未来へのバトンタッチ

今アシストパワーの威力400くらい。

【S3最終78位】蘇生ハムツツミ【ポケモンSV】

シグマです。S3お疲れ様でした!

 

f:id:shigumaaa:20230301180247j:image

[:content]

コンセプト

・立ち回りで出し負けを覆せる対面構築、後出しできる対面構築
・タイプ一致テラスタルを主体にすることで使う側でのテラス択の排除
→テラピースケチれる(超絶後付け)

 

構築経緯

流行りのセグレイブ+ハバタクカミ+ヘイラッシャの並びの大流行によりこの並びに対して強力な動きを見つけるところからスタート。この並びは初手にセグレイブを置くことが多く、セグレイブの選出抑制はミミズズレベルでも意味を成さないことがわかっておりセグレイブを選出させた上でアドバンテージを取りたかったため、初手セグレイブにテラスタルを強要させるだけの圧をかけることができて裏のヘイラッシャ交代まで想定した動きを考えた。すると、弱点を突かれることがなく後攻蜻蛉返りで削りながら対面操作ができて上から弱点をつけるハッサムが満たしており、2月中旬はチョッキ地面テラスタルが大半だったのでヘイラッシャ含めて抜群で入るのは草かフリーズドライであり、セグレイブより早くて氷の礫を半減に抑えられるポケモンとしてテツノツツミが満たしていたため、今月はこの2匹から試行錯誤することに決めた(2月15日)。この際、セグレイブを倒し切りたかったため拘り鉢巻と拘り眼鏡をそれぞれ持たせることにした。

基本選出となる3体目を考えていたところ、これとは別で以前から今作の隠れた壊れ枠だと感じていた再起の祈りパーモットがこの2体とかなり相性が良いと気づき試したところピッタリとハマったため採用し、この3体を軸に考えることにした。

ハッサムとテツノツツミは両方とも拘っているため、パーモットが出し辛い際に火力を出せるポケモン複数にタイプ受けされるときついと感じた。具体的にはカイリュー+サーフゴー。この2体に死に出しで出す状況下で強く崩しにいけて、先制技無効のタイプを持ち再起の祈りとも相性がいいハバタクカミを採用した。

ここまでパーモットが出せないカバルドン絡みやドラパルト軸にまだまだ薄いため、そこに見た目強めでカバルドンから崩しにいけるアラブルタケを採用した。

最後に毒菱を考えると浮いているポケモンが欲しかったため、再起の祈りとも相性がいい先制技持ちの補完枠としてこれ以上ないカイリューを採用して構築が完成した。

f:id:shigumaaa:20230301183614j:imagef:id:shigumaaa:20230301183606j:imagef:id:shigumaaa:20230301183600j:imagef:id:shigumaaa:20230301183609j:imagef:id:shigumaaa:20230301183611j:imagef:id:shigumaaa:20230301183603j:image

 

単体解説

パーモット

f:id:shigumaaa:20230301134945j:image

テラスタイプ:電気
性 格:意地っ張り
特 性:蓄電
実数値:145-183(252+)-91(4)-*-80-157(252)
持ち物:気合いの襷
技構成:電光双撃 / インファイト / マッハパンチ / 再起の祈り

〈調整〉
A…特化。電光双撃で意地ミミッキュの珠影打ち耐えまで振ったハバタクカミに110%~くらい
S…環境からガブリアスサザンドラ、最速珠ミミッキュが減ったので準速

対面構築の超新星
従来の対面構築は初手の出し勝ちが最重要であり、お互いに対面構築だと出し負けしただけで後手に回ってしまいそのまま負けてしまうことが容易にある点が対面構築が避けられる理由でもあった。しかし、再起の祈りはそれを覆した。具体的には、
自分①vs相手① 相手①勝利↓
自分②vs相手① 自分②勝利↓
自分②vs相手② 相手②勝利↓
自分パーモットvs相手② パーモット勝利↓
自分パーモットvs相手③ パーモットが有利ならそのまま戦う。不利なら再起の祈りで勝てるポケモンを復活。
といった動きができる。再起の祈りは対面構築に留まらず、他2体でサイクルしながら相手を削りつつ選出を確認して、パーモットの一貫を作りながら疲弊した方を甦らせる戦法が非常に強力なのでサイクル適正も高い。他にも、総大将を更に上昇させたり、この構築では起きなかったがお互いに一体倒れた後時間を使う展開で最後に再起をしてTODの判定勝ちみたいな面白いことができたりとまだまだ可能性の塊である。
今回は対面だけでなく攻めサイクルからの再起詰めの動きも活かしたかったため、ハッサムとテツノツツミに一貫するボルトチェンジを意識してマッハパンチを採用しているが蓄電を使用した。
また、再起の祈り抜きにしても先制技持ちの物理襷としてパラドックス全般を切り返しやすい点も評価していた。今ルールでは性格を意地っ張りにする余裕ができた点も追い風だった。準伝説が解禁されてもより活躍が見込めるはず。
詰め筋が多彩すぎるため使用難易度は高いが、異次元の性能なので化けた構築が生まれることに期待である。

 

ハッサム

f:id:shigumaaa:20230301135231j:image

テラスタイプ:鋼
性 格:意地っ張り
特 性:テクニシャン
実数値:173(220)-200(252+)-121(4)-*-101(4)-89(28)
持ち物:拘り鉢巻
技構成:バレットパンチ / 蜻蛉返り / インファイト / 寝言

〈調整〉

H…6n-1
A…蜻蛉+等倍バレパンでセグレイブに197~
S…ミラーやS振りジバコイルに上からインファイトを押したい展開があると考えて4振りアーマーガア抜き抜き

現環境で非常に使用率を伸ばしたポケモン。それ故簡単にメタ対象になってしまい常にテラバ炎に怯えることになるが、「環境トップメタのセグレイブに行動保障がある」「セグレイブへのテラスタル誘発力」「タイプ一致蜻蛉返りの削り性能」「削れた体力でも一仕事できる(=再起適性がある)」と変えが効かない持ち前の初手性能と環境適性面で最後まで使い続けた。
他にもテツノブジンやマスカーニャ絡みはこのポケモンを大事に使うかにかかっているため選出率は高い。
寝言の枠はサーフゴーに打点を持てる泥棒であることが多いが、初手キノガッサに対してバレットパンチ胞子被弾→ハバタクカミ引き→次に着地した際に寝言を押すことが可能といった動きができたり、ヘイラッシャとの欠伸守る択で負けた際に引くことで欠伸の一貫を切りつつ寝言を打つことができたりと生きる場面がしっかりとあった。
ハバタクカミ対面の縛り関係は難しいが、相手の構築にバレパン受けが複数体いたら信用して蜻蛉返りを押すことも必要だった。

 

テツノツツミ

f:id:shigumaaa:20230301135719j:image

テラスタイプ:水
性 格:臆病
特 性:クォークチャージ
実数値:139(60)-*-135(4)-176(252)-86(44)-192(148)
持ち物:拘り眼鏡
技構成:冷凍ビーム / ハイドロポンプ / フリーズドライ / クイックターン

〈調整〉
HB…陽気セグレイブの突撃+氷の礫を確定耐え
HD…臆病ハバタクカミのムーンフォースを確定耐え
  無振り水ロトムボルトチェンジを確定耐え
C…D4振りツツミをフリーズドライで15/16
S…耐久に最低限振って余り。同速意識で最速トドロクツキ(=準速テツノツツミ)+4

このポケモンハイドロポンプの命中率云々を抜きにしてパラドックス最速からの一貫しやすいタイプ一致打点の押し付けを評価している。とは言え水ロトム以上にハイドロポンプを打たなければならない場面ができてしまい悩まされるポケモンなので、解決策を考えたところ「眼鏡を持たせて打つ回数を減らす(冷凍ビームで充分な状況を増やす)」「アンコールや身代わりを使い試行回数を生み出す」の2点だとわかったので前者を採用した。それに加えて再起の祈りによる「テツノツツミを2回使う」という要素も取り入れた。
最終日前日にチョッキセグレイブが殆ど電気テラスに移り変わっていた点とセグカミラッシャの数が落ち着いていた点に気づきテツノツツミ以外にも一向の余地があるのではと考えたが、パーモットが誘う地面タイプに強い点と使用感の良さから最後まで使い続けた。

ポケモン対戦は感情的に戦えることを思い出させてくれた。

 

ハバタクカミ

f:id:shigumaaa:20230301135915j:image

テラスタイプ:鋼
性 格:臆病
特 性:古代活性
実数値:131(4)-*-103(220)-171(124)-157(12)-191(148)
持ち物:ブーストエナジー
技構成:ムーンフォース / シャドーボール / 瞑想 / 痛み分け

〈調整〉
HB…意地ガブリアス地震を確定耐え
  意地ヘイラッシャのウェーブタックルを確定耐え
  意地カイリューの+1地震を15/16耐え
  意地テツノカイナのワイルドボルトを確定耐え
HD…臆病ハバタクカミのシャドボを確定耐え
S…同速意識で最速トドロクツキ(=準速テツノツツミ)+3

単体だけで見るならこの構築で一番活躍したポケモン
瞑想+痛み分けの汎用性は凄まじく、瞑想を積んで目の前のポケモンを倒した後死に出しのポケモンに痛み分けすると更に耐えてムーンフォース圏内に入ったり、思考外から切り返せたり、身代わりがない水テラス鉄壁守るキョジオーンに勝つことができたりと非常に強力だった。他には壁コノヨザルに触れることなく削りを入れたり再起の祈り後に上から痛み分けで復活する展開も何度かあった。
痛み分けをした際に自分のHPがMAXにならなければ「痛み分け後のHP×2−痛み分け前のHP」で相手のHPを推測でき、ある程度型を絞れるため覚えておきたい。
ブーストエナジーだが、素早さブーストによりカイリュー等に龍の舞を積んで上から倒すのではなく下から殴るプランを取らせることで瞑想→痛み分け→+1ムーンフォースで倒しにいけたり、スカーフサーフゴーを始め腐ることがないためこの型だとブーストエナジー推奨。
テラスタイプはフェアリーテラスハバタクカミとゴールドラッシュを半減にでき、テラス後に神速と氷の礫を半減にしたかったため鋼で採用した。

 

アラブルタケ

f:id:shigumaaa:20230301140150j:image

テラスタイプ:水
性 格:意地っ張り
特 性:古代活性
実数値:209(180)-192(220+)-120(4)-*-120(4)-88(100)
持ち物:食べ残し
技構成:噛み砕く / キノコの胞子 / 身代わり / 挑発

〈調整〉
H…16n+1
HB…タイプ一致イカサマを身代わりが確定耐え
A…できるだけ高く
S…4振りアーマーガア抜き

カバルドンやヘイラッシャを初めとした地面・水タイプから起点にすることができ、サーフゴーに強いポケモンとして採用。役割として似ているポイズンヒールキノガッサと悩んだが、カバサフゴトドロクツキには初手にハッサムを置くことが多くハッサムサーフゴー対面で引き先になれる点や一貫してサーフゴーを殴れる点、ポイヒガッサはそれ用の構築を作ってあげる必要があると認識していた点よりアラブルタケを採用した。
カバルドン絡みやキョジオーン絡み、受けループを見てもらいたかったので食べ残し身代わり持ちだが一般的な構築相手にもよく選出する。挑発はそれらに対してTODで負けることを嫌い採用した。草分けで使用していた時もあり、それはそれで単体で試合を終わらせる性能を引き立てて強力だった。
テラスタイプは氷柱針やフレアソングを意識して水で採用した。同じくフェアリーも半減にできる炎も候補だが、今回はドオーやガブリアス地震や塩漬けを重視した。最強ピカチュウレイドで貯めたため問題なし。

 

カイリュー

f:id:shigumaaa:20230301140325j:image

テラスタイプ:氷
性 格:意地っ張り
特 性:マルチスケイル
実数値:167(4)-204(252+)-115-*-120-132(252)
持ち物:ラムのみ
技構成:アイススピナー / 炎のパンチ / 神速 / 龍の舞

〈調整〉
A…+1テラスアイススピナー→+1神速で飛行テラスカイリューに195~
  +2テラスアイススピナーで腕白H252B108カバルドン(HD…臆病ハバタクカミの眼鏡テラスムンフォ耐え調整)を確定

S…準速

贅沢な補完枠。補完枠のカイリューは万物に選出させる必要がないため偏った型にできるので考えていて楽しい。冬なので頭に雪が積もっても不思議ではない。
パーモットが誘う地面枠やゴツメカイリュー、他にはセグレイブの氷柱針を半減にしながらテラス後まで一貫してタイプ一致で殴れる点を評価してラムのみ氷テラスで採用した。パーモットを軸で使うならば補完枠はこれくらいしても良いと感じた。震えながらテラピースを使いな…
技構成は氷打点としてアイススピナー、ここまで炎打点が不足しておりハッサムやサーフゴーへの打点として炎のパンチ、再起の祈りを意識して神速、龍の舞。飛行テラスゴツメカイリューを考えるとテラバーストやパンチグローブ冷パンの方が良かったかもしれないが、幸いにも対面した飛行テラスカイリューは皆ゴツメではなかったので勝つことができた。

 

重い相手

・毒菱展開
ハバタクカミやアラブルタケの粘りが制限されたりパーモットの襷が潰されたりと非常に面倒。浮いている枠として採用したカイリューもドクガやキョジオーンに何もできないため選出できないので意味がない。その上環境に毒菱ドクガやマスカーニャが無視できない数いて対策必須だとわかっていたにも関わらず対策を怠ってしまった。
2255からの試合ではその毒菱展開(+祟り目ハバタクカミの更に無理な奴)を引いてしまい己の爪の甘さを実感させられた。やっぱりポイヒガッサだったかもしれない。

 

・イダイナキバ
ハッサムがビルドアップの起点になりがちでパーモットのインファイトも確定三発と処理に時間がかかる。Sブーストする型だと格闘技がないことが多いためテツノツツミでドロポンを打ちにいき、それ以外だと先制技やハバタクカミを絡めて倒すといった感じで処理方法が変わるためきつい。

 

結果

TNゼラティク 最高レート2255最終レート2174 最終78位

最終日8時に瞬間1位

f:id:shigumaaa:20230301180226j:image

TNスピカ 最高2170とか最終ZZzz

 

 

 

最後の3時間上振れていたのに勝ちきれなくて悔しいです。1位を狙う険しさをまた実感させられました。

再起パーモットの凄みに関して充分に伝えられている気がしないので、是非使ってみてください!

今月こそは一位を狙うほど取り組めるか怪しいので目標を再設定して遊びますが、また1位を目指す時があれば穴を完全に無くして納得いく構築で戦いたいです。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

何かありましたら@zenchino115まで