未来へのバトンタッチ

今アシストパワーの威力400くらい。

【トリックマジック最終4位】No illusion【ポケモンSV】

どうも、シグマです!

皆さんトリックマジックお疲れ様でした! 久しぶりのシングルの公式大会ということで充分楽しみながら4位で終えることができました!

記録として簡潔に書くことにします。

 

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考察

ルール…ゴーストタイプのみ使用可能のシングルバトル

まず手っ取り早い考察方法として使用可能ポケモンを纏めてみると同時にざっとtier表を作成してみた。
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〈10/26段階tier Aまで左右差あり〉


基本的なことは確認して考察を進めるていくと、電磁波や呪いを筆頭に様々な絡め手を無効化にしつつ単体で積んで勝ち筋となれるサーフゴーが最強格であると感じた。そこから暫くランクマに集中して考察が進んでいなかった時期を挟んでもそれ以上は覆ることはないと纏まったので、サーフゴーを軸にすることに決めてサーフゴーを中心に考えることにした。

サーフゴーの対策として、HDラウドボーンが真っ先に上がった。HBサーフゴー+HDラウドボーンで半サイクルをするのは安定性が高そうであり、上位のトレンドになることを踏まえるとミラーが課題であった。特にラウドボーンは補助技次第でラウドミラーに直結するため、ラウドボーンの型をそこに寄せてあげてあくまでも軸はサーフゴーであるべきと考えていた。

サフゴラウドの考察を進めるにつれて、ラスタルを切れなかったもう片方の性能が極端に落ちてそこから崩されることが想像できたので、軸のサーフゴーを残しつつ取り巻きを対面に寄せる方針にした。また、ラウドボーン自体は毒菱を撒けるゲンガーの誘導且つ対フワライド入りに出すポケモンとして採用することにした。

「先発○○/二番目サーフゴー/ラス一○○」を基本の形にしてそれぞれ考えることにした。先発要員とラス一対面ポケモンを考える前に、この選出で不利を取るサフゴラウドへの対策を考える必要があった。こういった相手を崩す策として拘り持ちが挙げられるが、ラウドボーンに後投げすることを考えると炎半減が望ましく、イダイトウ♂とドラパルトが該当した。鉢巻ドラパルトは裏のミミカミサフゴまで考えると技が一貫しないので、イダイトウ♂を採用することにした。

話を戻すが先発要員の選定として、対ゲンガーを始めミミッキュサーフゴー以外に五分以上を取れるミカルゲを、ミカルゲが誘うハバタクカミに強く出し負けが少ないミミッキュをそれぞれ採用した。
ラス一襷ポケモンだが、イダイトウよりも早く影打ちが無効であり、後述するがラス一に置くことでイリュージョンではなく襷枠としての強さを引き出すことができるヒスイゾロアークを採用して構築が完成した。

 

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〈最終tier表 Bまで左右差あり〉

 

 

単体解説

サーフゴー

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テラスタイプ:電気
性 格:図太い
特 性:黄金の身体
実数値:193(244)-*-143(116+)-158(36)-112(4)-118(108)
持ち物:アッキのみ
技構成:シャドーボール / 10万ボルト / 悪巧み / 自己再生
〈調整〉
C…シャドーボールで無振りミミッキュを確定
 +4 10万ボルトでH244D4ソウブレイズを確定
HB…陽気ソウブレイズのA+1無念の剣を等倍時にアッキ込みで二耐え
  陽気ミミッキュのシャドークローを抜群時に確定二耐え
S…無振りミミッキュ抜き抜き、ミラー意識でできるだけ高く

今回の軸。スーパーマジレスポケモン

サーフゴーミラーが多発することを考えて、主流テラスの一つである水に強い電気&過剰な素早さ振りを使用した。電気テラスにすることで水テラスの利点である対ソウブレイズ・イダイトウの性能が大きく落ちるが、アッキを絡めて先に展開できておけば全然戦える点、1位を目指す上でやはりミラーにはできる限り有利を取れる・取られない必要がある点を加味して電気で採用した。

テラスとアッキのみを絡めると多くの物理ポケモンを起点にすることができ、先に展開しておくと裏からくるハバタクカミやサーフゴーにもそのまま勝ちきれるので、後述のミミッキュで目の前を倒し切らずにサーフゴーに交代して飛んでくる影打ち等を受けて起点にする動きを多様した。

イダイトウ♂

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テラスタイプ:水
性 格:意地っ張り
特 性:適応力
実数値:201(44)-180(252+)-87(12)-*-100(36)-119(164)
持ち物:拘り鉢巻き
技構成:ウェーブタックル / お墓参り / クイックターン / アクアジェット
〈調整〉
A…特化
HB…A実数値132ミカルゲのしっぺ返しを15/16耐え(目安)
HD…臆病ハバタクカミのシャドーボールを確定耐え
S…最低限、S関係把握のためにサーフゴー+1

ラウドボーン崩し枠。サフゴラウド対面の怠けるorフレアソングに合わせて着地させてテラスを切らせながら崩しを狙う。水なら前述のサーフゴーで大きく削ることができ、それ以外ならウェーブタックルで破壊できるこの両対応の動きがこのサフゴイダイの強みである。またクイックターンにより欠伸に左右されずにテラス確認までできるのが強力だった。環境敵にHD振りしかいないのでワンパンできることもある。

その反面、相手のラウドの裏にいるイダイトウへの対処が難しく、後発ゾロイダイのような対面選出をされると仕事があまりできないので汎用性を落とすことなく崩すことができるポケモンを見つけるのが反省点であり、その選出択を抜け出せないのがこの構築の最大の欠陥だった。そのため襷イダイトウ相手に最悪同速の期待ができるASで素直に良かったように感じた。

 


ラウドボーン

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テラスタイプ:水
性 格:図太い
特 性:天然
実数値:211(252)-*-133(4+)-131(4)-123(220)-90(28)
持ち物:厚底ブーツ
技構成:フレアソング / 大地の力 / 呪い / 怠ける
〈調整〉
雰囲気D厚く

要考察枠。ライド入りに投げたかったのとハバタクカミやサーフゴー等の特殊積みを相手にしてもらうことを考えてD振り。ゲンガーソウブレイズに投げる選択を取れるような構成にした。

このポケモンを選出に組み込める強い型を考えてサーフゴーとラウドボーンの選出を使い分けるところまで考察していればまた違ったかもしれない。
 

ミミッキュ

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テラスタイプ:草
性 格:意地っ張り
特 性:化けの皮
実数値:135(36)-151(220+)-117(132)-*-126(4)-131(116)
持ち物:カシブのみ
技構成:じゃれつく / シャドークロー / 草分け / 影打ち
〈調整〉
A…草分け+じゃれつくでB4振りヒスイゾロアークを確定
HB…陽気ミミッキュのシャドークロー+影打ちをカシブ込みで77.74%耐え
S…準速イダイトウ抜き

初手置き。草分けを絡めると出し負けがヒスイゾロアーク入りのサーフゴーくらいしか存在せず、型の強さも相まって大体初手殴り勝ってくれるので基本選出になった。

深掘りすると、本来対ゾロアークは叩き→ゴースト技でカシブのみを叩かれて負けてしまうが、草分けがあるとそれを解決することができる。また、サフゴラウドミカルゲヤミラミ以外の殆どの相手に草分けから入ることができるため、ゾロアークかどうか問わずに怯える必要がないため初手の安定に繋がった。初手ミミミミ対面戯れつくか電磁波からしか入られなかったので首を傾げていた。

このポケモンに限った話ではないが、目の前のポケモンにゴースト技を押すかどうか問題について、テラスを切られても後出しで有利なポケモンを死に出しできる対面構築に於いてはローリスクハイリターンであると考えていたので、ゾロアークではないとわかっている盤面では積極的に押すことを心がけていた。

ただ、死に出しサーフゴーやソウブレイズの起点にされるのだけはハイリスクなので注意。


ミカルゲ

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テラスタイプ:毒
性 格:腕白
特 性:擦り抜け
実数値:157(252)-140(220)-146(36+)-*-128-55
持ち物:ロゼルのみ
技構成:しっぺ返し / 影打ち / 呪い / トリックルーム
〈調整〉
A…しっぺ返しでB4振りドラパルトを確定、A-1
HB…陽気ドラパルトの鉢巻テラスドラゴンアローを98.05%耐え
HD… 臆病ゲンガーのシャドーボールを確定二耐え

基本選出の予定だったが、ミミッキュに展開渋いのと実際に使う上でミミッキュの信頼値が上がったのであまり選出しなかった。

トリックルームはイダイトウと同時選出した際に切り返しの動きを取れるようになると考えて採用した。

トリックマジックを終えて、選出画面のハバタクカミが相当嫌だったので先発適正のあるハバタクカミにした方がよかったかもしれない。要考察枠。


ヒスイゾロアーク

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テラスタイプ:悪
性 格:陽気
特 性:イリュージョン
実数値:130-152(252)-81(4)-*-80-178(252+)
持ち物:気合いの襷
技構成:ゴーストダイブ / 叩き落とす / 影打ち / 剣の舞
〈調整〉
S…準速だと最速ミミッキュと同速なので最速

イリュージョンするつもりがない良心的なゾロアーク。構築にいるだけで相手の行動に歪みを発生させ仕事をすると言われているが諸説。

ラス一置きすることは本来のイリュージョンの強みを直接的に活かすことはできないが、それ以上にこのルールに於ける襷枠として強い要素が揃っていたので採用に至った。

お互いテラスを切り終えた状態での対面性能は飛び抜けており、影打ちのリーチを伸ばすために物理型&剣の舞で採用した。ゴースト技は他のシャドークローとポルターガイストの選択だが、ゴーストダイブはテラスができないと緊急的に拒否することができないのとそもそもケアされないので時間差のデメリットがないように感じたので採用に至った。シャドークローは攻撃の低さも踏まえると威力が不安であり、ポルターガイストはブーストハバタクカミに打てないのと単純に外すので見送った。

ゾロアークの弱みとしてミラーの際に叩き落とすしか打てないので同速が今後の展開に大きく左右される点があり、それを踏まえてゾロアークの選出は少なくとも初手は絶対に有り得ないと考えていた。しかし、今回ラス一に置くことで偶発対面が起きることを抑えることに繋がったのでゾロアークミラーをあまり考える必要がないのは大きかった。ちなみに避けられずに起きた同速は3/3負けでした(は?) 

また、ノーマルタイプを活かすこともでき、ミミッキュとサーフゴーが盤面に見えていてゴースト技が一貫する状況での引き先になれるのが偉く、この動きを取ることでサーフゴーの自己再生をする相手を選びHP管理ができるようになる選択肢を取りやすくなることに繋がった。

 

基本選出

先発ミミッキュ 後発サーフゴー+ヒスイゾロアーク
殆どこれ。ヒスイゾロアークはラス一運用ではあるものの状況に応じては死に出しで出すこともあるので二番目に置く。ミミッキュが削れることなくサーフゴーに交代してサーフゴーが倒れた場合にヒスイゾロアークから出すとミミッキュに化けるのがちょっとおしゃれ。

先発ミミッキュ 後発サーフゴー+イダイトウ♂
対ラウドボーン入り。

 

結果

最高レート1882最終レート1853最終4位
f:id:shigumaaa:20231106202401j:image〈最終順位〉

 

惜しいところまでいっただけに悔しいです。特に29勝1敗でしばらく1位から動かなかったときはこのまま逃げ切れるかと思っていましたがそう甘くはなかったです。

特に収穫として、やはり朝方5時以降のマッチングは極端なレート差マッチが起こりやすく、それ以外にも環境が進んだ分かり手プレイヤーとのマッチ率が体感高くなるので(今回なら電気ラウドボーン)、公式大会を取り組む上で潜る時間は重要な要素であり考察するべき戦術だと改めて実感しました。

ただ竜王戦予選の前に一つ弾みはつけられたと思うので、予選までの1ヶ月間更に励んでいこうと思います!

Youtubeでも今回の動画を出すつもりなのでよければそちらも見ていただけると嬉しいです~

www.youtube.com

ここまで読んでいただきありがとうございました!
X:@zenchino115