン構築です。
特性はランドロスとガオガエンの被選出率の高さ、壁下でのメタモンのコピー対策としてクリアボディ。鬼火の枠は選択だが、遅いザシアンやその他色々に打てる汎用性が高い技として採用した。貴重な炎要素。
使用していく中でホウオウとドラパルトの縦の関係が非常に優れていることに気づいた。論理としては、ホウオウが苦手な相手は壁ドラパルトの起点であり、その相手は上からホウオウを縛るポケモンが多いためバトンタッチを繋げてしまうと止められなくなってしまう。これが簡単に通らない相手はカバルドンくらい。当初は構築経緯通り対ジガルデやカイオーガだけを担ってもらうつもりだったが、対ザシイベルやザシホウオウだけでなく時にはバドザシにも投げることがあった。
また、バトン後でも素の素早さが高いため、ホウオウで打ち負けた相手場合でもドラゴンアローでスイープできるのも偉い。具体的には威嚇を屈指してなんとかダイマカイオーガがダイジェットを耐えるようにされたときに働いた。
ポリゴン2
性 格:生意気
特 性:トレース
実数値:191(244)-100-113(20)-125-160(244+)-72
持ち物:進化の輝石
技構成:イカサマ / 冷凍ビーム / トリックルーム / 自己再生
〈調整〉
HB…陽気霊獣ランドロスのA-1珠ダイジェットを確定二耐え、A+1珠ダイジェットを13/16耐え
HD…控えめサンダーの珠ダイジェットを92.2%耐え
ホウオウとグラードンはニュートラルの状態の場合にサンダーとランドロスの型問わず共に不利を取ってしまうため、引き先且つ切り返す手段としてトリックルームを持たせたポリゴン2を評価して採用した。今月ホウオウを使う中でこのポケモンを外したことは一度もなかった。
終盤はバトン展開が多くなっていったが、それでも対バドザシをはじめ目論見通りの強さを見せてくれた。
HPが削れた非トリル化やトリルが終わるタイミングでザシアンと対面するのだけは避けるように気をつけていた。
メタモン
〈チッサ
性 格:生意気
特 性:変わりもの
実数値:155(252)-68-88(92+)-68-89(164)-47
持ち物:拘りスカーフ
技構成:へんしん
〈調整〉
S個体値0
前期に引き続き採用。ゼルネアス入りに選出しバドザシ側の選出を歪ませることができる。トリル展開でもバトン展開でも厳しそうなバドザシ(悪っぽいウーラ入り等)に何度か選出した。また、初手のオーロンゲザシアン対面で剣の舞をされるときつい展開になるが、このポケモンがいるおかげで悠長に積まれることがなかったため機能した。
対バドザシに於いて、ザシアンを通したければサンダーヌオーの選出を、黒バドを通したければバンギガエンラッキーの選出を強制できるのは当然だが、いるだけで選出画面で相手の対応幅に制限をかけるという性能が異常であり、誘う受けポケモンはヌオー以外は積みの起点であるためその点でも構築と噛み合っていた。
また、このポケモンの唯一無二の性能として相手のメタモンの選出を抑制できることも凄いと感じたため、バトンが主軸となる本構築では生きていた…と思いたい(私が相手にメタモンがいるだけでメタモンを選出したくなくなる人間なため)(実際他の人がどうなのかは知らない)。
きつい相手
呪いミミッキュ
吹き飛ばしルギア、吹き飛ばしホウオウ
結果
TNバルバドス 最終8位最終レート2080
最終日垂れ流し動画…https://youtu.be/gnr34N9u_N4
長かったGSシングルも遂に終わりました。この構築が果たして集大成なのか?という疑問はありますがこれはこれでいいんじゃないんでしょうか。暑い季節の移り変わりとともに剣盾も終わりを迎えつつあります。
暑いといえば炎…ファイア…そう、クロスファイアという名のオフがポケリーグ関西予選前日に開かれる予定でそこで僕も運営として参加するのでよければどうでしょうか!?(無理やり)
それはそうと
7シーズンの纏めだけどなんだこいつ!?って感じですね、思わず引いちゃっても構いません。受け入れます。
禁伝2体環境遊び尽くしたし今後もこのスタイルで最上位を目指すことが多いと思うので皆さん何卒よろしくお願いします!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
何かあればTwitter @zenchino115 まで。