未来へのバトンタッチ

今アシストパワーの威力400くらい。

【PJCS2024予選第1回最終112位】弄火活性【ポケモンSV】

お久しぶりです。シグマです。

皆さんPJCS予選お疲れ様でした!

今回PJCS予選第1回で最終112位で終えることができ、本戦の権利を獲得することができました!今回使用した構築はギミックというのもありこの構築を煮詰めることはないと判断したため、記録として残すことにしました。後述している理由により考察は浅いですが多めに見てください。


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(少なくとも2週間はレンタルパーティ公開しておくので遊んでみてください!)

 

 

コンセプト

・第1回予選は環境調査のつもりであり、せっかく潜るなら予選抜けが見込めそうな何かしらのギミックを取り入れる
・ギミックに依存せず戦えるように汎用性を落としすぎない
・噴煙で味方にバフを掛けながら火傷の上振れを押し付けて勝率を引き出す

 

構築経緯

自分自身環境の構築に対して強い軸を用意するメタ思考を好み、去年予選抜けした際の取り組み方も第1回予選で出回った構築に強い軸から組み始めたので、今回も同様に第1回は様子見で第2回に向けて調整する予定だった(1月シングルのモチベが高かったのもある)。ただ、公式大会の潜り方を再確認するために参加はしておきたく、既に結果を残しているスタンダードな並びを中途半端に握っても勝てないのは薄々想像できたため、最も勝算が高そうなギミック要素を取り入れた構築を使うことにした。

始めに構築を選択する以前に大雑把にしか環境を知らなかったので、過去の経験から強そうな要素を見つけることにした。そこで去年シングル勢が勝ち抜く要因となったステルスロックを絡める戦法がまだやれそうなことに着目し、「サケブシッポでステルスロックを撒き遠吠えをしながら裏のパオカミタケルライコ等の先制技で縛る」というものを試した。ステルスロックや遠吠えは悪くなかったものの、想像以上に環境に多いリキキリンに弱い点やこの指水オーガポンに対して行動が不安定な点が目立ち早々に没になった。

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ここで同時期に話題になっていた素早さブーストウガツホムラで遠吠えをする構築の存在を知った。対ハバタクカミとオーガポンを筆頭に動かしやすい点に惹かれて少し考えたところ、数値が高いこのポケモンで遠吠えしてる場合ではないのではと疑問を持った。そこで何か代わりの技がないか睨めっこしていたところ、噴煙と目があった。当初の目的はギミックであり、「味方弱点保険を狙いながら相手両方に確率で火傷を押しつけられる」と初ターンで行うと考えると充分壊し性能は高いと言える。これを毎試合できれば、初ターンの思考量を減らせるだけでなく上振れ要素により質以上に勝率を引き出せることから勝率が求められるインターネット大会適正が高い。加えてレギュFの練度不足を補うことができるのではと考えることにした。

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当然味方が燃えていては駄目なので、特殊且つ炎抜群のポケモンを探したところ、範囲技で殴れるサーフゴーが適任だった。また、これだけのために噴煙を採用するというのは流石に渋かったので、同じく噴煙ギミックを行えるポケモンとしてセグレイブが該当した。この二体は追い風やスタン系統にはセグレイブが強く、トリルやギミック系統にはサーフゴーが強いため非常に攻めの補完が優れているため、ここまでを確定とした(この三体を思いついたのが竜王戦終了数日後であり、シングルランクマを取り組むために一旦放置した)。

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先発ウガツホムラ+セグorサフゴ 後発〇〇の並びを形成する上で、能力上昇したセグサフゴが共に中速で行動回数を増やしたかったので、追い風要員として化身トルネロスを採用した。それに伴いガオガエンが重すぎるため、化身トルネロスと相性が良い水ウーラオスを採用した。

ここまでまだガチキリンを筆頭としたトリックルーム構築が重かったが、具体的なガチキリン対策を知らなかったので、若干数が減っているとは知っていたもののこのポケモンがダブルで弱いわけはないだろうと思いモロバレルを採用して構築は完成した。

 

単体解説

ウガツホムラ

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テラスタイプ:草
性 格:陽気
特 性:古代活性
実数値:205(196)-149(108)-141-*-113-150(204+)
持ち物:ブーストエナジー
技構成:ヒートスタンプ / ワイドブレイカー / 噴煙 / 火炎の守り
〈調整〉
S>A
A…ヒートスタンプで4振りハバタクカミを確定する程度
S…準速ウーラオス抜き

全ての試合で初手に選出した本構築の火薬要員。余程デバフが重なり露骨に放置されない限りは一生居座り適度に削りを入れる。ヒートスタンプの削りが馬鹿にできないため、メインプランの噴煙か、隣のポケモンの被ダメを確実に抑えるためにワイブレを押すのか、その必要がなく削り優先でヒートスタンプを押すのかといった技選択が求められた。

噴煙は味方を殴りながら上振れを狙えるのは勿論適度な削りを行える。具体的には耐久微振りのハバタクカミはヒートスタンプを耐えてくるため少し削れるだけでも次のターン倒せるようになったり、悪ウーラオスに対してゴルラと合わせて襷を貫通して倒しにいけたりといった感じだが、これを同時に行うことができるためカミ悪ラオスには強く戦うことができた。これは遠吠えにはない明確な強みである。

テラスタイプは地面と水半減意識や胞子耐性で草。元のタイプが等倍で受けられる範囲が広く素の方が強いので、積極的には切らない方が良い。

噴煙ギミック抜きにしてもホムラ自体全てを高水準で熟してくれるため、見た目以上に状況に応じて戦うことができた。

サーフゴー

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テラスタイプ:フェアリー
性 格:控えめ
特 性:黄金の身体
実数値:185(180)-*-116(4)-203(252+)-112(4)-113(68)
持ち物:弱点保険
技構成:ゴールドラッシュ / シャドーボール / 悪巧み / 守る
〈調整〉
C…対ガチキリンに絡むと考えて特化
HB…意地水ウーラオスのテラス水流を確定耐え
HD…臆病ハバタクカミのシャドーボールを確定耐え
S…追い風下で準速スカーフウーラオス抜き

火炙りを受けて喜んで金を撒き散らす異常な子。

チキリンやイエカシラ、エルテラやドブベトン等序盤マッチングが予想されるギミック相手に1ターン目から範囲技で荒らせる点が強力。その後守るや後続のモロバレルと共に時間を使いギミック要素を消耗させてから切り返すことで有利に戦える。実際にはガチキリン数回とエルテラ一回以外当たらなかったが、サーフゴーはサーフゴーなのでそういった相手以外にも当然強いため、汎用性を落としすぎないというコンセプトを満たしている。

そもそもの話だが、ガチグマは後発からくることが多く、特防が厚いリキキリンを落としきれないためトリックルームを張られてしまうように当初の予定通りにいくことは少なかった。しかし、死に出しガチグマに対しては削れたホムラに倒れてもらいサフゴバレルを並べるをことで、死にかけのリキキリンと上からガチグマを眠らせられる盤面を作れるため、結果的に対策できたことにした。

テラスタイプはガチキリン構築に居がちな初手悪ウーラオス+凍える風ハバタクカミに対してテラスを切る必要があるためフェアリー。

また、本構築で重いブリジュラスはこのポケモンで相手する必要があるため、水ウーラオスと合わせて後発から出すことも多々あった。

噴煙で2~3割削れて悲しい。

 

セグレイブ

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テラスタイプ:毒
性 格:意地っ張り
特 性:熱交換
実数値:222(252)-209(196+)-113(4)-*-107(4)-114(52)
持ち物:クリアチャーム
技構成:氷柱落とし / 巨剣突撃 / 氷の礫 / 守る
〈調整〉
A…11n
※Sは追い風下で準速スカーフイーユイと同速になっているためBD4振りをSに回した方が良い。

サーフゴーがどうしてもガオガエンに睨まれているため、スタン相手にはこちらを選出する。環境にいる多くのポケモンを+1等倍攻撃でワンパンできるため、1ターン目から不意に数的優位を狙いにいけるのが強み。

テラスタイプはハバタクカミ+悪ウーラオスの前でテラスを切る必要があるため毒。他がテラス依存しないため、縛られているならば渋らずに切ってよい。
毒テラスした際に自身を守ることができる攻撃範囲+隣のデバフにより生存能力が高いため、突撃のデメリットを解消できていない状況でも守るを挟まずに攻撃することができるだけで充分アドを稼げて詰めを見据えるところまでいけるため、状況に応じて守らない選択肢もあった。

 

化身トルネロス

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テラスタイプ:鋼
性 格:臆病
特 性:悪戯心
実数値:186(252)-*-117(212)-145-100-150(44+)
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:木枯らし荒らし / 追い風 / 雨乞い / 守る
〈調整〉
HB…意地カイリューの災い鉢巻テラス神速を15/16耐え
S…準速ウーラオス抜き

過去作含めて初めて使った。

後発から投げて追い風をするだけだが、先発組みが7割前後削りを入れている状況で着地することが多く、ワイドブレイカーでデバフをかけておりある程度行動が保証できているため、木枯らし荒らしを当てればガン有利、外しても生存できるので即負けに繋がらないといったように本構築と噛み合っていた。それでも打たなきゃいけない状況はどうしてもあるので馬鹿技だった。

テラスタイプは後発パオカイの攻撃を抑えるために鋼。切った記憶はない。

水ウーラオス

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テラスタイプ:水
性 格:意地っ張り
特 性:不可視の拳
実数値:183(60)-200(252+)-121(4)-*-81(4)-141(188)
持ち物:拘りスカーフ
技構成:水流連打 / インファイト / アクアジェット / 蜻蛉返り
〈調整〉
HB…意地カイリューの災い鉢巻テラス神速を確定耐え

普通のスカーフ水ウーラオス。後発組みの中で相手を倒しにいけるポケモンが水ウーラオスくらいなのと先発組みがガオガエンの処理に手間取るため基本的には選出することになる。

蜻蛉返りは水オーガポンを触れながら温存できるため打ち所があると考えて採用したが、実際には使い慣れてないのもあり裏目になることが多く変更点であると感じた。ガオガエンに後投げして叩き落とすを受けた際に打つことができる見切りが有力候補。

今回ダブルで恐らく初めて使用したが、相手の守るを渋らせることから隣のポケモンにも実質的に不可視の拳を与えており壊れていると感じた。

モロバレル

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テラスタイプ:水
性 格:呑気
特 性:再生力
実数値:221(252)-*-121(156*)-105-113(100)-31
持ち物:オボンのみ
技構成:キノコの胞子 / 怒りの粉 / 花粉団子 / クリアスモッグ
〈調整〉
HD…控えめ赫月ガチグマの珠ブラッドムーンを確定耐え
S…最遅

対トリルだけでなくネット予選向きだと考えている寿司にも戦っていける枠。どうしても孤立しているため選出率は高くないだろうと考えていたが、トルネウーラが共にタケルライコが重いためなんだかんだ選出していた。このポケモンが選出できているだけで噴煙ギミックに固執せずに立ち回って戦えるので、臨機応変な立ち回りが求められる1700以上を相手する上で得に活躍した。

クリアスモッグは寿司とドブベトンに打つかと思ったが、実際には瞑想タケルライコに打っただけだったので変更点。実際にやらなかったが、ウガツホムラが威嚇を入れられて放置される場合にも打つこともできる。

 

選出

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後発:他から二体(水ウーラオスは殆ど投げる)

 

各構築系統毎に予め選出を纏める段階に至れていなかったため手順だけ。
①セグレイブかサーフゴーか決める。
スタン系、トルネ系…セグレイブ
ガチキリン、イエカシラ、他ギミック系…サーフゴー

②先発できついポケモンがいるならそこに役割を持てるポケモンを選択。そのポケモンを強く動かすだけで充分戦えそうならバレルorトルネ、打点が不足している相手が複数いるなら殴れるポケモン二体選出。
ガオガエン入り、イーユイ入り…水ウーラオス
タケルライコ入り…モロバレル
ブリジュラス入り…サーフゴー
が確定程度。先発トルネウーラ後発ホムラ@1の展開も出来そうだが本番中に取り入れる勇気はなかった。

結果・戦績

TNゼラティク 最終112位 本戦権利獲得(本戦=オンライン二次予選。ここで64/450に入るとオフラインの決勝大会の権利を得られる)

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最終日のレート・順位の増減を載せています。今回3日目夜にキン肉マン軍団と筋肉バトルしたところで勝てるとは微塵も思ってなかったので、2日目昼に25戦も消化しました。普段公式大会で2日目にこれだけ消化するのは有り得ないが、こういった部分も充分戦略だと思うので、ボーダーが1750程度の大会であれば筋肉バトルに自信ない方やシングル勢なんかはお勧めかもしれません。あとは16時から23時の様子見中は下手に仮眠を取りたくなかったので、スキップとローファーを見てました。誰かの参考になれば。

 

 

 

噴煙ギミックの雑感ですが、レート1700までは噴煙から入れることが多かったものの、スタンを握りがちな1700以上はちゃんと初手ガオガエンを投げてくることが多く、猫騙しにより安定した行動が両守るしかないため、噴煙無しでの戦いを強いられることが増えました(脳死噴煙を強力な勝ちルートとして取れない対戦が増えた)。結局気合いで何とかすることも多く、ギミックパとしては不完全なので強くお勧めはしたくないのが正直なところです。ただ、噴煙一発火傷が有効に働き勝った対戦はというと実は初手悪ラオスを燃やした対戦と他2~3戦で3~4/37(戦)だけしかなく、上振れ関係無しに戦えるポテンシャルは感じたので、改善して使ってもらえると嬉しいです。というかシンプルにホムラとセグレイブが単体として強かったですね。

そもそもレギュFダブル自体50戦前後しかできておらずあらゆる知識が不足している中で抜けたことが幸運であるので、これに慢心することなく本戦で勝ちきれるような構築を改めて考えていきます。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

X:@zenchino115