未来へのバトンタッチ

今アシストパワーの威力400くらい。

【PJCS使用構築】追い風トドロキハバタククサ【ポケモンSV】

シグマです!
改めて、お疲れ様でした!
結果は1-2と惜しくも世界権利は得られませんでした。
本記事はPJCS予選〜PJCS決勝(幕張)までの構築経緯及びに当日使用した構築を纏めたものになります。

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構築経緯


〜PJCS予選第二回

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(実際はディンルーのフェアリーテラス→地面テラス、テラバースト→地団駄)

普段はシングルランクマを中心に取り組んでおりダブルはインターネット予選を毎年やるくらいだが、今年もやることにした。ただ、今作のダブルバトルはほとんど触れておらず何もわからなかったため、三回に分かれる予選のうち一回目は様子を見て二回目から本格的に取り組むことにした(二回目はシングルオフの遠征と被っていたため実質二回目一発勝負)
第一回予選を終え、結果を出した方が記事を公開してそれを中心に環境が動くと考え、一旦大まかに纏めることにした。

カイリュー+殴るディンルーの構築記事により増加予想。浮いているポケモンの評価上がる。
・パオジアン+カイリュー(以下パオカイ)、ハバタクカミ+イーユイ(以下カミイーユイ)、イッカネズミ+コノヨザル(以下イッカコノヨ)、シャリタツ+ヘイラッシャ(以下寿司)辺りは露骨に減ることなくこれからもいそう。
・同時期に海外で結果を残したイルカマン+ウインディ+モロバレルにも勝ちたい。

ここまで纏めて、浮いておりカイリューからの高打点がなく、ディンルー+カイリューやパオカイに相性で戦えるアーマーガアf:id:shigumaaa:20230614154844j:imageが環境的に強いのではと考え第二回予選はアーマーガアを軸に戦うことにした。アーマーガアはビルドアップと羽休めで要塞を狙う型もいるが、今作のダブルの経験が無さすぎてダイジェットがないと流石に微妙だと感じたので追い風を生かす方針に決めた。
パオカイ同様に多い並びとしてカミイーユイが存在し、アーマーガアはこの並びに相性上弱いため、この対策を第一に考えた。結果を残した記事を読み進める中で地面が一貫しているため地震の押し付けがシンプルに強いことに納得した。また、特性でアーマーガアの耐久を上げることもでき、イーユイを始め炎タイプに強いディンルーf:id:shigumaaa:20230614154906j:imageを相方に決めた。
構築のコンセプトとして「先発のアーマーガアディンルーで追い風しつつ荒らして後発の高火力ポケモンを通す」を目指すことにした。アーマーガアとディンルーは共に物理打点であるため、特殊技且つ範囲技で攻めることができるハバタクカミf:id:shigumaaa:20230614154924j:imageイーユイf:id:shigumaaa:20230614154933j:imageをそれぞれ採用した。また、追い風カミイーユイミラーにおいてこのままでは同速勝負や初手の噛み合いを避けられないと感じたため、差をつけるためにブーストエナジー凍える風持ちのテツノツツミf:id:shigumaaa:20230614154956j:imageを採用した。
ここまでで欲しい要素として

・中速中耐久
・追い風が終わった後にでも取りこぼした相手を処理するための先制技持ち
・前のめりすぎるため最低限後投げできて他のポケモン含め動きに幅を広げることができる。

辺りであり、ケンタロスが適任であったため採用して構築が完成し、無事予選を抜けることができた。

〜PJCS本戦

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(トドロクツキは攻撃ブースト)

幸運にもシングルで最終1位を取ったりオフ遠征をしたりと第三回予選が終わるまで殆ど取り組めていなかったため、取り急ぎ環境の変化を纏めることにした。

・増加…ユキノオーテツノツツミ(以下ノオーツツミ)、ヤミカラス晴れ活性パ、コータス絡み、毒寿司、カミイーユイ+テツノツツミ、サーフゴー
・減少…ウインバレル、イッカコノヨ、パオカイ(?)
・ノオーツツミの増加やヘイラッシャの欠伸展開が環境の中心になる→サーフゴーの増加→イーユイやテツノカイナの評価があがる

また、この追い風構築の練度が上がるにつれて、

・ディンルーは地震の範囲攻撃よりもカタストロフィの打ち分けが圧倒的に強くて凄い。カタスを時にすることで、耐久に振る余裕が生まれるだけでなく殆ど打たなかった地団駄の枠に補助技を入れることもできる。
・追い風ラスト1ターンでの身代わりがBO1において最強。具体的には追い風ラスト1ターンで後発から出てきたポケモンの範囲攻撃で両縛りしつつ、隣で身代わりを残して追い風を再展開する動きが強力。身代わりはキラフロルやディンルーラッシャの欠伸展開へのメタとしても機能する。

この二点がこの構築の本質的な強みだと理解した。これらを含めて構築を再度見直した。
まず追い風要員としてサーフゴーとイーユイの評価上昇を予測してトドロクツキf:id:shigumaaa:20230614155013j:imageに変更した。トドロクツキは相手のハバタクカミにテラスタルを容易に切らされてしまうのが弱い認識だったが、予選では後発のカミイーユイに積極的にテラスタルを切ることがなかったため初手に雑に切っても問題ないと思い問題なく採用に至れた。
次に勝てなかった毒寿司やノオーツツミ、前のめりすぎて苦戦していた低速相手へのメタとしてテツノツツミをサーフゴーf:id:shigumaaa:20230614155027j:imageに変更した。
トドロクツキのサーフゴーをベースに調整していて、サーフゴーや水ケンタロスの枠を前回の条件のまま色々と試したが、最終的に水ケンタロスに戻ってきた。持ち物や調整等細部微修正して第一回予選に臨み、色々あったがなんとか抜けることができた。

〜PJCS決勝大会(オフライン)

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ここまできたからにはこの構築ベース以外有り得ないと判断して煮詰めることにした。また、型バレを考慮して本戦から多少なりとも中身を変更する必要があると考えた。(某捨て垢にシグマの構築持ってるけど知りたい人いる?とツイートされており、裏で出回ってる可能性があると考慮したため。ダブル勢と繋がりがなさすぎてこの件の真偽はわからなかったが、身内の不正の庇い合いや共有等、敢えて言葉を選ばずに言うとチーム戦ごっこ色が強いこの界隈は正直信用できないため対策する必要があった。この文はそのうち消えるだろう…)

まず、本戦で使用したサーフゴーの役割・型が追い風展開と特別相性が良い訳ではなかった。そこで本戦周りで範囲攻撃が多いためワイドガードが強い点や受けの水テラスの流行等により環境的に追い風だと思っていたものの試す時間がなくて断念したキョジオーンf:id:shigumaaa:20230614155043j:imageに目をつけた。対毒寿司やノオーツツミ、低速サーフゴーと同等の役割を果たすだけでなく、初手ディンルーキョジオーンの投げ方で追い風だけではないもう一つの強力な選出を生み出せることに気づき、決勝まで煮詰めることに決めた。
本戦から大きく環境が変わった点としてはロンゲカイナやカイナバレルディンルー、トリル等のテツノカイナ絡みが増えたことであり、キョジオーン含めてどれであろうが重すぎるどころか本当に勝てなかったため、補完枠である水ケンタロスの枠を見直すことにした。
求める条件として、

・重いカイナ絡み、寿司を相手できる。パオカイ、地面タイプにも強いと嬉しい。
・構築単位で不足している水、地面に打点がある
・中速中耐久、前述の理由で先制技持ち

と纏まった。一つ目と二つ目の条件的に草タイプかなと思いつつ探したところ、アノホラグサが該当した。それだけでなく、なんとここまで軸にしてきた追い風とも奇跡的にマッチしてしまった

f:id:shigumaaa:20230614155409j:image<おまたせ

シングルで個人的に散々馬鹿にしてきたポケモンだったため本当に頭を抱えたし、パオカイに強くはないし見た目とは裏腹に中耐久かも怪しいが、それ以外の条件としては完璧であり、対パオカイには後々選出パターンが定まったため覚悟を決めて煮詰めることにした。
そこからは当日まで細部を微調整して立ち回りを考えまくり、構築が完成した。

単体解説

トドロクツキ

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テラスタイプ:飛行
性 格:陽気
特 性:古代活性
実数値:211(244)-167(60)-103(92)-*-122(4)-168(108+)
持ち物:ブーストエナジー
技構成:アクロバット / ワイドブレイカー / 追い風 / 身代わり
〈調整〉
A…テラスアクロバットでHB4振りハバタクカミを確定
HB…意地テツノカイナのドレインパンチをテラス時に身代わりが確定耐え
  A4ヘイラッシャのウェーブタックルを身代わりが確定耐え
  A4ウインディフレアドライブを身代わりが確定耐え
  意地カイリューのテラス神速を99.7%で二耐え

HD…下補正テツノカイナのボルトチェンジをテラス時に身代わりが確定耐え
  臆病テツノツツミのダブルダメ凍える風+臆病ハバタクカミのテラス眼鏡ムンフォをテラス時災いの器込みで確定耐え(~208)

S…最速100族抜き

環境の変化に合わせてアーマーガアを受け継いだ追い風ポケモン。このポケモンはイーユイや水耐性は強いもののハバタクカミの前でテラスタルを強要される点が気になるが、本構築でのメインの追い風選出では後発のカミイーユイに積極的にテラスタルを切ることがないため、無理なく行動保証を持たせることができた。
本戦では特化レベルで攻撃に振り攻撃ブーストするように調整していたが、初手テツノツツミに凍える風を打たれると上を取られてしまうため2ターン目にフリドラで縛られてしまう点や、追い風が切れた後・追い風をしなくても殴る選択肢が格段に取りやすくなる点→生存に繋がる→2回目の追い風展開を狙えることに気づき素早さブーストの調整に変更した。
身代わりについて、増加傾向にあったピンヘイラッシャの欠伸やキラフロルの欠伸、ライブ大会で増えることが予測できたウインディの鬼火等を拒否できるだけでなく、追い風最終ターンに置く身代わりが強力すぎるため採用した。BO3やオープンシート制であれば守るの方が安定するのは間違いないが、自分はこういった要素で差をつける必要がある側だと理解していたため幕張大会でも身代わりで続投した(そもそも幕張大会がday1ならそういったルールではない、正直目標が世界権利獲得だったため強みを崩してまで意識する必要はない)。

ディンルー

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テラスタイプ:毒
性 格:慎重
特 性:災いの器
実数値:249(148)-137(52)-146(4)-*-144(244+)-73(60)
持ち物:オボンのみ
技構成:地震 / ヘビーボンバー / カタストロフィ / ステルスロック
〈調整〉
A…ヘビーボンバーで陽気パオジアンのアイススピナー耐え調整のハバタクカミを確定
HD…臆病ハバタクカミの眼鏡テラスムンフォを確定耐え
S…追い風下で中速のコノヨ、耐久振りイーユイを抜けるくらい

隣の追い風ポケモンの耐久補佐と一貫する地面打点での削り性能を評価してネット予選時から最後まで使用した。
ネット予選時には「地震を如何に打って相手の2体を裏の圏内にいれるか」が大事だと考えていたためADSベースの突撃チョッキ型を使ったが、このポケモンへの理解や環境が進むにつれて地面耐性を意識するプレイヤーが増えたため、「テラスタルまで無視できるカタストロフィが本質」「パオカイのように物理に集中されると以外と脆い」と認識を改めてHDオボン型で煮詰めるようにした。
そこで補助技を採用できる余裕が生まれたため、パオカイツツミイーユイ等を削り裏のカミイーユイでワンパンしやすくなるステルスロックを採用した。ダブルバトルステルスロックは最近ではヘイラッシャの欠伸と合わせて使われるようになったもののメジャーではないため、構築の見た目もあり考慮され難い。というよりも考慮する・しないの話ではなく刺さる相手には問答無用で刺さる性能であり、レギュレーションCでは特に抜群のポケモンが多かったため、ダブルバトルでも強力な技だった。

ステルスロックは撒けているだけで相手の交代という行動を消極的な択にできるため、上手なプレイヤーが多い・わかりやすいオフライン大会においてはシングル・ダブル問わず抜けた性能の技だと感じた。

ハバタクカミ

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テラスタイプ:フェアリー
性 格:臆病
特 性:古代活性
実数値:131(4)-*-75-187(252)-155-205(252+)
持ち物:命の珠
技構成:マジカルシャイン / シャドーボール / 身代わり / 守る
〈調整〉
S…最速

ノーマル・格闘耐性持ち、範囲攻撃、高速アタッカーとして替えが効かないため、ネット予選時から最後まで使用した。

このポケモンは追い風下で後発から出すことが多く、ブーストエナジーではない関係上追い風を枯らしてから殴ればいいと守られやすいため、トドロクツキ以上に身代わりは刺さった。
そのため、身代わりを主体に型を選択する必要があったため、必然的に足りない火力を補う命の珠を持たせた。また、調整に関してもハバタクカミに耐久を振る強さ・価値はシングルで痛い程わかっているものの、身代わりや命の珠で調整が崩れることや同速を意識して最速で使用した。最速は対晴れ活性パ相手に素早さブーストする点でも生きた。

イーユイ

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テラスタイプ:水
性 格:臆病
特 性:災いの霊
実数値:143(100)--113(100)-171(124)-141(4)-157(180+)
持ち物:拘り眼鏡
技構成:熱風 / 悪の波動 / オーバーヒート / テラバースト
〈調整〉
C…ダブルダメ熱風で臆病ハバタクカミのフェアリーテラス珠マジカルシャイン耐え調整のテツノツツミを確定
 ダブルダメ熱風で実数値H221D121モロバレルを確定
 ダブルダメ熱風でH4イダイナキバを13/16耐え

HB…意地カイリューのテラス鉢巻神速を15/16耐え
HD…臆病キラフロルのパワージェムを確定耐え
  控えめハバタクカミの眼鏡ムーンフォースを確定耐え

S…最速90族抜き

構築単位での火力不足を補うことができ、追い風と相性が良い範囲技持ち高火力ポケモンとして最後まで使用した。
テラスタイプは被選出率が高いウインディやディンルーをカタストロフィで削れなかった場合にでも迅速に処理できて、最終的に構築から水タイプが抜けたため水打点を補える水テラスで使用した。
持ち物は眼鏡→襷→眼鏡と変化しているが、その中でもスカーフや隠密マントも試しはした。このポケモンに求める役割は追い風下での熱風の押し付けとわかりやすく、それ故に他と差をつける一工夫を仕込みづらいが、追い風下で動ける回数は限られるため1ターンでかけれる負担の大きさを考慮して最終的に眼鏡に落ち着いた。

 

キョジオーン

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テラスタイプ:毒
性 格:腕白
特 性:清めの塩
実数値:207(252)-120-173(60+)-*-135(196)-55
持ち物:食べ残し
技構成:塩漬け / 鉄壁 / 自己再生 / 守る
〈調整〉
HB…特化ヘイラッシャの+2珠ウェーブタックルを等倍時に確定耐え
HD…臆病テツノツツミのダブルダメ吹雪+特化ユキノオーリーフストームを災いの器込みで~207ダメージ、ハイドロポンプ+ダブルダメ吹雪を確定耐え
 控えめハバタクカミのテラス眼鏡ムーンフォースを確定耐え

ノオーツツミやカミイーユイといった範囲技を無効化できる、耐性受けの水テラスタルが全体的に多い、シングルと比較してキョジオーンメタの隠密マント持ちがいないと環境的に動きやすいと感じたため採用した。
使い込む中でワイドガード自体は打ちたい場面は存在する技だが、使用者の素早さが遅いと読まれて単体技で削られた場合に次のターンワイガしかできず結局範囲技を押されない・放置されるといったように、キョジオーンの強みを活かせないと感じたため抜くことにした。キョジオーン自体の使用感は良かったため、技スペ一つで詰ませの勝ち筋を増やすことができる鉄壁を採用した。
ディンルートドロクツキが選出できないと感じた相手にトドロクツキの代わりに選出し、後発組で処理するのが面倒なポケモンをカタストロフィ+塩漬けの固定ダメージで問答無用で削り、塩漬けを解除してくる相手にステルスロックを刺すことで3体以上を2~7割削って裏の圏内に入れる動きが強力だった。
また、後発に置いて詰ませの弊害になる特殊高火力ポケモンを追い風展開で処理した後に最後に着地する展開も取り入れた。

 

アノホラグサ

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テラスタイプ:フェアリー
性 格:意地っ張り
特 性:風乗り
実数値:162(252)-165(116+)-107(132)-*-91(4)-111(4)
持ち物:ものまねハーブ
技構成:パワーウィップ / 影打ち / 力を吸い取る / 守る
〈調整〉
A…パワーウィップでH252テツノツツミを確定、水テラスH252B4コノヨザルを確定
 +1パワーウィップで耐久振りハバタクカミを確定、+1影打ちでH116振りくらいなら落とせる

HB…特化ヘイラッシャの飛行テラバーストを12/16耐え、+2ヘビーボンバーを13/16耐え
  特化テツノカイナの+1ヘビーボンバーを確定耐え

HD…特化ハバタクカミの古代活性シャドーボールをテラス時に確定耐え

対テツノカイナ、寿司、トリル、他いけそうなカイナ絡みを担当する完璧で究極の補完枠。
持ち物は役割対象であるテツノカイナや寿司に機能するものまねハーブを持たせた。特有の耐性で攻撃を被弾するため気合いの襷を持たせる必要性がほとんどなく、かと言って命の珠は被っており必須なものもなかったので無理なく採用に至れた。
技は後発から出すことが多いため削れたポケモンを上から絞れたりトリル下でも殴れたりと様々な場面で打てる影打ち、役割対象に荒らされないために力を吸い取る、構築単位で不足しておりたいトリルでもいきたりと便利な守る、タイプ一致好打点としてパワーウィップを採用した。
対テツノカイナはメインウェポン両半減以下であり力を吸い取るでデバフをかけ、剣の舞や腹太鼓をされても切り返すことができ、草技を受けるために草テラスを切った頃にはトリルが切れているためイーユイやトドロクツキで倒せるようになると完璧だった。
対寿司も同様に力を吸い取る+塩漬けで処理を狙う。能力上昇したアノホラグサと鉄壁を積んだキョジオーンが盤面に残るのが理想。天然だと能力上昇を無視されるが、順当に処理できた後に全能力二段階上昇しているとそのまま暴れることができる。天然×鋼テラスヘビーボンバー持ちの数は少ないと割り切り、擦り抜けではないため身代わりも無理。
最不利だったカイナ絡みや寿司に一定の勝率を確保してくれたので補完枠としてこれ以上ない役割を果たしてくれた。
余談だが、レギュレーションDでは〜あらし系の技を新たに防ぐだけでなく、タイプ上ガチグマや水ウーラオス、他にもサンダーやクレセリア等にもやれそうと更なるポテンシャルを秘めているので、是非一度考察してみて耐久の無さに頭を抱えてほしい。

 

選出

レギュCは例えばパオカイ+カミイーユイのように並びの組み合わせで充分強力な構築になるため、各並び毎に選出を纏めておきそれぞれ照らし合わせて決めるようにした。また自分用にメモしていたものを多少修正しただけなので略称注意。

 

1.パオカイリュー
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後発 f:id:shigumaaa:20230613150803j:imagef:id:shigumaaa:20230613150815j:image

トドツキのワイブレで耐えつつ追い風→身代わりカミやキョジオで詰めにいく。ディンルーは2ターン目にステロを撒きたい。テラスはキョジオに残さなくてもいいことが多いためトドツキに切っても良いが、ツキも氷ノーマル技は一貫するためアイスピけたぐり意識でディンルーに初手テラス切るのが強い。

2.カミイーユイツツミ
先発 f:id:shigumaaa:20230613150751j:imagef:id:shigumaaa:20230613150749j:image
後発 f:id:shigumaaa:20230613150803j:image+f:id:shigumaaa:20230613150847j:imageorf:id:shigumaaa:20230613150815j:image
トドロクツキにテラスを切り追い風展開を狙う。初手対カミツツミはカミにヘビボン+追い風→トドツキが凍える風喰らってもツツミより早いため、カミが生きている場合カミにアクロ+ヘビボン(イーユイを選出している・裏にパオカイがいるならステロ)、カミがヘビボンで倒れている場合ツツミにアクロヘビボン。

3.コータスワタッコ+カミキバ

先発 f:id:shigumaaa:20230613150751j:imagef:id:shigumaaa:20230613150749j:image
後発 f:id:shigumaaa:20230613150803j:image+f:id:shigumaaa:20230613150847j:imageorf:id:shigumaaa:20230613150815j:image
動きやすいトドロクツキでどれだけ暴れられるかが大事(初手コータスの場合アクロの火力が上がらないため注意)。初手ハバカミやキバを出されたらテラスを惜しまず切るべき。また、後発で意外とHDコータスの処理に手間取るため初手はコータスにカタスを打つ。後発はドゲザいるならイーユイ優先。

4.キバアロー、キバカラス+古代活性
先発 f:id:shigumaaa:20230613150751j:imagef:id:shigumaaa:20230613150749j:image
後発 f:id:shigumaaa:20230613150803j:imagef:id:shigumaaa:20230613150847j:image
初手にトドロクツキの隣にカミイーユイを置いても追い風→キバに上から殴られて負けるため、カミイーユイは後発から出すべき、なのでディンルーの刺さり微妙でもディンツキ。初手はトドツキの飛行テラスが読めやすいため隣を殴ってきやすい&悪戯心耐性を残しておきたいため、初手はトドツキにテラスは切りたくない。
対キバアローにおいて、相手インファ追い風想定…
1.追い風カタス(アロー)…2ターン目テラスアクロ(アロー)カタス(キバ)orステロだとアローを倒して恐らくディンルー倒されて展開有利(死に出しブエナツツミがきつい?)
2.ワイブレカタス(アロー)…2ターン目に鬼火をツキに打たれてどちらも倒せず、結局追い風2回目されそう
結論…追い風カタス!

5.ノオーツツミ
先発 f:id:shigumaaa:20230613150751j:imagef:id:shigumaaa:20230613150815j:image
後発 f:id:shigumaaa:20230613150847j:image+f:id:shigumaaa:20230613150803j:imageorf:id:shigumaaa:20230613151026j:image
初手テツノツツミにカタス塩漬け集中で裏を通しやすくする。カイナならホラグサを優先して選出する。カミイーユイにテラスを切ることはあまりないため、ドロポンリフストを受けるためにキョジオにテラスを切るべき。

6.キラフロル+寿司(毒寿司)

先発 f:id:shigumaaa:20230613150803j:imagef:id:shigumaaa:20230613150847j:image又はf:id:shigumaaa:20230613150751j:imagef:id:shigumaaa:20230613150749j:image
後発 f:id:shigumaaa:20230613150815j:imagef:id:shigumaaa:20230613151026j:image

キラフロルがいるならホラグサに毒を入れたくないためイーユイを選出したいが、ディンツキ選出でもカタス追い風→地震ホラグサ引きでホラグサに毒が入らず処理できるため取り巻きに合わせて初手を変えることが一応できる(ツキが弱くなってしまうが)。キョジオ+ホラグサで寿司を止める。テラスはキョジオに残すべき。
キョジオホラグサでラッシャ倒す→ホラグラで削ってカミ通す。

7.ディンルーヘイラッシャ
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後発 f:id:shigumaaa:20230613150803j:image+f:id:shigumaaa:20230613150815j:imageorf:id:shigumaaa:20230613150847j:image
初手ディンルーにカタス+身代わり→ラッシャにカタス+ワイブレ→ステロ+α。身代わりが刺さる比較的有利な相手。初手はカタスやウェブタが飛んでくるためテラスは切らなくて良く、パオの不意受けるためにカミにテラスorキョジオで詰めるためにキョジオテラス。死に出しカイリューの神速でトドツキが縛られてそうな盤面でもその後役割が持たせづらいので、ワイブレ切りで良さそう。

8.イッカコノヨ、イッカサフゴ
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後発 f:id:shigumaaa:20230613150803j:imagef:id:shigumaaa:20230613150847j:image
初手ドレパンは無いためテラス切らずにイッカにカタス+身代わり→コノヨにカタス+イッカにテラスアクロ→ドレパンで体力温存を嫌いハバカミ引き+α。
死に出しやドレパン受けでカミを優先して着地させてコノヨにテラスを吐かせたい。

9.壁ロンゲディンコノヨ

先発 f:id:shigumaaa:20230613150751j:image+f:id:shigumaaa:20230613150815j:imageorf:id:shigumaaa:20230613150749j:image
後発 f:id:shigumaaa:20230613150803j:imagef:id:shigumaaa:20230613150847j:image

ディンルーのカタスで壁を無視しながらドレパン回復を拒否したい。初手ロンゲディンルーならばどうせロンゲには両壁貼られてしまうため、カタスを打ち分けつつ隣を狙って壁ターンを先延ばしたい。キョジオはドレパンの回復を抑えるために鉄壁鉄壁スタートしたい。

10.ロンゲカイナギャラバレルカミイーユイディンルー

先発 f:id:shigumaaa:20230613150803j:imagef:id:shigumaaa:20230613150847j:image
後発 f:id:shigumaaa:20230613151026j:imagef:id:shigumaaa:20230613150749j:image

ホラグサの仮想敵。初手にロンゲ・ギャラウイン・ホラグサが苦手なカミイーユイサフゴを削れるポケモンを置き、ホラグサでカイナを止めつつ隙を見てウィップで削るを狙う。ホラグサは生きてることが大事なので地下水でHP管理優先。
初手光の壁→リフレクor電磁波台詞をカミなので、マジシャ熱風→守る熱風。ロンゲディンルーの場合は初手カミ→ホラグサ引き熱風。

11.バンギルガン
先発 f:id:shigumaaa:20230613150751j:imagef:id:shigumaaa:20230613150815j:image
後発 f:id:shigumaaa:20230613150749j:image+f:id:shigumaaa:20230613150803j:imageorf:id:shigumaaa:20230613151026j:image
初手相手の行動は雪崩けたぐりorインファけたぐり集中なので、キョジオにテラスを切って良い。

余談だが、ここまで事前に考えていたが、幕張ではウォーグルパオディンルーチオンジェン何か、ディンルーヤレユータンガチトリル、ディンルーヤレユータンスイッチトリルと型にハマらない相手にしか当たらなかった。もっと対策を考えた相手を引きたかった;;


結果

PJCS予選二回目 28勝7敗 140位 1781.378 
PJCS本戦一回目 13勝7敗 57位 1577.147
PJCS決勝 負け→勝ち→負け TOP65

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魂の一戦で負けてしまい、一度掴みかけた世界権利を取り戻せなくて悔しくて堪りません。ただ、過程だけであれば一人で試行錯誤して予選・本戦を勝ち抜くことができたので、ダブルでも自分の力がある程度通用することがわかったのは大きな収穫でした。それでも立ち回りが二枚も三枚も上手い人はまだまだいると改めて感じたので、彼らが見えている世界を見ることを目標に、これからは今回付けた自信と共にプレイングで勝ちにいく構築で勝負してみたいです。

あとは効率よく上達するには「人に聞く力」というのは大事ですね。ダブルのキョジオーン云々とか環境云々とか気になりはしたものの結局誰にも聞きにいけませんでした。成田空港では20分間で3回道を聞くことはできたのにおかしいですね…

 

ということで僕のVGC2023はここで終わりです。また来年リベンジしたいと思います!

今回抜けた64人の横浜での活躍を心より願っています。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

Twitter:@zenchino115