どうも、シグマです。
今回シーズン29で最終1位を取ることができました!!
しばらくはレンタルパ公開しておきます。
構築経緯
大まかな採用順
→→→→→
→に変更
シーズン28で対戦した鉄壁弱点保険白バドレックスが強く印象に残っており、ザシアンに弱いとされる禁止伝説でザシアンを倒すことができれば相手のプランを壊せるのではないかと考えた。ザシアンに不利な禁止伝説代表として思いついたのはゼルネアスで、防御に厚く振って上からダイスチルを打つ事でザシアンの巨獣斬+電光石火を確定で耐えることがわかったため、HBゼルネアス熱くね??といったところからスタート。
この型に限らずゼルネアスを最大限活かすのは初手に置くことだと今まで学んでおり、特にこのゼルネアスに関しては下手な定数ダメージを受けてしまうと充分に機能しなくなるため、より初手に置きたいと言える。また、このゼルネアスを最大限活かすには初手ザシアン引き後に対面突破した後相手にダイマックス(以降ダイマ)を切らせて流れで勝ち切る対面的な展開だと感じたため、初手ザシアンと対面した際でも引き先を用意できる雰囲気対面構築を目指した。
条件を満たすポケモンが少ないこともあり、ザシアン軸に幅広く選出することができて対面性能もあるヨプのみナットレイを裏に置くのが最善だと早い段階で決まり、この2体を軸にすることに決めた。
ゼルネアスのダイマは相性不利を覆せるため、ゼルネアスにダイマを切りたい都合上裏に置くポケモンにはダイマに依存せずにダイマ相手に戦える性能が求められる。この条件をシンプルに満たす且つ対面構築に入ってきやすいミミッキュと襷枠を採用することに決めた。ミミッキュの型はダイマ相手に覆せる「イバン呪い型」で、襷枠はここまで禁止伝説が決まっていないのもあり黒バドレックスやレックウザ等も候補だったが、ゼルネアスが苦手な鋼に強く、「カウンター」でダイマ相手でも強引に覆せるエースバーンを採用したところ使用感が良かったため一旦決まった。
ここまで対ザシアン〇〇はゼルネナット@1でコンセプト通りに進めば戦えるため、このゼルネアスを通すことができないムゲンダイナホウオウや日ネクホウオウなどの受けサイクル、ヌケニン入りのザシアンカイオーガを崩すポケモンを採用することにした。ゼルネアスの影響でホウオウ+鋼の被選出率が高くなることを考えると、そこから起点にできて崩し枠として豊富な地面タイプから採用することにした。まだ禁止伝説が決まっていないためグラードンやジガルデ等何でもありだが、最も適してそうなのがラムのみ霊獣ランドロスだったためそのまま採用した。
ラスト一体まで禁止伝説が決まらない贅沢なことになってしまったため、ここまでの穴埋めとしてカイオーガや日食ネクロズマ、ホウオウ、サンダーに最低限戦えるポケモンの中で一体一体選考会を開いた。候補としては
・残飯鬼火ミュウツー(2000チャレまではいった)
・メテビルナアーラ(何故かパワフルハーブが被った)
・チョッキ月食ネクロズマ(試す時間なし)
・何らかの黒バド(ゼルネと相性は良いがメタモンとヌケニンが重すぎる)
・チョッキジガルデ(試す時間なし)
辺りがいたが、最終的には珠ゼクロムに決まった。半ば偶然の賜物ではあるが、ゼクロムが地面タイプを猛烈に誘うため、相手視点でゼルネアス対策をザシアン+地面枠で行うことを自然と意識させてゼルネアス戦術を成功させる誘導を兼ねていることに気づき、それが決定打となり最後まで使用した。
試すうちに、対ザシアン黒バドや対ザシアンイベルタルで裏にミミッキュを出すのかエースバーンを出すのかの判断が難しい(というよりどちらも選出しやすく役割を持たせやすいため極論どちらでも良い)ことがわかった。また、ゼルネアスが初手で対面して嫌なカイオーガとサンダーに選出画面で圧をかけれて、単体だけで選出の幅を無理やり広げれそうなラッキーをミミッキュと変更して構築が完成した。
単体解説
ゼルネアス
性 格:図太い
特 性:フェアリーオーラ
実数値:221(156)-*-161(252+)-153(12)-119(4)-130(84)
持ち物:パワフルハーブ
技構成:ムーンフォース / ドレインキッス / ラスターカノン / ジオコントロール
〈調整〉
HB…特化ザシアンのA+1巨獣斬+電光石火をB+1で確定耐え
特化エースバーンの珠キョダイカキュウ+キョダイカキュウをジオコン→ダイスチルで確定耐え(ダイスチルを打たなくても1発目の乱数次第では耐えるためフェアリーフェアリーに切り替えれる)
C…ダイスチル+相手非ダイマ化ムーンフォースでH252メタモンを確定
S…+2で+1準速エースバーン抜き
思い付いてはならなかった化け物であり革命。
一旦簡潔に強みを説明すると、BCDS+2のゼルネアスが上からドレインキッスを連打してきたらダメージ追いつかないでしょ??といった状況を再現性高く生み出すことができる。
伝説環境が煮詰まり受けゼルネアスが一定数出てきたことで、今まで対ゼルネアスは「ザシアンに定数ダメージをサイクル化でいれさせない」「ジオコンしか押せない場面でしっかりとザシアン交代を合わせることでダイサンダーを耐える」「ダイサンダーを透かす」等のプレイングが確立されてきており、それ故初手ザシアンの釣り交換が行われる等ゼルネアスを通す難易度は以前よりも高まった…それらの確立されていた常識を全て覆すのが今回のHBダイスチルゼルネアスである。
基本的な動きとしては、初手からザシアン以外の積めそうな相手ならば今までのサイクル化で見計らいながら通す動きを完全に無視して初手からジオコンが安定行動になるのが強みであり、ザシアンに引いてきた場合はダイスチル2回(裏にサンダーがいそうならスチル+フェアリー等)で対面処理を目指す。その後はダイウォール→ドレインキッスで回復しにいくかそのままダイフェアリーで半分切り気味に動かすのかを状況に合わせて決める。特に意地ザシアンの巨獣斬+電光石火+マンムーの礫程度なら高確率で耐えてくれるため、マンムーの先制技で倒しにくる相手には逆にドレインキッスで試合を終わらせることができる。また、ダイマサンダーや黒バドレックス程度の火力ならドレインキッスを挟むことで処理可能なのでそのまま試合を終わらせることができる。初手岩石封じ等を入れて死に出しザシアンで対処しにくる相手には素直に対面構築として有利な試合展開なのでそれはそれで良い。
防御に厚く振っているのは当然対ザシアン以外にも非常に生きる。具体的には意地珠エースバーンのキョダイカキュウを起点に対面処理することができる。意味がわからない。特殊相手には勿論特攻に振り切る型の方が強いが、ジオコン後は火力が過剰になってしまうことが多く、火力が足りなくてもドレインキッスを挟むことで微調整できるため、大きな短所だと感じることはなかった。
技構成に関して、この型の核であるジオコントロールとラスターカノン、想定外の耐久を生かして復活するドレインキッスまでは確定であり、相手を削り切るためのムーンフォースも必須級なので正直変える余地はないと思われる。雷は従来のようにホウオウや日食ネクロズマに打てそうだが、それならばこれまでの特殊に振った型の方が強いと思われるし、そもそもお互いの技選択次第ではあるがダイアースが無ければダイスチルを絡めることでジオコン後にダイマの打ち合いでホウオウと日食ネクロズマそれぞれに勝ててしまうのでわざわざ採用する必要がない。
この型が現れてザシアン側がゼルネアス相手に容易に引けない環境になってしまうと逆に特化雷持ちへの立ち回りが難しくなるため、今後ザシアン使いの方々はどうするのか非常に見物である。
ゼクロム
性 格:陽気
特 性:テラボルテージ
実数値:175-202(252)-140-*-121(4)-156(252+)
持ち物:命の珠
技構成:雷撃 / 逆鱗 / ダブルウィング / ボディプレス
〈調整〉
S…準速100族意識で最速
最後の選ばれし一体。軸であるゼルネアスが初手に出されたくないサンダーとカイオーガを牽制しつつ、苦手なザシアンカイオーガ+ヌケニンメタモンの並びやホウオウ絡みなどに強く出すことができる。ちなみに採用前後でサンダーの被選出率は大きく変わることなく普通に出される…
技構成に関して、龍の舞ではなくボディプレスである理由は「ゼルネアスと共に誘うナットレイに刺さる」「襷メタモンに強引に龍の舞を積まれるとそのまま負けかねない」「無起点で積める場面が限られている」等である。
ゼルネアスと共にいるのでメタモンを強烈に誘うため、コピーされても問題ない状況を常に維持するのが大事である。
ゼクロムの問題としてよく言われる地面↔︎フェアリーの択だが、ダイマ1ターン目の早い段階でダイジェットを打てるだけで有利寄りな択になるので他のポケモンでジェット圏内に入れることを意識すると通しやすい。正直今回は補完枠としての採用であるため、選出率も体感30%と少なく択にならなさそうな相手にしか出していなかったのでじゃんけんをした記憶が殆どないので、質問されても神社にお祈りしに行きましょうくらいしかこれ以上は答えることができない。
ナットレイ
性 格:呑気
特 性:鉄のトゲ
実数値:181(252)-138(188)-176(68)-*-136-22
持ち物:ヨプのみ
技構成:ジャイロボール / パワーウィップ / 叩き落とす / 宿り木の種
〈調整〉
A…H252B4ザシアンに対してインファイト後ジャイロボール+鉄のトゲ3回で確定
B4カイオーガに対してパワーウィップが12/16
HB…特化ザシアンの+1巨獣斬+インファイトをヨプのみ込みで確定耐え
S…最遅
ザシアンに投げることに生き甲斐を感じているらしい、必要最低限に防御を抑えてかなり攻撃に振ったナットレイ。
ここまで攻撃に振ることで想定外の削りを入れることができるため、対面選出のポケモンとしてだけでなくザシオーガやザシ黒バドに対してダイマを切って強く動かす選択も視野に入る。
巨獣斬を受けた後にザシアンにインファイトを打ってもらい叩き落とす圏内に入れることが理想だが、剣の舞→インファイトをされたり巨獣斬3回で落とされる展開も起きてしまう。ザシアンを倒し切るのが理想ではあるものの、削った後一度流したしまえばゼルネが通ることに変わりはないため、倒しきれないせいで負けることはなかった。
体感だがもしかしたら1番選出率が高いかもしれない。
ランドロス
性 格:意地っ張り
特 性:威嚇
実数値:173(68)-216(252+)-111(4)-*-101(4)-134(180)
持ち物:ラムのみ
技構成:地震 / 空を飛ぶ / ストーンエッジ / 剣の舞
〈調整〉
H…余り
A…ダイナホウオウナット絡みを崩すために特化
S…+1で最速ムゲンダイナ抜き
ムゲンダイナ、ホウオウ、日食ネクロズマ、ナットレイ絡みを崩すために特化から入り素早さを削った調整。特化の理由は役割対象を崩しやすい点だけでなく、初手ザシアンと対面した際に地震で乱数次第では落とせる点を評価した。
カバザシイベルに対して選出することがありカバルドンをジェットで倒しがちなため、1ジェット後に最速ザシアンを抜けないのが明確な不安要素だが、相手視点で素早さ関係はわからないこと、最速であるとは限らない等で一度もザシアンに上から倒されることはなかった。このような怯える展開になったのは2~3戦しかないものの願望と言われたらそれまでだが、HP振りのおかげで勝てた試合が何度もあったので間違いではなかった。
他には、相手視点ではこのポケモンがザシアン受けに見えないことはないため、初手ゼルネアスザシアン対面で巨獣斬を打ってもらうことに貢献したとも言える。
エースバーン
性 格:意地っ張り
特 性:リベロ
実数値:155-184(252+)-95-*-96(4)-171(252)
持ち物:気合いの襷
技構成:火炎ボール / 跳び膝蹴り / 不意打ち / カウンター
カウンターの他に挑発やダストシュートが候補だと思うが、基本的に後発から対面的に出すため挑発が必要な場面がなく、ダストシュートも構築上打ちたい相手がいないためどうしても相手依存にはなるもののカウンターが正解だった。一応ザシアンへの命中安定技にもなる。
構築段階で地面タイプを強く誘うのが懸念点であり、特にカバルドン入りには積極的に投げれなかった。しかしそれ以外には誘う鋼に強かったりザシ黒バドへの信用して裏に置けたりと幅広く活躍してもらった。
ラッキー
性 格:図太い
特 性:自然回復
実数値:325-*-62(252+)-*-138(100)-90(156)
持ち物:進化の輝石
技構成:地球投げ / 甘える / 電磁波 / タマゴ産み
〈調整〉
HD…特化カイオーガの潮吹きが確定3発
S…麻痺化の最速ルギア抜き、遅いザシアンを抜けたら嬉しい
申し訳程度のサンダーオーガの牽制、対受け構築とへのクッション、オーガザシアンへの選出パターンを増やす点を評価した。
対受けではムゲンダイナに麻痺を入れることでゼクロムやランドロスで格段に処理しやすくなるため電磁波は確定。甘えるは日食ネクロズマやホウオウ、剣舞ミミッキュ強引に止めるだけでなく、ゼルネアスやランドロスの積みを補助する数少ない起点作り技としても活躍が見込めたため採用した。
一定数詰ませる相手がいるだけでなく、元から対面構築にピンでいるラッキーやドヒドイデが活躍できることを知っていたので、問題なく採用に至れた。ゼルネアスでザシアンを倒すことでラッキーで詰ませるルートも頭に入れておくと、相手視点ではケアしきれない対面展開として良い。
ザシオーガに出すことは想定よりも少なかったものの、求めた通りの活躍をしてくれた。
選出
・基本選出、対ザシアン軸全般
先発+後発@1(エースバーン多め)
初手ザシアンにはナットレイ引き、それ以外でジオコンで生存できるorザシアン引きが見える対面ならコンセプト通り安定行動であるジオコンから入る。
ザシアンを倒した後は、先制技持ちが出てきたらゼルネアスのダイマ終えた後のHPを見ながら耐えそうならダイウォール→ドレキ、無理ならダイマのHPを生かしてフェアリーで切ると使い分ける。ドレキできたらほぼ勝ち。死に出しでランドサンダー黒バド辺りが渋々出てきたらなダイウォール→ドレキで勝ち。倒しきれなくても対面的に勝ち切る。
相手次第でゼルネアスが通しきれないと判断したならば裏に強くダイマを切る選択が残せるゼクロムを置くことも視野に入れたい。
・対ヌケニン入りザシアン軸、ザシアンホウオウ
先発+後発or
先発+後発or(カバ入り)
基本時にゼルネアスの枠が初手ダイマゼクロムに変わっただけで、ザシアンならナットレイ引き、それ以外ならダイマで行動を一貫させて対面で勝ち切る。ザシアンに鉄のトゲが一度入るだけで引かれてもゼクロムやランドロス、エースバーン全ての圏内に入るため問題ない。
カバルドン入りにはランドロスで初手地震→剣舞のように動き積極的に荒らしていきたい。初手ザシアンには地震→ナット引きの鉄のトゲで処理した後、残数有利を活かして立ち回る。初手カイオーガは半分割り切っている。
対ダイナホウオウ、日食ネクロズマ絡み
先発+後発
ランドロスとゼクロム両方とも刺さりが良いため、基本的にはランドロスで圧をかけつつ役割集中のような形で倒し切る(特に対ナットレイ)。
初手ムゲンダイナにはメガネダイマ砲を嫌って一貫してラッキーに引いていたが、身代わり+毒々だったりいきなりコスパされると目も当てられないため、多少割り切ってでもランドロスを強気に動かした方がいいのかもしれない。
・その他
選出画面で第一にゼルネアスが通るかを判断して選出を決めるため、選出時間が比較的早く決まりやすい。ジオコン!対面!とは言っているものの結局は練度ゲーなので、余った時間でより良い選出がないか考えて臨機応変に選出することも心掛けたい。
詳しく数えてはいないが、初手ランド裏エスバナットの禁止伝説無し選出を10回以上はしていそう。
結果
シーズン29 シングル
TNバルバドス 最終1位 レート2091
TNいめいじー 最終105位
感想
1位が決定した直後も嬉しい以上に信じられなかったし、時間が空いた今でもまだ実感がそれほど湧いていません。それほどランクマ最終1位は遠い遠い場所でした。ただ、皆さんからのお祝い等のコメントを見て段々と実感が湧いてきています。ありがとうございます(*´ー`*)
今までいろんな構築を使い分けてきて対面構築(?)だけはどうしても苦手意識があったのですが、今回その対面構築で1位を取ることができてもうどこにでいけそうな気がしますw 自信がつきますね。
禁止伝説2体環境も3ヶ月目でしたが、テンプレに縛られることなくゼルネアス+ゼクロムというまだ見ぬ組み合わせで可能性を示せたのではないかと思います!新しい構築を生み出すという自分ができる使命を全うしました!
後は最終日の1位までの対戦集動画をこちらに上げています!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
何か質問等あればTwitter@zenchino115までお願いします。