未来へのバトンタッチ

今アシストパワーの威力400くらい。

【S5最終1位】奇矯パオーサイクル【ポケモンSV】

シグマです。

シーズン5最終1位を取ることができました!珍しいゴツメパオジアンとドオーを軸にしたサイクル構築です。最後まで読んでもらえると嬉しいです!

 

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レンタルパーティ公開しております。

構築経緯

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今期は四災環境1シーズン目ということで、1シーズン目は新規のポケモンを軸にするのが有効であると考えている。そのため、四災の中で性能も見た目も最も好みなパオジアンを強く活かせる構築を考えることにした。パオジアンは対面的に使われることが一般的な認識だが、不意打ちを活かす手段として毒と相性がいいのを前期体感していたので、毒を絡めてサイクルができるパオジアン構築を目指すことにした(4月17日)。
最初はドヒドイデを試しており、受けループではないドヒドイデには攻撃技が必須だと思っていたため採用して試していたが、ただでさえ技スペが足りないこのポケモンに倒し切れない攻撃技に一枠割くのが余りにも弱いと感じた。そこで無理なく地震を採用できるドオーに変更したところ使用感が良かったため、今期はこの2体を軸にすることに決めた。

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ドオーを使う上で地面タイプ相手にどう立ち回るかが一つの課題である。パオジアンは少し素早さに振るだけで環境にいる地面タイプ最速のガブリアスまで抜けるようになるため、パオジアン+ドオー(通称パオー)でディンルーハバタクカミのような並びには充分立ち回ることができる。それでもステルスロックを絡められるとパオジアンの消耗が激しいため、それを解決するために浮いており厚底ブーツを持ったカイリューを採用した。
また、これまでの3体全てと相性補完が優れており、足りない状態異常耐性や対受け性能を評価してサーフゴーを採用することに決めた。この4体を固定して試行錯誤した。

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ここまでで欲しい要素として、
・スカーフトリック枠…パオーの負担を減らせる。カイリューのアンコールを始め詰ませる選択を広げる。
・電気打点・電気タイプ…パオジアンがディンルーに、ドオーがサーフゴーにテラスタルを強要させやすく、そこに後投げしてリターンを取れるため。
・高特殊打点…軸のパオーカイリューに特殊打点がなくアーマーガアやヘイラッシャを削れない。
・龍耐性…鉢巻カイリューの逆鱗に負けまくったため。
辺りが求められた。サーフゴーの型は決まっていなかったためスカーフを持たせていたが、サーフゴーには対受けサイクルの役割を担ってほしく、スカーフよりも悪巧み型の方が適しているため別のスカーフ枠を採用することにした。それに伴い、条件を最も満たしており鬼火による誤魔化しを評価してロトムを採用した。
ここまで相手のテツノツツミが非常に重いため、突撃チョッキを持ってでも強いポケモンを採用する必要があると判断した。上記の条件に加えて水ロトムやヘイラッシャも重かったため、突撃チョッキ持ちのハバタクカミを草テラスタルで採用して構築が完成した。
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コンセプト

・先にテラスタルを切らせて有利展開を維持するサイクル構築。
・先制技を組み込む→受けるだけではなくサイクル下で頃合いを見て攻めに転じる選択を取れるサイクル構築。

 

単体解説

パオジアン

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テラスタイプ:フェアリー
性 格:陽気
特 性:災いの剣
実数値:187(252)-149(68)-123(180)-*-86(4)-171(4+)
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:氷柱落とし / 不意打ち / 聖なる剣 / 自己再生
〈調整〉
A…不意打ち+皮ダメ+ゴツメダメ+珠ダメでH4ミミッキュを確定
  ゴツメダメ+氷柱落とし+聖なる剣で無補正H252B196ノーマルテラスタルカイリューまで確定(存在するノマテラカイリューは落とせる)
  聖なる剣でH4イーユイを確定
HB…陽気ミミッキュの命の珠じゃれつくを確定耐え
  意地カイリューの飛行テラバースト+神速を確定耐え、鋭い嘴だと47.88%耐え
  意地カイリューのノーマルテラス神速を確定二耐え
S…最速ガブリアス抜き抜き

今期の勝因。このポケモンの強みはなんと言ってもテラスタルを強要させながらローリスクハイリターンで氷柱落とし怯みを押し付けることだと考えている。
深堀りすると、このポケモンには交代して受けることがヘイラッシャ以外では厳しいため、初手で出し負けした時にはテラスタルを切って無理やり処理を狙う又は気合いの襷で対面的に倒すことが多い。そこを耐久振り+ゴツゴツメットを持たせることで切り返すことを可能にした。
それでいて受けることが厳しい相手のパオジアンに対して後投げ可能な物理受けにもなっている。元のタイプはステルスロックが痛かったり耐性が強くなかったりでサイクル向きではないが、パオジアンに後投げ可能+テラスタル前提として無理なく軸にすることができた(役割である地面タイプはイダイナキバ以外にはテラスタルを切る必要がない)。また、サイクル下で削れたアタッカーを高火力先制技で倒すといった、交代して受けるだけではなく攻めに転じることができる点も他のポケモンにはない魅力だった。
ここまで耐久に振ることで、相手のディンルーのフェアリーテラバーストを見てから立ち回ることができたり様々なカイリューに安定したりと相手視点で考慮できない動きをテラスタルを切らせた上で押し付けることができる。初手の飛行テラバカイリューにも勝てるし、上位帯で増えていたアンコール持ちのノーマルテラスカイリューにも勝てる。初手パオジアンミラーは躊躇せずにテラスタルを切ってゴツゴツメットと共に甘えた聖剣を刈り取る、そのためのゴツゴツメット
初手からテラスタルを強要させることで、サイクルをする上でケアする量や相手の選択量を減らすことに繋がり、安定感が高まるのと同時に有利展開を維持して立ち回りで勝負を仕掛けることができた。
型について、技は氷柱落とし・不意打ち・自己再生は確定。ゴツゴツメットをより活かした挑発や、積める相手を増やした耐久振りをより活かした剣の舞も強そうではあるが、今期は四災に勝ち切ることが大切であると考えて聖なる剣を採用した。不意打ち以外に命中安定打点を入れるだけで余計な負け筋を作らない点でも評価していた。
ラスタルタイプは最終日まで水で使用していた。水の場合、イーユイの炎打点を受けて勝つことができたりパオジアンの氷柱落としを撃たせなかったり鋼タイプ半減だったりと安定感はあったが、終盤セグレイブの増加を始め物理電気テラバーストに短時間で数回やられたことと悪テラスタルパオジアンが増えていると感じたため、最終的にはフェアリータイプで使用した。このお陰でテツノカイナやコノヨザルを始め格闘タイプ全般に強くなったりパオジアンに安定したりと生きる場面は多かった。水は水でちゃんと強いため一長一短。
誰も知らない型なのもあり使っていて最高に楽しかったし、それが玩具止まりではないとまた結果で示すことができて非常に満足している。誰でも使いこなせる型ではないのはわかっているとは思うが、技構成やテラスタイプで面白い事はまだまだできそうなので今後の更なる開拓に期待。

ドオー

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テラスタイプ:水
性 格:慎重
特 性:天然
実数値:237(252)-95-102(172)-*-144(84+)-40
持ち物:食べ残し
技構成:地震 / 毒々 / 鈍い / 自己再生
〈調整〉
HB…意地ディンルーの地震を確定耐え
HD…臆病テツノツツミのフリーズドライを確定二耐え
  臆病ハバタクカミの眼鏡ムーンフォースをテラス時に食べ残し込みで確定二耐え
  臆病ハバタクカミのサイコショックを食べ残し込みで80.86%で二耐え

パオジアンの最高の相方。増加していた甘えるハバタクカミや電磁波サーフゴーの影響を受けない点で今シーズンは追い風だったように感じた。
中盤増えていたパオジアンに勝つための水テラスHBサーフゴーに対して勝つために鈍いを採用した。鈍いを見せたらカイリューに交代することが多いため毒々を合わせてアドバンテージを取る動きが強力だった。他にも詰ませる選択肢が増えたりサイコショック持ちに強かったりとこの技の採用は今期勝ち切れた要因の一つだと感じている。
持ち物はキョジオドクガに強く出れるだけでなく、怯みやシャドーボールによる特防ダウンを防げる隠密マントを持たせていたこともあったが、絶妙に足りない耐久を補う食べ残しを最終的に使用した。鈍いとの相性が良いのは勿論だが、1ターン目でハバタクカミのムーンフォースを受けた際にHP管理が楽になる点で最も生きた。
ラスタルを切ることがあるため黒いヘドロではないが、このポケモンにテラスタルを切ってしまうと氷悪+水+αで回すサイクルが直ぐに破綻するのは想像できてしまうため、極力テラスタルを切らないように意識した。テラスタルを切るのは破綻しないとわかった時、鈍いで詰ませることができると判断した時、交代読みサイコショックを決められて切らないと倒されてしまう時くらいである。

カイリュー

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テラスタイプ:ノーマル
性 格:意地っ張り
特 性:マルチスケイル
実数値:197(244)-178(60+)-132(132)-*-124(28)-106(44)
持ち物:厚底ブーツ
技構成:神速 / 地震 / アンコール / 羽休め
〈調整〉
HB…陽気パオジアンの氷柱落としが~99(=羽休めの回復量)、マルチスケイル4倍時に15/16耐え
HD…臆病テツノドクガのヘドロウェーブが~99(=羽休めの回復量)
A…テラスタル神速でH228B4イーユイを確定二発
  B4パオジアンを確定二発
S…4振りサーフゴー抜き、龍舞カイリューに抜かれるくらい
結局このルールでも高い評価をしていたポケモン。このポケモンの役割としては倒れないこと(=毒ダメージを稼ぐ、TOD勝ちを狙う)、パオジアンの先制技同様神速でスイープすることだったので、耐久と攻撃に必要最低限振り分けた厚底ブーツ持ちのノーマルテラス型で使用した。
アンコールは起点回避や受け相手に最低限抗う術として採用した。後述するスカーフトリックと合わせて相手のラストをアンコール→水ロトム引き→トリックで詰ませる動きは相変わらず強力であり、相手視点神速を見た後ではケアの優先度はどうしても落ちるためよく決まった。
当初はパオー+このカイリューが基本選出であったが、練度と補完枠が決まるにつれて選出率は体感2~3割程度に落ち着いた。これに関してはパオーの選出率が高いのもある。それでもレギュレーションCでもカイリューは強く、やはりこのポケモンのそのシーズンに合った強い型を見つける組み方は一つの正解なのかもしれない。

サーフゴー

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テラスタイプ:飛行
性 格:控えめ
特 性:黄金の身体
実数値:193(244)-*-117(12)-198(212+)-112(4)-109(36)
持ち物:隠密マント
技構成:ゴールドラッシュ / サイコショック / 悪巧み / 自己再生
〈調整〉
C…11n
S…S振りチオンジェン意識

見た目兼受け崩しの役割を持たせるために隠密マントを持ったHCベースで採用した。
技構成だが、チオンジェンやキョジオーンに打つことができるメインウェポンとしてゴールドラッシュ、その取り巻きとして組まれがちな毒タイプへの打点としてサイコショック、受けを崩しきるために悪巧みまでは確定。残りは受けループのクレベースに後投げした際にTODを狙える自己再生を採用した。それに伴いヘイラッシャの地割れを拒否するために飛行テラスで使用した。シャドーボールが欲しいのは相手のサーフゴーにテラスタルを切らせない時に対面した時やヘイラッシャくらいだったが、無くて負けに繋がることは一切なかった。
終盤は受けが増えていたため受けに勝つことが必須であり、受けループにはほとんど勝つことができた。サーフゴーやキョジオーンのような選出画面で相手に特別圧をかけられる性質を持つポケモンは、基本選出に組み込むよりも選出する相手を絞り特定の構築に強く出せる型にする方が1ヶ月単位で考えると良いように感じた。

ロトム

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テラスタイプ:鋼
性 格:控えめ
特 性:浮遊
実数値:153(220)-*-127-143(36+)-127-138(252)
持ち物:拘りスカーフ
技構成:ボルトチェンジ / ハイドロポンプ / 鬼火 / トリック
〈調整〉
C…ボルトチェンジでD4テツノツツミを確定
  ハイドロポンプでH4イーユイを14/16
HD…控えめハバタクカミの眼鏡ムーンフォースを15/16耐え
S…スカーフ時に最速テツノツツミ抜き
終盤数を増やしていたポケモン。初手に出して上からボルトチェンジでサイクルを仕掛けたり鬼火やトリックを用いてサイクル形成や詰ませを図るのが基本的な動きだが、本構築では初手のパオジアンが強力且つサイクルを考える上でも安定していたため後発から投げることも多々あった。後投げするタイミングを選べばHBオボンの実型のように見える点でも悪くはなかった。
ラスタルフリーズドライを受けることができ、削れた状態からでも神速カイリューに役割遂行するために鋼テラスタルで使用した。
どうしても数値が足りなく命中不安も多いため安定感はないが、サイクルする上で必要な要素がこの一体に揃っているのは魅力的である。そのため、軸ではなく補完枠として採用することで選出率を4割以下に抑えることで解決した。求める要素を詰め込んだポケモンの選出率が低いのは大丈夫かと感じるかもしれないが、隙がない一つの構築を作りきる上では仕方がないように思っている。

ハバタクカミ

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テラスタイプ:草
性 格:控えめ
特 性:古代活性
実数値:143(100)-*-84(68)-198(196+)-156(4)-173(140)
持ち物:突撃チョッキ
技構成:ムーンフォース / シャドーボール / サイコショック / エナジーボール
〈調整〉
HB…意地ディンルーの地震を確定耐え
  意地パオジアンの不意打ちを確定耐え
HD…控えめイーユイの火炎放射を99.7%で二耐え
C…テラスタルエナジーボールでH252D4ミトム、H252D4カバルドンを確定
S…準速トドロクツキ抜き、気持ち遅いパオジアン抜けるくらい

テツノツツミをなんとかするために採用されたラストピース。
珍しい草テラスタルと突撃チョッキ持ち。草テラスタルは弱点が多くて大丈夫かと感じるが、テラスタルを切るのは弱点であるゴースト・鋼打点を等倍以下で受ける時と一致地震を耐えたい時であり、ダブルバトルで相手にした時に耐性の優秀さを体感していたため最終日夜からでも躊躇なく使用に至ることができた。他にもキノコの胞子や宿木の種の耐性もつくため、対応幅を無理やり広げることができた。
また、火力upアイテムは選出してからが強い一方、行動補償を持たせられるアイテムは選出画面で強いと考えているため、その点で選出したい時に無理なく出せる突撃チョッキは補完枠の持ち物として優れていると感じる。
ドオーでSブーストポケモンを退かせた後に対面した時に先手を取れるように素早さも欲しかったが、最低限まで抑えて特攻に振った。ここまで振るとサイクル下で少し削れた相手を一発で倒しきれることが増えるため、もう1サイクル回す必要がなくなり相対的に裏の負担を減らすことに繋がった。

選出

・基本選出(サフゴカイリューディンルーハバタクカミ系のスタンダート)
先発f:id:shigumaaa:20230430033333j:image 後発f:id:shigumaaa:20230430033330j:image@1
物理相手には氷柱落とし等で居座り、特殊相手にはドオーに交代する。ドオーにはディンルーを後投げされることが多いため、毒を入れて安定行動によるサイクルを続けてディンルーの消耗を狙うのが基本的な動きである。初手パオジアンの圧により中途半端な読みを取る余裕がないため、ドオーで半減受けが成立しやすい点が強み。残り1体はこの2体をできつい相手を見ることができるポケモンを選択する。テツノツツミ入りにはハバタクカミを、テツノカイナやコノヨザル入りには水ロトムを、イーユイやテツノドクガ入りにはカイリューを、キョジオーン入りにはサーフゴーを選出したい。

・コノヨザル+カイリューテツノツツミ
先発f:id:shigumaaa:20230502152202j:image 後発f:id:shigumaaa:20230502152252j:image+f:id:shigumaaa:20230502152325j:imageorf:id:shigumaaa:20230502152327j:image
起点作成型のコノヨザルにはフェアリーテラスパオジアンやドオーの毒々で戦えるが、挑発ビルド型にはパオーが不利を取るため水ロトムのトリックや鬼火を絡めてパオーで見れるように立ち回る。パオーで成立しているなら基本選出通りに投げたいが、テツノツツミがいる場合にこの手のテツノツツミはブーストエナジー型であることが多いため、ハバタクカミを合わせる必要がある。

カイリューパオジアンテツノツツミ対面構築
先発f:id:shigumaaa:20230502152252j:image後発f:id:shigumaaa:20230502152327j:image@1
ラスタルアタッカーとして初手で出てくるカイリューやディンルーをパオジアンで返り討ちにできるため有利構築。後発にはテツノツツミやキノガッサを意識したハバタクカミは選出したく、@1にはミミッキュやハバタクカミを見れるドオーになりやすい。キノガッサやイーユイ入りには他のポケモンを選出したいためどうしても選出択のようになってしまうが、仕方なし。

・対受けループ

先発f:id:shigumaaa:20230502153806j:imagef:id:shigumaaa:20230502153823j:imagef:id:shigumaaa:20230502152325j:image
カイリューとドオーが倒れることはないため、サーフゴーで崩しに狙いつつTOD勝ちを目指す。当然相手はサーフゴーのサイコショックを意識しているため、初手から悪巧みで崩しにいくのではなく雑にゴールドラッシュを見せてから一度カイリューに交代する。そこから悪巧みや自己再生を見せることで「@1はシャドボだろう」「カイリューの型が不明であるため見えない@1枠に悪テラスを切りたくない」と思考させて悪巧みと瞑想の積み合いに持ち込む動きを取り入れていた。

重い相手

・テツノツツミ
軸であるパオジアンとドオー、カイリューが明確に不利を取る。それだけでなく、Sブーストか眼鏡かで対処法を変えているため型依存になってしまう。Sブーストならチョッキハバタクカミを、眼鏡ならドオーに水テラスタルを切りサイクルをしていた。終盤に眼鏡の数が戻ってきたものの全体的にはSブーストの個体が多く、ドオーで削りを入れてカイリューかパオジアンの不意打ち択の先制技でなんとかしていた。

・チオンジェン(キョジオーン)+イーユイ
チオンジェン等の受けはサーフゴーを主軸として戦うが、そのサーフゴーがイーユイに打点がなく、イーユイに後投げするカイリューやドオーは受けに弱くそもそも受かってないのでサイクル不利になりがち。唯一明確にきつい並び。


結果

シーズン5 最終1位 最終レート2203

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最終1位を取ることができて本当に嬉しいです!!前回取った時は夢心地だったので嬉しいとはまた違う感情でしたが、ここ数シーズンは手が届く範囲まではきていたので今回は素直に嬉しいです。

勝てた要因を考えてみると、前期や前々期とは違って夕方から深夜帯に掛けて中々勝てていなかったため目標ラインが気持ち下がっており、極度に緊張していなかったからかなと思います。でも本気で取り組めば取り組むほどそういう場面ではどうしても緊張してしまうし、そこは操作できないんですよね。本気で取り組めば緊張する人間性、でも取り組まないとそもそも狙えるところまでいかない…難しいです。

今作は勝つために得意な展開構築を好んで使っていましたが、好きなサイクル構築で勝ち切ることができてその点でも嬉しいし楽しかったですね。

あとは今月はダブルもやっていたので相当頑張っていたと言っても問題ないのではないでしょうか。2週間後に世界権利を賭けた本戦があるので、ベストを尽くせるように引き続き頑張るぞ!!

 

この構築を使った詳しい対戦が見ることができる最終日の動画を上げているので、よければこちらも覗いてみてください!

youtu.be

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

何かあればTwitter:@zenchino115 まで

 

 

【S4最終6位】SNOW GOD FANG【ポケモンSV】

はいどうも、シグマです。

S4お疲れ様でした!最終6位でした~!

今回の構築はイダイナキバとハバタクカミが軸であり、この2体は来期の準伝解禁環境でも間違いなく強いと思うので是非最後まで見ていってください!

 

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構築経緯

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今月は珍しく20日を過ぎても何を使うか迷っていたが、先月構想としてあった食べ残しビルド身代わりイダイナキバが物理2体+高速特殊ポケモンの投げ方をされた際に物理の前で身代わりを残すことができたら容易に勝てることに気づきそこから組み始めた。また、前期の構築で一番強かったSブースト瞑想痛み分けハバタクカミがイダイナキバと攻撃面での補完が優れているため同時に採用した。

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この型であれば毒菱を撒いておくことで眠るがないヘイラッシャにも止まらないため、毒菱を組み込むことに決めた(後々毒菱がなくても押せることに気づいた)。襷マスカーニャやキラフロルも試したが、やれることの多さや起点回避性能、毒菱回収を評価して耐久に振ったワンウェポンテツノドクガを採用した。
イダイナキバが不利なテツノツツミやハバタクカミやクエスパトラに強く、テツノドクガの吹き飛ばしやタイプ補完にも優れるステルスロック持ちのドドゲザンを採用した。

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この4体+αで暫く回していたところ、ハバタクカミに甘えるを採用することで真ん中ハバタクカミ→ラス一イダイナキバの出し方が非常に強くなることに気づいたため、残り2体はサイクルっぽい見た目になる様に補完も考慮して初手に置きやすいポケモンを採用することにした。カミキバが有利とは言えない水タイプにタイプ上強く、セグレイブ・マスカーニャに強い対面性能が高いポケモンを探したところユキノオーが該当したため採用した。
軸であるカミキバはステルスロックが痛くないため、ステルスロック要員を誘える・浮いている・初手コノヨザルに投げることができるポケモとして隠密マント龍舞カイリューを最終日前日まで使用していたが、カバルドンが非常に重く、他にセグカミラッシャの4体を意識してギャラドスに変更して構築が完成した。

 

コンセプト

ハバタクカミ+イダイナキバの強み
ステルスロックに依存しなくてもカイリューの処理に比較的困らない、自分はステルスロックを撒かれても痛手にならない
・ハバタクカミで炎・鋼等のテラスを切らせてイダイナキバの起点を作る

・展開だけではなく臨機応変に動かせるサイクル選出


単体解説

イダイナキバ

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テラスタイプ:水
性 格:意地っ張り
特 性:古代活性
実数値:209(148)-189(164+)-152(4)-*-80(52)-125(140)
持ち物:食べ残し
技構成:地震 / アイススピナー / ビルドアップ / 身代わり
〈調整〉
HB…意地Aブーストトドロクツキのアクロアクロを±0→+1時に食べ残し込みで確定耐え
  意地ヘイラッシャの地震を身代わりが確定耐え
  意地ドドゲザンのアイアンヘッドを+1時に身代わりが確定耐え
HD…臆病テツノツツミのフリーズドライを確定耐え
A…+1地震でH212B4カイリューを食べ残しマルスケ込みで確定二発
  地震でH116B12ハバタクカミを12/16
  地震で補正H252B116ヘイラッシャの身代わりを確定破壊
S…準速キノガッサ+3。早いゴツメカイリュー、耐久振りチョッキセグレイブ、サーフゴー意識

構築の軸。ビルドパルデアグラードン
安定打点の地震とコンセプトのビルドアップは確定。素早さブーストではないため上から死に出し特殊ポケモンに切り返されるのを防ぐために身代わりは必須。攻撃技の一つとして叩き落とすも候補であり、ヘイラッシャやキョジオーンの食べ残しやアーマーガアのゴツメを叩けると気持ち楽になるが、数が多いカイリューと飛行テラストドロクツキへの打点がないと選出画面で非常に困るためアイススピナーを採用した。
自然と身代わりを採用できるため、数が多かったハサミギロチンドドゲザンや地割れヘイラッシャに比較的ストレスフリーに見ることができただけでなく、環境に一定数いたドラゴンテールカイリューを起点にできるため容易に勝つことができた。
ブーストエナジーが発動しないため、拘り持ちと判断されて地面と格闘の一貫を切るために起点であるはずのカイリューを後投げされることが多くの対戦で起きた。アンコール持ちは多少面倒そうに思えるが、相手はアイススピナーを見てからテラスタルを切ってくるのでサイクル有利を維持することができるので問題なかった。
対食べ残しヘイラッシャだが、身代地震→身代地震のような削り方をすると毒菱がなくても倒すことができる。その際、3回目のタイミングで身代わりを張らずに地震を通すとHPに余裕が生まれて身代わりを残したまま突破しやすくなるため取り入れていた。終盤食べ残し持ちでも眠る採用が増えておりそれだけが逆風だったが、残数で並んでいればTODで微有利の勝負を狙えたため最後まで誤魔化した。
この型なら水テラスすることでイーユイの炎打点もパオジアンの氷打点も半減にできるため、来期の環境でもそのまま戦えるはずである。

 

ハバタクカミ

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テラスタイプ:炎
性 格:臆病
特 性:古代活性
実数値:131(4)-*-103(220)-180(196)-157(12)-181(76+)
持ち物:ブーストエナジー
技構成:ムーンフォース / マジカルフレイム / 甘える / 痛み分け

〈調整〉
HB…意地ガブリアス地震を確定耐え
  意地ヘイラッシャのウェーブタックルを確定耐え
  意地カイリューの鉢巻地震を15/16耐え
  意地テツノカイナのワイルドボルトを確定耐え
HD…臆病ハバタクカミのシャドボを確定耐え
C,S…残りの努力値でS>Cになるように振り分け

キバの前に置くカミ。最初は前期の瞑想痛み分け型の調整で試していたが、カイリューへのムーンフォースの打点の低さが気になったのと素早さが過剰に感じたため特攻に振り分けた。
瞑想不採用により全抜き性能が無くなったためキバ→カミの投げ方をすることは減ったが、マジカルフレイム+甘えるのデバフとカイリューやセグレイブを筆頭としたテラスタルの誘発力による盤面作成性能には目を見張るものがあり、真ん中に投げるポケモンとして安定感があり強力だった。
お互い2番手ハバタクカミで裏推定カイリューの場合、神速があればイダイナキバにテラスタルを回す必要がなくそれ以外は甘えるが通るからカミの処理を優先するためにテラスタルを切る〜みたいな考え方が求められた。

テツノドクガ

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テラスタイプ:水
性 格:控えめ
特 性:クォークチャージ
実数値:183(220)-*-107(212)-176(+)-130-140(76)
持ち物:イトケの実
技構成:炎の舞 / 毒菱 / 吹き飛ばし / 朝の日差し

〈調整〉
HB…意地マスカーニャの叩き落とすを持ち物あり→なしで確定耐え
  意地セグレイブの突撃+氷の礫を84.77%耐え
  臆病ハバタクカミの眼鏡サイコショックを13/16耐え
HD…臆病テツノツツミのフリドラ+ドロポン+ドロポンを最後テラスして確定耐え
C…炎の舞+ステルスロック(身代わり)でD4テツノツツミを確定
S…準速セグレイブ抜き
(素早さ欲張ったら耐久ギリギリになった)

毒菱を撒けて回収もできて面倒なラウドボーンやサーフゴーも見れる便利屋ドクガ。初手鉢巻ではないマスカーニャや珠ミミッキュに対して安定するのが魅力。イトケの実を叩かれる度にちょっと気まずかった。
イトケの実はテツノツツミ、ヘイラッシャ、イルカマン、テラバースト辺りに生きる。特に対イルカマンに関しては残飯ビルド型の増加も含めてイルカに毒が入ると処理しやすくなるため、初手からテラスを切らなくても毒菱を撒ける点が凄かった。テラスタル環境の半減実はもっと考察されるべき要素だと感じた。

ドドゲザン

f:id:shigumaaa:20230401133625j:image

テラスタイプ:悪
性 格:意地っ張り
特 性:総大将
実数値:207(252)-183(92+)-140-*-126(164)-70
持ち物:オボンの実
技構成:ドゲザン / 不意打ち / 剣の舞 / ステルスロック

〈調整〉
HD…臆病テツノツツミのテラス眼鏡ハイドロポンプを確定耐え
  控えめハバタクカミのテラス眼鏡ムーンフォースを確定耐え
A…ドゲザンで無振りテツノツツミを確定二発

これまでの採用ポケモンとの補完や地震を切った襷セグレイブの定着等により印象以上に動かしやすかった。特に軸のカミキバが地面や格闘に弱くないため、それらを誘うのが生きていたように感じた。
比較的特殊相手に強いため、イダイナキバが出せない際のラス一エースとして選出することもあった。また、初手に投げることは多いが初手ゴツメカイリューに交代された後こちらも交代する展開が多いため、総大将+剣舞+悪テラスで採用した。
毒菱を踏ませたりオボンの実でHPが維持しやすかったりで不意打ち択は多少緩和されており、ラス一同士での不意打ち択をしたことは最終日には少なくとも一度もなかった、はず。

ユキノオー

f:id:shigumaaa:20230401133902j:image

テラスタイプ:氷
性 格:控えめ
特 性:雪降らし
実数値:165-100(-)-96(4)-158(252+)-105-112(252)
持ち物:気合いの襷
技構成:吹雪 / リーフストーム / 氷の礫 / オーロラベール

〈調整〉
HB…陽気セグレイブの突撃→壁下突撃を98.83%耐え
  意地ミミッキュの珠戯れつくを91.3%で二耐え
HD…臆病テツノツツミのフリーズドライを確定二耐え
C…リーフストームでH252D148カバルドン(眼鏡テラムンフォ耐え調整)に14/16
S…遅いカイリューやセグレイブ、サーフゴー意識で準速

対面めっちゃ強い王。構築単位でテツノドクガが重いためドクガ入りにも選出できるように大地の力を採用するか最後まで悩んだが、オーロラベールの汎用性と意外と削れる氷の礫は替えが効かず、両方ともあると初手引けない不利対面相手でもオーロラベール→氷の礫で対戦を継続できるため泣く泣く不採用した。
HCSベース(S90)の光の粘土型の調整も考えたが、S112により遅いカイリューの上を取れて勝てた試合が続いたため襷で運用しようと決めた。今回は気合の襷を持たせているが、天候と合わせて並程度の耐久はあるため、後発に置いてハバタクカミの代わり兼サイクル駒として選出することもあった。
氷テラスは打点を伸ばすだけではなくテツノツツミの氷技を半減にするのにも生きた。露骨な出し負け以外の対戦は毎回期待の1.3倍くらい活躍していて凄かった。

ギャラドス

f:id:shigumaaa:20230401133922j:image

テラスタイプ:鋼
性 格:意地っ張り
特 性:威嚇
実数値:201(244)-184(180+)-104(36)-*-121(4)-107(44)
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:滝登り / アイアンヘッド / 電磁波 / 挑発

〈調整〉
HB…A4コノヨザルの+1憤怒+威力100憤怒を確定耐え
  陽気セグレイブの-1突撃を98.1%で二耐え
HD…臆病ハバタクカミのテラス眼鏡ムーンフォースを確定耐え、通常ムーンフォースを確定二耐え
A…アイアンヘッドでH116B12ハバタクカミを確定
S…麻痺下の最速ドラパルト抜き

初手出し負けが少なくテツノツツミが同居し辛いセグカミラッシャに投げていくポケモンとして採用した。対面性能も充分高いが、電磁波+挑発による五分展開以上維持性能により軸で戦いにいける点が構築の強みを引き出すことに繋がり、他にも威嚇と耐性を活かして立ち回りの幅を広げられる点でも活躍してくれた。

 

結果

TNゼラティク 最高レート2232,最終レート2177,最終22位
TNほどかないよ 最高レート2230,最終レート2212,最終6位

f:id:shigumaaa:20230401173909j:image

 

 

前期に引き続いて終了1時間前にはホクホク状態だったのにまたもや4連敗してしまいました。正直自分は運負けを引きずらないためメンタル面で最終日戦えてる方だと思っていたけど、それ以外の面で何か足りていないんだと思います…が、現状わからないです。それを見つけて最後の1時間勝ち切って気持ちよく終われるのを今後の目標にしていきます!

最終日動画も上げるので、より詳しい動かし方等はそちらを見てもらえるとわかると思うのでよかったら見てください!


ここまで見ていただきありがとうございました!
Twitter:@zenchino115

パラドックス最強決定戦考察&大会報告

シグマです!参加してくださった皆さんお疲れ様でした!

環境纏め→考察→使用ポケモン紹介→大会結果の順で書きます。

使用ポケモン紹介とかいつもより簡潔です。

 

大会ルール

f:id:shigumaaa:20230320224732j:image
f:id:shigumaaa:20230320224725p:image
f:id:shigumaaa:20230320224721j:image
f:id:shigumaaa:20230320224718j:image

(いつもの如くedeさんに頼んで作ってもらった。ありがとう)

 

1on1に於いて強い要素纏め

・先制技
f:id:shigumaaa:20230315184138j:image(影打ち)、f:id:shigumaaa:20230315184149j:image(不意打ち)、f:id:shigumaaa:20230315184159j:image(出合頭)、f:id:shigumaaa:20230315184217j:image(猫騙し)、f:id:shigumaaa:20230315184234j:image(アクジェ)、f:id:shigumaaa:20230315184246j:image(石火)

・S操作技
f:id:shigumaaa:20230315184345j:image(地均し、岩石、スピン)、f:id:shigumaaa:20230315184419j:image(地均し、顔、スピン)、f:id:shigumaaa:20230315184541j:image(スケショ)、f:id:shigumaaa:20230315184159j:image(ニトチャ)、f:id:shigumaaa:20230315184516j:image(ニトチャ)、f:id:shigumaaa:20230315184246j:image(草分け)、f:id:shigumaaa:20230315184149j:image(草分け)、f:id:shigumaaa:20230315184734j:image(凍風)、f:id:shigumaaa:20230315184653j:image(凍風)、f:id:shigumaaa:20230315184704j:image(マッショ)、f:id:shigumaaa:20230315184616j:image(岩石、龍の舞)、f:id:shigumaaa:20230315184217j:image(地均し、岩石、ローキック)、f:id:shigumaaa:20230315184234j:image(マッショ)、f:id:shigumaaa:20230315184138j:image(凍風)

・挑発(対滅び勢、対耐久)
f:id:shigumaaa:20230315184345j:imagef:id:shigumaaa:20230315184149j:imagef:id:shigumaaa:20230315184653j:imagef:id:shigumaaa:20230315184734j:imagef:id:shigumaaa:20230315184950j:imagef:id:shigumaaa:20230315184616j:imagef:id:shigumaaa:20230315184541j:imagef:id:shigumaaa:20230315184138j:imagef:id:shigumaaa:20230315184246j:image

・金縛り、アンコール
f:id:shigumaaa:20230315184138j:image(両方)、f:id:shigumaaa:20230315185138j:image(両方)、f:id:shigumaaa:20230315184734j:image(アンコ)

・カウンター、ミラーコート、メタルバースト
f:id:shigumaaa:20230315184704j:image(ミラコ)
・欠伸
該当無し
・悪タイプ(悪戯心耐性)
悪戯心がいないため無視

素早さ調整先
206…最速ツツミ
189…最速ツキ、準速ツツミ
184…最速ブジン
179…最速シッポ
168…最速ケガワ
153…準速ケガワ
152…最速キバ
124…+1で最速ブジン抜き
123…-1最速ブジン抜き
117…最速タケ
83…-1実数値124抜き

絶対にメタるべき、勝つべき相手
・襷f:id:shigumaaa:20230317032603j:image、ブースト縛りアンコf:id:shigumaaa:20230317032603j:image
・縛りアンコf:id:shigumaaa:20230317032614j:image
・チョッキf:id:shigumaaa:20230317032630j:image、チョッキf:id:shigumaaa:20230317032636j:image
・襷凍える風f:id:shigumaaa:20230317032648j:imagef:id:shigumaaa:20230317032652j:image、マッショf:id:shigumaaa:20230317032806j:image


大雑把ランク付け
Sf:id:shigumaaa:20230317032603j:imagef:id:shigumaaa:20230317032614j:imagef:id:shigumaaa:20230317032636j:imagef:id:shigumaaa:20230320192155j:image
Af:id:shigumaaa:20230320192230j:imagef:id:shigumaaa:20230317032806j:imagef:id:shigumaaa:20230320192354j:imagef:id:shigumaaa:20230317043706j:image
Bf:id:shigumaaa:20230319202745j:imagef:id:shigumaaa:20230317032814j:imagef:id:shigumaaa:20230320192213j:imagef:id:shigumaaa:20230320192324j:image
Cf:id:shigumaaa:20230320192127j:imagef:id:shigumaaa:20230317032802j:imagef:id:shigumaaa:20230317032804j:imagef:id:shigumaaa:20230317032809j:image

要点纏め
・叩き落とすの需要低い(襷、ブエナ使用可能)
・ヘビボンの需要高い(フェアリーへの高打点)
・チョッキ、襷ポケ多め、絡め手はシッポくらい→挑発の需要低い
・サケブシッポは対処を知らない相手には勝てるがわかっている相手には勝てない
・今回配信する前提なので持ち物バレてても強い型にする

上から強そうなポケモン纏め

相性纏め
◎…勝ち2点、○…型次第有利1点、ー…諸説五分0点、△…型次第不利-1点、×…負け-2点
ウネルミナモ、テツノコウベ、テツノイバラのみ点数1/2
今見ると要所要所ツッコミどころあるけど大目に見て

f:id:shigumaaa:20230315053729j:imageテツノブジン
・AS襷インファムンフォアクブレ影
勝てる相手…f:id:shigumaaa:20230320212839j:imagef:id:shigumaaa:20230320212834j:imagef:id:shigumaaa:20230320212827j:imagef:id:shigumaaa:20230320212841j:imagef:id:shigumaaa:20230320212846j:imagef:id:shigumaaa:20230320212844j:imagef:id:shigumaaa:20230320212829j:imagef:id:shigumaaa:20230320212832j:imagef:id:shigumaaa:20230320212837j:image猫騙し無いf:id:shigumaaa:20230320212848j:image
・Sブーストムンフォ守るアンコしば臆病H252B12C4D212S28
HB…、余りD
S…準速ケガワ抜き
C…ムンフォでD252チョッキキバ確二
勝てる相手…上記+択次第

対ブジン…岩石等のSダウン攻撃技が先制技でメタる。

f:id:shigumaaa:20230317032614j:imageサケブシッポ
・HBDオボンorメンハ滅び守る縛りトリル
勝てる相手…f:id:shigumaaa:20230320212846j:imagef:id:shigumaaa:20230320212841j:imagef:id:shigumaaa:20230320213227j:image以外、択がかなり絡む

対シッポ…Sブースト見たら初手守る後アンコ意識でSダウン攻撃。Sブーストしなかったら守る後縛り意識で抜群打点→等倍打点に切り替える。守るされなかったら抜群→等倍等倍でオボンに勝てるように等倍技を仕込む。ブジン以上に耐久が高いため余裕があればこいつ意識で打点を二つ持ちたい。

f:id:shigumaaa:20230317032636j:imageイダイナキバ
・ADスカーフ
勝てる相手…f:id:shigumaaa:20230320212848j:imagef:id:shigumaaa:20230320212839j:imagef:id:shigumaaa:20230320213757j:imagef:id:shigumaaa:20230320212827j:imagef:id:shigumaaa:20230320212846j:imagef:id:shigumaaa:20230320212832j:imagef:id:shigumaaa:20230320212837j:imagef:id:shigumaaa:20230320213227j:imagef:id:shigumaaa:20230320212841j:image諸説
・襷地ならし
勝てる相手…上記+凍風ないf:id:shigumaaa:20230320213227j:imagef:id:shigumaaa:20230320212834j:image
襷の方が良さそう

f:id:shigumaaa:20230317032630j:imageテツノカイナ
・ADチョッキ猫騙地震ドレヘビボン
勝てる相手…f:id:shigumaaa:20230320213227j:imagef:id:shigumaaa:20230320212834j:imagef:id:shigumaaa:20230320212827j:imagef:id:shigumaaa:20230320212841j:imagef:id:shigumaaa:20230320212844j:imagef:id:shigumaaa:20230320212829j:imagef:id:shigumaaa:20230320212837j:imagef:id:shigumaaa:20230320212832j:image、アンコないf:id:shigumaaa:20230320214246j:image
以外に上位のポケモンに勝てない。


f:id:shigumaaa:20230317032806j:imageスナノケガワ
・襷マッショミラコ
10万切ってヘビボンで良さそう
耐久調整ヤタピも面白そう


f:id:shigumaaa:20230315054134j:imageテツノツツミ
・襷凍風アンコ

勝てる相手…f:id:shigumaaa:20230320212839j:imagef:id:shigumaaa:20230320213757j:imagef:id:shigumaaa:20230320212827j:imagef:id:shigumaaa:20230320212841j:imagef:id:shigumaaa:20230320212846j:imagef:id:shigumaaa:20230320212829j:imagef:id:shigumaaa:20230320212832j:image
・hCD眼鏡、Sブースト
襷の方が良さそう

f:id:shigumaaa:20230315054308j:imageハバタクカミ
・襷凍える風瞑想
勝てる相手…f:id:shigumaaa:20230320212839j:imagef:id:shigumaaa:20230320212848j:imagef:id:shigumaaa:20230320212834j:imagef:id:shigumaaa:20230320213757j:imagef:id:shigumaaa:20230320212827j:imagef:id:shigumaaa:20230320214952j:imagef:id:shigumaaa:20230320212829j:imagef:id:shigumaaa:20230320212844j:imagef:id:shigumaaa:20230320212832j:image、Sブーストマジフレとカシブ以外のf:id:shigumaaa:20230320213227j:image
・弱保ドレキ甘えるシャドボ凍風

勝てる相手…f:id:shigumaaa:20230320214246j:imagef:id:shigumaaa:20230320215430j:imagef:id:shigumaaa:20230320212848j:imagef:id:shigumaaa:20230320212839j:imagef:id:shigumaaa:20230320212834j:imagef:id:shigumaaa:20230320215427j:imagef:id:shigumaaa:20230320212827j:imagef:id:shigumaaa:20230320214952j:imagef:id:shigumaaa:20230320212844j:imagef:id:shigumaaa:20230320212829j:imagef:id:shigumaaa:20230320212832j:image
・カシブ
勝てる相手…上記からカイナキバが減りカミ入りに出せる。甘えるを瞑想orトリルにすればシッポにもいける。

f:id:shigumaaa:20230317043706j:imageテツノイサハ
・HAチョッキシザクロ 意地H252A204B4D44S4
A…B4ツツミにリフブレ石化が168~
 リフブレでHB252補正カミを確定二発
HB…A196タケの砕くを確定耐え
HD…C187カミのシャドボを95.8%耐え
S…+1で最速ブジン抜き調整抜き
勝てる相手…f:id:shigumaaa:20230317043913j:imagef:id:shigumaaa:20230317043915j:imagef:id:shigumaaa:20230317043918j:imagef:id:shigumaaa:20230317043923j:imagef:id:shigumaaa:20230317043905j:imagef:id:shigumaaa:20230317043902j:imagef:id:shigumaaa:20230317043921j:imagef:id:shigumaaa:20230317043900j:imagef:id:shigumaaa:20230317043908j:image、眼鏡じゃないf:id:shigumaaa:20230317043910j:image
・hASブースト剣舞 陽気H92A252B4D4S156
HB…意地ブジンの叩き影を確定耐え
S…余り、HB特化ブーストカミ意識
勝てる相手…f:id:shigumaaa:20230317043915j:imagef:id:shigumaaa:20230317043918j:imagef:id:shigumaaa:20230317043923j:imagef:id:shigumaaa:20230317043905j:imagef:id:shigumaaa:20230317043902j:imagef:id:shigumaaa:20230317043900j:imagef:id:shigumaaa:20230317043908j:image、叩き無いf:id:shigumaaa:20230317043913j:image
剣舞…シッポ、シザクロ…イサハタケ、メガホーン…+ツキ

f:id:shigumaaa:20230317032817j:imageアラブルタケ
・HADチョッキ
勝てる相手…f:id:shigumaaa:20230320230706j:imagef:id:shigumaaa:20230320230704j:imagef:id:shigumaaa:20230320230656j:imagef:id:shigumaaa:20230320230709j:imagef:id:shigumaaa:20230320230701j:imagef:id:shigumaaa:20230320230712j:imagef:id:shigumaaa:20230320230659j:image、眼鏡ではないf:id:shigumaaa:20230320230714j:image
・襷AS胞子不意
勝てる相手…眠り次第

f:id:shigumaaa:20230316173454j:image
・チョッキニトチャヘビボン地震インファ
勝てる相手…f:id:shigumaaa:20230316173934j:imagef:id:shigumaaa:20230316173633j:imagef:id:shigumaaa:20230316194916j:imagef:id:shigumaaa:20230316173926j:imagef:id:shigumaaa:20230316173628j:imagef:id:shigumaaa:20230316173630j:imagef:id:shigumaaa:20230320212829j:image、特殊f:id:shigumaaa:20230320214246j:image
結構凄い

考察
使用ポケモンが16体と少なく環境トップのポケモンは露骨なメタ対象となるため、選出画面で第一に選出できるかを考えることになる軸となるポケモンを中堅上位から選ぶところからスタート。一通り有利不利マッチを纏めたところ、チョッキテツノイサハかチョッキチヲハウハネのどちらかだと纏まったが、対テツノブジンへの期待値と対格闘と対面してしまった際に勝ち切れる点を評価してテツノイサハに決定した。

軸は決まったが、シングル31に於いて選出画面での雰囲気全対応が容易であり、幅広く出せるポケモンは2体はいた方がいいと考えた。そこで1on1の型として強そうで幅広く見れる要素を備えるだけでなく、テツノイサハが不利を取るサケブシッポや悪タイプに雰囲気強い甘えるハバタクカミを採用することに決めた。

最後の補完枠は最悪対応範囲は広くなくても良いと考え、ここまで重いサケブシッポとハバタクカミ、テツノドクガを意識してテツノワダチを採用することにした。持ち物はテツノブジンに怯えることがなくなるヨプの実かテツノドクガに怯えることがなくなる襷だったが、イサハとカミがブジンに強くドクガが重すぎるため襷を持たせた。


使用個体
f:id:shigumaaa:20230319202630j:imageテツノイサハ

f:id:shigumaaa:20230320190638j:image
※タイプが同じバドレックスを魔改造
対ブジン…サイコ石火、叩き以外勝ち、守身代から入られたらリフブレ押す
対シッポ…リフブレ、基本無理
対カイナ…サイコサイコ、弱保冷パン以外勝ち
対キバ…リフブレリフブレ、弱保アイスピ以外勝ち
対カミ…リフブレリフブレ、火力ない奴なら勝ち、甘えるも微妙
対ケガワ、対ツツミ…リフブレ石火、勝ち
対イサハ…シザクロ石火、シザクロなければ勝ち
対ツキ…メガホ石火、当たれば勝ち
対ハネ…サイコ、虫技無ければ勝てそう
対ドクガ…サイコ石火、眼鏡オバヒ以外勝ち
対ワダチ…リフブレ連打、鉄壁ボディプレ以外いけるはず
対タケ…メガホ石火、当たれば勝ち

軸。このポケモンを基本的に投げる…予定だったが、選出画面でサケブシッポがいるだけでシッポを切って選出しなければならない一方でハバタクカミが中間択となることが多かったため選出は8試合と控えめ。それなりに活躍した。

 

f:id:shigumaaa:20230320190752j:imageハバタクカミ

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f:id:shigumaaa:20230320190919j:image

実際は何故か努力値振り間違えてH116B156C212D4S20を使用…なんかそのお陰で拾えた試合あったので耐え。
対ブジン…ドレキドレキ、守る見えたらドレキシャドボ
対シッポ…シャドボドレキでドレキを縛らせて遅ければ勝てる
対カイナ…甘えるドレキドレキ
対キバ…ブースト見える…ドレキ(93~111.5%、弱保ならヘビボン耐えたら確率絡まず勝てる、凍風ドレキは地均しヘビボンに勝てるが相手はムンフォで負けるためしてこない)
    ブースト見えない…甘える→ドレキ(スカーフは無理、チョッキには勝てる、地均し挟まれたら凍える風で対応)
対カミ…ブースト見える…シャドボ、マジフレ瞑想負け
    ブースト見えない…凍風シャドボ、眼鏡負け凍風無い襷勝ち
対ツツミ…ドレキシャドボ、眼鏡以外勝ち
対ハネ…甘えるドレキドレキ、スカーフ以外には勝ち
対ワダチ…甘えるシャドボ、遅いチョッキ以外ならワンチャン

素のSの速さによるカスタマイズ性能の高さとパラドックス環境におけるタイプの強さでここでも神になってしまったカミ。
無理なく採用されるヘビーボンバーでメタられたり高速アタッカー故Sダウンでの下→上での処理を狙われたりとメタ対象の一体ではあるが、能力ダウン+弱点保険、Sダウン攻撃技持ちと1on1で強い要素を組み込んでメタを掻い潜ることができた。
ハバタクカミは多くの型が結果を残していたため、型に解答はなかったがポケモンとしては間違いなく最強だった。

f:id:shigumaaa:20230320191208j:imageテツノワダチ

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対シッポ…ヘビボン地震地震、抜かれてたら択、ブーストでもヘビボン地震地震
対カイナ…地震地震
対キバ…思念、遅くて怯んでワンチャン
対カミ…ブースト見える…ヘビボンヘビボンで勝ち
    ブースト見えない…地均しヘビボンで勝ち
対ハネ…思念、遅くて怯めば勝ち
対ドクガ…地均し地震、襷ニトチャ以外勝ち
対ワダチ…地均し地震、S削ってるので怪しい

サケブシッポに合わせにいく時に選出する。ドクガのニトロチャージ持ちは襷よりもチョッキかCブーストかと考えていたが、普通に襷が多かったので怪しかった。ドクガの数自体が少なくて助かった。
当初はブジン+シッポやブジン+カミの同居はあまりいないと考えていたためどちらかいない方に合わせてワダチか他2体を選出するように考えていたが、全然そんなことはなく同居していたためここで選出択が生じてしまった。

自分の結果
19勝6敗 最終8位
テツノイサハ 5-3 敗因…叩きブジン、歌うシッポ、鉄壁眠寝言カイナ
ハバタクカミ 11-1 敗因…弱保胞子しっぺタケ
テツノワダチ 3-2 敗因…インファイサハ、ブジン

大会結果

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1位 べーさん カミのみ選出、タケ/ワダチ
2位 もみじさん 序盤シッポ、1600以降カミとカイナ多め
3位 そらまめさん 5割ワダチ4割カミ1割シッポ
4位 ルミンさん カミ/ワダチ/ハネ
5位 めもさん シッポ/ワダチ/タケ
6位 ひげドアラさん ブジン/キバ/ドクガ
7位 インテさん カミ/ブジン/キバ
8位 シグマ カミ/ワダチ/イサハ
9位 セナさん カミ/ケガワ/カイナ
10位 リドルさん キバ/イサハ/ツツミ

1~10位使用数
7…ハバタクカミ
5…テツノワダチ
3…サケブシッポ、イダイナキバ
2…アラブルタケ、テツノカイナ、テツノブジン、テツノイサハ
1…チヲハウハネ、テツノドクガ、スナノケガワ、テツノツツミ

全体使用率

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カミ最強!!カミ最強!!
露骨なルール違反者いなかったのが救い

反省点
・仲間大会のサブタイトルにテラスきんしと書く(一番大事)
・再戦が起きるので避けたい方は10~20秒程あけるのを推奨と記載する
・対戦数、大会時間は要検討(時間は1時間半程で25戦終わった)
・ルールに穴がないかをツイート前に確認しておく(今回だとポケモン被りOKの記載を画像内に書いていなかった)
キリ番順位の景品を用意してもいいかも

感想
特殊ルールは大好きだけど、公式大会だったり他の人が開催しているものに参加したりで自分自身で剣盾中に一度も開いたことがなかったんですよね(特に理由はない)。今回開催してみて仲間大会が実装されて間もないのもあってか初めて参加したという方が思いの外多いことを知り、そういった人にも楽しんでいただけたのを感じ取ることができて自分で開いてみるのもいいなと身に染みました。Youtubeをやり始めた理由が「最終日動画が好き→公式大会の最終日動画も出せるじゃん→特殊ルールを広める」みたいなところがあるので、そういったことを形としてやっとできたのかなと思います。上のような目的もあったので楽しかったって言ってもらえるだけで嬉しいしモチベ上がるね〜 自分自身久しぶりの1on1で楽しかったので、何ヶ月先かはわかりませんが偶には自分でやっていこうかな
あと配信のアーカイブは諸事情で非公開にしています。すみません。
ということで参加していただいた皆さん本当にありがとうございました!!

 

@zenchino115

【S3最終78位】蘇生ハムツツミ【ポケモンSV】

シグマです。S3お疲れ様でした!

 

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[:content]

コンセプト

・立ち回りで出し負けを覆せる対面構築、後出しできる対面構築
・タイプ一致テラスタルを主体にすることで使う側でのテラス択の排除
→テラピースケチれる(超絶後付け)

 

構築経緯

流行りのセグレイブ+ハバタクカミ+ヘイラッシャの並びの大流行によりこの並びに対して強力な動きを見つけるところからスタート。この並びは初手にセグレイブを置くことが多く、セグレイブの選出抑制はミミズズレベルでも意味を成さないことがわかっておりセグレイブを選出させた上でアドバンテージを取りたかったため、初手セグレイブにテラスタルを強要させるだけの圧をかけることができて裏のヘイラッシャ交代まで想定した動きを考えた。すると、弱点を突かれることがなく後攻蜻蛉返りで削りながら対面操作ができて上から弱点をつけるハッサムが満たしており、2月中旬はチョッキ地面テラスタルが大半だったのでヘイラッシャ含めて抜群で入るのは草かフリーズドライであり、セグレイブより早くて氷の礫を半減に抑えられるポケモンとしてテツノツツミが満たしていたため、今月はこの2匹から試行錯誤することに決めた(2月15日)。この際、セグレイブを倒し切りたかったため拘り鉢巻と拘り眼鏡をそれぞれ持たせることにした。

基本選出となる3体目を考えていたところ、これとは別で以前から今作の隠れた壊れ枠だと感じていた再起の祈りパーモットがこの2体とかなり相性が良いと気づき試したところピッタリとハマったため採用し、この3体を軸に考えることにした。

ハッサムとテツノツツミは両方とも拘っているため、パーモットが出し辛い際に火力を出せるポケモン複数にタイプ受けされるときついと感じた。具体的にはカイリュー+サーフゴー。この2体に死に出しで出す状況下で強く崩しにいけて、先制技無効のタイプを持ち再起の祈りとも相性がいいハバタクカミを採用した。

ここまでパーモットが出せないカバルドン絡みやドラパルト軸にまだまだ薄いため、そこに見た目強めでカバルドンから崩しにいけるアラブルタケを採用した。

最後に毒菱を考えると浮いているポケモンが欲しかったため、再起の祈りとも相性がいい先制技持ちの補完枠としてこれ以上ないカイリューを採用して構築が完成した。

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単体解説

パーモット

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テラスタイプ:電気
性 格:意地っ張り
特 性:蓄電
実数値:145-183(252+)-91(4)-*-80-157(252)
持ち物:気合いの襷
技構成:電光双撃 / インファイト / マッハパンチ / 再起の祈り

〈調整〉
A…特化。電光双撃で意地ミミッキュの珠影打ち耐えまで振ったハバタクカミに110%~くらい
S…環境からガブリアスサザンドラ、最速珠ミミッキュが減ったので準速

対面構築の超新星
従来の対面構築は初手の出し勝ちが最重要であり、お互いに対面構築だと出し負けしただけで後手に回ってしまいそのまま負けてしまうことが容易にある点が対面構築が避けられる理由でもあった。しかし、再起の祈りはそれを覆した。具体的には、
自分①vs相手① 相手①勝利↓
自分②vs相手① 自分②勝利↓
自分②vs相手② 相手②勝利↓
自分パーモットvs相手② パーモット勝利↓
自分パーモットvs相手③ パーモットが有利ならそのまま戦う。不利なら再起の祈りで勝てるポケモンを復活。
といった動きができる。再起の祈りは対面構築に留まらず、他2体でサイクルしながら相手を削りつつ選出を確認して、パーモットの一貫を作りながら疲弊した方を甦らせる戦法が非常に強力なのでサイクル適正も高い。他にも、総大将を更に上昇させたり、この構築では起きなかったがお互いに一体倒れた後時間を使う展開で最後に再起をしてTODの判定勝ちみたいな面白いことができたりとまだまだ可能性の塊である。
今回は対面だけでなく攻めサイクルからの再起詰めの動きも活かしたかったため、ハッサムとテツノツツミに一貫するボルトチェンジを意識してマッハパンチを採用しているが蓄電を使用した。
また、再起の祈り抜きにしても先制技持ちの物理襷としてパラドックス全般を切り返しやすい点も評価していた。今ルールでは性格を意地っ張りにする余裕ができた点も追い風だった。準伝説が解禁されてもより活躍が見込めるはず。
詰め筋が多彩すぎるため使用難易度は高いが、異次元の性能なので化けた構築が生まれることに期待である。

 

ハッサム

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テラスタイプ:鋼
性 格:意地っ張り
特 性:テクニシャン
実数値:173(220)-200(252+)-121(4)-*-101(4)-89(28)
持ち物:拘り鉢巻
技構成:バレットパンチ / 蜻蛉返り / インファイト / 寝言

〈調整〉

H…6n-1
A…蜻蛉+等倍バレパンでセグレイブに197~
S…ミラーやS振りジバコイルに上からインファイトを押したい展開があると考えて4振りアーマーガア抜き抜き

現環境で非常に使用率を伸ばしたポケモン。それ故簡単にメタ対象になってしまい常にテラバ炎に怯えることになるが、「環境トップメタのセグレイブに行動保障がある」「セグレイブへのテラスタル誘発力」「タイプ一致蜻蛉返りの削り性能」「削れた体力でも一仕事できる(=再起適性がある)」と変えが効かない持ち前の初手性能と環境適性面で最後まで使い続けた。
他にもテツノブジンやマスカーニャ絡みはこのポケモンを大事に使うかにかかっているため選出率は高い。
寝言の枠はサーフゴーに打点を持てる泥棒であることが多いが、初手キノガッサに対してバレットパンチ胞子被弾→ハバタクカミ引き→次に着地した際に寝言を押すことが可能といった動きができたり、ヘイラッシャとの欠伸守る択で負けた際に引くことで欠伸の一貫を切りつつ寝言を打つことができたりと生きる場面がしっかりとあった。
ハバタクカミ対面の縛り関係は難しいが、相手の構築にバレパン受けが複数体いたら信用して蜻蛉返りを押すことも必要だった。

 

テツノツツミ

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テラスタイプ:水
性 格:臆病
特 性:クォークチャージ
実数値:139(60)-*-135(4)-176(252)-86(44)-192(148)
持ち物:拘り眼鏡
技構成:冷凍ビーム / ハイドロポンプ / フリーズドライ / クイックターン

〈調整〉
HB…陽気セグレイブの突撃+氷の礫を確定耐え
HD…臆病ハバタクカミのムーンフォースを確定耐え
  無振り水ロトムボルトチェンジを確定耐え
C…D4振りツツミをフリーズドライで15/16
S…耐久に最低限振って余り。同速意識で最速トドロクツキ(=準速テツノツツミ)+4

このポケモンハイドロポンプの命中率云々を抜きにしてパラドックス最速からの一貫しやすいタイプ一致打点の押し付けを評価している。とは言え水ロトム以上にハイドロポンプを打たなければならない場面ができてしまい悩まされるポケモンなので、解決策を考えたところ「眼鏡を持たせて打つ回数を減らす(冷凍ビームで充分な状況を増やす)」「アンコールや身代わりを使い試行回数を生み出す」の2点だとわかったので前者を採用した。それに加えて再起の祈りによる「テツノツツミを2回使う」という要素も取り入れた。
最終日前日にチョッキセグレイブが殆ど電気テラスに移り変わっていた点とセグカミラッシャの数が落ち着いていた点に気づきテツノツツミ以外にも一向の余地があるのではと考えたが、パーモットが誘う地面タイプに強い点と使用感の良さから最後まで使い続けた。

ポケモン対戦は感情的に戦えることを思い出させてくれた。

 

ハバタクカミ

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テラスタイプ:鋼
性 格:臆病
特 性:古代活性
実数値:131(4)-*-103(220)-171(124)-157(12)-191(148)
持ち物:ブーストエナジー
技構成:ムーンフォース / シャドーボール / 瞑想 / 痛み分け

〈調整〉
HB…意地ガブリアス地震を確定耐え
  意地ヘイラッシャのウェーブタックルを確定耐え
  意地カイリューの+1地震を15/16耐え
  意地テツノカイナのワイルドボルトを確定耐え
HD…臆病ハバタクカミのシャドボを確定耐え
S…同速意識で最速トドロクツキ(=準速テツノツツミ)+3

単体だけで見るならこの構築で一番活躍したポケモン
瞑想+痛み分けの汎用性は凄まじく、瞑想を積んで目の前のポケモンを倒した後死に出しのポケモンに痛み分けすると更に耐えてムーンフォース圏内に入ったり、思考外から切り返せたり、身代わりがない水テラス鉄壁守るキョジオーンに勝つことができたりと非常に強力だった。他には壁コノヨザルに触れることなく削りを入れたり再起の祈り後に上から痛み分けで復活する展開も何度かあった。
痛み分けをした際に自分のHPがMAXにならなければ「痛み分け後のHP×2−痛み分け前のHP」で相手のHPを推測でき、ある程度型を絞れるため覚えておきたい。
ブーストエナジーだが、素早さブーストによりカイリュー等に龍の舞を積んで上から倒すのではなく下から殴るプランを取らせることで瞑想→痛み分け→+1ムーンフォースで倒しにいけたり、スカーフサーフゴーを始め腐ることがないためこの型だとブーストエナジー推奨。
テラスタイプはフェアリーテラスハバタクカミとゴールドラッシュを半減にでき、テラス後に神速と氷の礫を半減にしたかったため鋼で採用した。

 

アラブルタケ

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テラスタイプ:水
性 格:意地っ張り
特 性:古代活性
実数値:209(180)-192(220+)-120(4)-*-120(4)-88(100)
持ち物:食べ残し
技構成:噛み砕く / キノコの胞子 / 身代わり / 挑発

〈調整〉
H…16n+1
HB…タイプ一致イカサマを身代わりが確定耐え
A…できるだけ高く
S…4振りアーマーガア抜き

カバルドンやヘイラッシャを初めとした地面・水タイプから起点にすることができ、サーフゴーに強いポケモンとして採用。役割として似ているポイズンヒールキノガッサと悩んだが、カバサフゴトドロクツキには初手にハッサムを置くことが多くハッサムサーフゴー対面で引き先になれる点や一貫してサーフゴーを殴れる点、ポイヒガッサはそれ用の構築を作ってあげる必要があると認識していた点よりアラブルタケを採用した。
カバルドン絡みやキョジオーン絡み、受けループを見てもらいたかったので食べ残し身代わり持ちだが一般的な構築相手にもよく選出する。挑発はそれらに対してTODで負けることを嫌い採用した。草分けで使用していた時もあり、それはそれで単体で試合を終わらせる性能を引き立てて強力だった。
テラスタイプは氷柱針やフレアソングを意識して水で採用した。同じくフェアリーも半減にできる炎も候補だが、今回はドオーやガブリアス地震や塩漬けを重視した。最強ピカチュウレイドで貯めたため問題なし。

 

カイリュー

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テラスタイプ:氷
性 格:意地っ張り
特 性:マルチスケイル
実数値:167(4)-204(252+)-115-*-120-132(252)
持ち物:ラムのみ
技構成:アイススピナー / 炎のパンチ / 神速 / 龍の舞

〈調整〉
A…+1テラスアイススピナー→+1神速で飛行テラスカイリューに195~
  +2テラスアイススピナーで腕白H252B108カバルドン(HD…臆病ハバタクカミの眼鏡テラスムンフォ耐え調整)を確定

S…準速

贅沢な補完枠。補完枠のカイリューは万物に選出させる必要がないため偏った型にできるので考えていて楽しい。冬なので頭に雪が積もっても不思議ではない。
パーモットが誘う地面枠やゴツメカイリュー、他にはセグレイブの氷柱針を半減にしながらテラス後まで一貫してタイプ一致で殴れる点を評価してラムのみ氷テラスで採用した。パーモットを軸で使うならば補完枠はこれくらいしても良いと感じた。震えながらテラピースを使いな…
技構成は氷打点としてアイススピナー、ここまで炎打点が不足しておりハッサムやサーフゴーへの打点として炎のパンチ、再起の祈りを意識して神速、龍の舞。飛行テラスゴツメカイリューを考えるとテラバーストやパンチグローブ冷パンの方が良かったかもしれないが、幸いにも対面した飛行テラスカイリューは皆ゴツメではなかったので勝つことができた。

 

重い相手

・毒菱展開
ハバタクカミやアラブルタケの粘りが制限されたりパーモットの襷が潰されたりと非常に面倒。浮いている枠として採用したカイリューもドクガやキョジオーンに何もできないため選出できないので意味がない。その上環境に毒菱ドクガやマスカーニャが無視できない数いて対策必須だとわかっていたにも関わらず対策を怠ってしまった。
2255からの試合ではその毒菱展開(+祟り目ハバタクカミの更に無理な奴)を引いてしまい己の爪の甘さを実感させられた。やっぱりポイヒガッサだったかもしれない。

 

・イダイナキバ
ハッサムがビルドアップの起点になりがちでパーモットのインファイトも確定三発と処理に時間がかかる。Sブーストする型だと格闘技がないことが多いためテツノツツミでドロポンを打ちにいき、それ以外だと先制技やハバタクカミを絡めて倒すといった感じで処理方法が変わるためきつい。

 

結果

TNゼラティク 最高レート2255最終レート2174 最終78位

最終日8時に瞬間1位

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TNスピカ 最高2170とか最終ZZzz

 

 

 

最後の3時間上振れていたのに勝ちきれなくて悔しいです。1位を狙う険しさをまた実感させられました。

再起パーモットの凄みに関して充分に伝えられている気がしないので、是非使ってみてください!

今月こそは一位を狙うほど取り組めるか怪しいので目標を再設定して遊びますが、また1位を目指す時があれば穴を完全に無くして納得いく構築で戦いたいです。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

何かありましたら@zenchino115まで

【S1最終2位】展開キラチャンドラグーン【ポケモンSV】

シグマです。

皆さんSVシーズン1お疲れ様でした!

結果は最終2位でした!

 

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(レンタルパも公開しています)

コンセプト

ステルスロックを撒いてカイリューサザンドラを強く動かす。

 

構築経緯

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シーズン1ということでテラスタル周りの仕組みに慣れるために中盤まではひたすら対戦数を積み重ねていた。その過程でノーマルテラスタルの神速龍舞羽休めカイリューの使用感が飛び抜けて良く、環境込みで軸にしても問題ないと判断して終盤構築の案の一つとして考察することにした。カイリューを通す上で課題として、

①スタンダードな構築相手にどう戦うか。特にドラゴン相手に先に展開されるときついがどう対処するか
②天然入りに選出するか否か
③アーマーガア入りにどうリスクをつけるか

の3点を考えた。①に関しては相手のカイリューとどちらが先に上手く展開できるか、中盤に流行ったガブリアスのステロ展開をどう対策するか、他ドラゴン枠の処理辺りを意識する必要がある。②に関してラウドボーンはステロ+引き先を用意しておけば裏で崩しにいけるが、ヘイラッシャ相手には欠伸の採用率が高く厳しいので対策が必須である。これらを踏まえて「キラフロルでステロと毒菱を撒く…①②」「ラウドボーンで積み展開を先にされるのを防ぎながら荒らしつつ起点作成をする…①③」の2点でカイリューを通しにいけるのではないかと考えた。早速試したところ、やはり使用感は良かったためこの3体を軸にすることに決めた。

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ここまで①に関しては細分化して立ち回りを煮詰めるのは後回しでいいと判断して②と③について解決策を練ったところ、瞬間的な特殊高火力ポケモンを用意してカイリューとは別ベクトルで攻めることが緩急をつけられる点でも要素として必要だと考えた。眼鏡ウルガモスやスカーフサーフゴー、ニンフィア等も試したが、最終的には眼鏡サザンドラが最も使用感が良かったため採用した。

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①に戻るが、特殊アタッカードラパルトの定着を始め特殊+ヘイラッシャに毒菱を任せてもらえず、サザンドラの行動回数も稼げずで勝てないことが多く問題だったため、別のステルスロックを撒けるポケモンを用意することにした。気合いの襷を持たせられないため、条件としてキラフロルが特に誘う「ドラパルト、サザンドラ、スカーフサーフゴー」に素のタイプで強くあって欲しかったため探したところ、デカヌチャンが該当したため採用した。毒菱を撒かれてもいいから物理で迅速に処理しようとガブリアスやセグレイブを初手に合わせられることも多かったため、風船を持たせた。

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ここまでまだヘイラッシャ絡みが面倒であり、ステルスロックや毒菱に引っかからずサザンドラ耐性もある相手のドドゲザンにカイリューが切り返されて負けることが多かったので、そこに強いポケモンを補完枠として無限に考えたところ、最終的にはウェーニバルに辿り着いた。この並びが1月2日時点に出来上がり、2ロムとも1桁前後まで上がったため、対戦数を抑えて順位をキープしつつ細部を調整して構築が完成して最終日に臨んだ。

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単体解説

カイリュー

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テラスタイプ:ノーマル
性 格:意地っ張り
特 性:マルチスケイル
実数値:193(212)-198(204+)-116(4)-*-121(4)-111(84)
持ち物:食べ残し
技構成:神速 / 地震 / 龍の舞 / 羽休め

〈調整〉
H…16n+1
HD…臆病サザンドラの眼鏡流星群を確定耐え
A…11n
S…+1で最速サザンドラ抜き
このカイリューは凡ゆる状況・タイプで被弾するので具体的な調整はせず効率良い配分

構築の軸であり環境最強。普段は軸にするポケモンは凡ゆる点でTOPtierからズラしがちな自分だが、シーズン1なので飛び抜けて最強という認識がされていないのと終盤クッション型の増加により同速が緩和されると考えて軸で採用した。

技構成はノーマルテラスタルと合わせて採用しない理由がないほど強力な「神速」、ゴーストタイプの中でもドラパルトやラウドボーンに通る「地震」、マルチスケイルとテラスによる耐性付けで起点にできる範囲が凄まじいため「龍の舞」、コンセプトの一つである毒菱とのシナジーや対サーフゴーやジバコイルで特に生きる事となるテラス択の緩和になる「羽休め」で確定。炎のパンチはアーマーガアの数が減少気味にあったのと他のポケモンで充分見れていたので不採用。

この技構成の持ち物はゴツゴツメットやラムのみが選択ではあるが今回は食べ残しで採用した。食べ残しの強みとして、龍の舞→神速で相手を倒したり、後投げ→相手が交代したりした時に体力が1/8回復するので、蜻蛉返りや貧弱な技を喰らった時にマルチスケイルが復活するため、龍の舞を積む余裕が生まれやすい点が非常に強力である。また、毒ダメージ稼ぎやテラス択の先延ばしになる羽休めを安定行動として押す動きは強いが、食べ残しの回復分でその動きの安定に繋がるのも強みの一つである。今作は食べ残しを持たせたいポケモンはかなり多いが、軸となる選出率が高いポケモンに優先して持たせるべきだと考えている。

 

キラフロル

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テラスタイプ:ゴースト
性 格:臆病
特 性:毒化粧
実数値:159(4)-67-110-182(252)-101-151(252+)
持ち物:気合いの襷
技構成:キラースピン / マジカルシャイン / マッドショット / ステルスロック

〈調整〉
S…終盤キラフロルが増えたので同速意識で最速

起点作りポケモンその1。毒化粧という物理技を被弾するだけで毒菱を撒くという壊れ特性に加えて申し分ない数値と技範囲を兼ね備える、襷以外にも開拓のやり甲斐もありそうな、SVで一番好きなポケモン。美しい。
技構成はドラゴン、悪への打点になる「マジカルシャイン」、削りを入れつつ素早さダウンで2回行動できるようになる「マッドショット」、ステロを弾いて後続に繋げる「キラースピン」、環境最強の「ステルスロック」。特筆する点としてキラースピンはステルスロックを除去してカイリューを動かしやすくするの勿論相手のポケモンを毒状態にさせることができるため、マジカルシャインで削る代わりに毒状態にすることで後続のカイリューで相手にする動きも取ることができる。

また、ステロ後の鋼タイプ交代でキラースピンが無効化されるのとガブリアス相手にキラースピンで接触して鮫肌ダメージで倒れてしまうとステロを除去できないが、前者は鋼全般遅いのでマッドショットを入れて誤魔化し、後者は初手マッドショット→マジカルシャインから入り地震で倒されたらステロを撒かれず、ステロを撒かれたらマジカルシャインガブリアスを倒した後死に出しで出てきたポケモンがキラフロルより遅ければ除去しつつ毒を撒くことでできるため覚えておきたい。

ラスタルタイプはこのポケモンを残した際に神速で拘ったカイリュー相手に生きるゴーストタイプで採用した。こういった積極的にテラスタルを切りたくないポケモンには、限定的な状況下で機能しそう且つ無効タイプが存在するタイプにすることで役割を追加させるだけでなく、立ち回りのブレを解消することにも繋がる(12月上旬はフェアリーテラスでドラパルト相手に鉢巻ドラアロ一点読みで切っていた時期もあった)。ちなみに一度も切らなかった。

このポケモンが構築にいるだけでオーロンゲ程ではないにしても相手の初手のポケモンがある程度絞れる点も強みである。具体的にはセグレイブ、ガブリアス、特殊ドラパルト、サザンドラ(鋼テラス切るかどうかは相手次第)、スカーフサーフゴー辺りが殆どだった。そこ全般に強いデカヌチャンとは相性が良かった。
このポケモンに限った話ではないが、起点作りポケモンであるなしに関わらず拘り持ちが構築にいる場合は初手で切りがちなポケモンでも残しておくかどうかの判断が求められる。その中でも特にキラフロルは倒される時に役割を与えられるため特殊である。拘り眼鏡のサザンドラを選出しているため残したいが目の前の物理ポケモンに倒されてカイリューの起点にする方が強い〜、この対戦はカイリューを通すのが終着点になりそうで毒菱を撒きたいため目の前の特殊ポケモンに倒させずに一度引いて物理高耐久相手に雑に投げて倒してもらい死に出しサザンドラで流してカイリューを通す〜みたいな判断を選出画面や最初の2ターンまでに考える必要がある。

 

デカヌチャン

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テラスタイプ:飛行
性 格:慎重
特 性:型破り
実数値:191(244)-96(4)-118(164)-*-140(20+)-124(76)
持ち物:風船
技構成:叩き落とす / 電磁波 / アンコール / ステルスロック

〈調整〉
HB…意地カイリューの神速+地震を確定耐え
HD…臆病サザンドラの眼鏡大文字を確定耐え
  控えめドラパルトの眼鏡シャドーボールを確定二耐え
  C4振りサーフゴーのシャドーボールを確定三耐え
S…麻痺した最速スカーフサザンドラ抜き

起点作りポケモンその2。使い始めたのはシーズン終了3日前とかだったが、やってることはステロが撒けて耐性が凄い代わりに遅いチラチーノなのですぐに手に馴染んだ。

技構成はステロ枠として「ステルスロック」、起点回避や起点作成に優れてダイマックスが無くなったことで日の目を浴びた「アンコール」、アンコールと相性が非常に良い「電磁波」、攻撃技としてアンコールがあることも踏まえて火力を求めていなかったため「叩き落とす」を選択した。

ラスタルタイプは初めは最も被弾したくない炎技を半減にできて地面も等倍に抑えれる水にしていたが、炎入りにはキラフロルを選出することが多かったため地震持ちに取れる選択肢が増える飛行テラスタルを採用した。元々積極的に切りたいわけではないため、グレンアルマに渋々一度切っただけだった。

このポケモンの強力な動かし方として、初手ガブリアスやセグレイブのような地面技を通すために一度風船を割る必要があるポケモンに対してアンコールから入ることで、デカヌチャン自身の行動回数を確保しながら裏のポケモンを確認しつつ荒らす動きが必須レベルで強く、この動きを覚えるだけで性能が格段に変わった。

 

ラウドボーン

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テラスタイプ:ノーマル
性 格:図太い

特 性:天然
実数値:211(252)-*-158(188+)-131(4)-103(60)-87(4)
持ち物:オボンのみ(最終日2時までは隠密マント)
技構成:フレアソング / 祟り目 / 欠伸 / 怠ける

〈調整〉
HB…陽気ガブリアスの地面テラスタル地震を確定耐え
HD…控えめサーフゴーのシャドーボールを15/16耐え

若干特防に振り素早さを捨てた調整。自分のカイリューを先に展開するために積み無効+流し&削りの役割を持つため「欠伸」を採用した。「祟り目」は単体で欠伸と相性が良いのは勿論毒菱とも相性が良く、目の前のポケモンを欠伸で流した後裏の有利不利が曖昧なポケモンをフレアソング+毒状態祟り目で不意に倒したりと機能した。

シーズン終了7時間前まではキョジオーンを重く見て隠密マントで使用していたが、キョジオーンに全く当たらなかったためオボンのみに変更した。尚そこからキョジオーンサーバに入って涙が止まらなかった(最終日垂れ流し見たらわかる)。

12月の間はキラフロル+ラウドボーン+カイリューの基本選出が強かったので信用していたが、メインウェポンのどちらかで抜群を突かれる相手が多いという事実だけでスタンパ相手にプランが立てづらい点がどうしても気になり、次第に選出率は落ちていき「カイリューウルガモスセグレイブ」のような積み構築を相手してもらうことが多かった。カイリューとの相性はタイプでも性能面でもトップレベルで優れており、変えが効かなかったため最後まで続投した。

 

サザンドラ

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テラスタイプ:鋼
性 格:臆病

特 性:浮遊
実数値:167-*-111(4)-177(252)-110-165(252+)
持ち物:拘り眼鏡
技構成:流星群 / 悪の波動 / ラスターカノン / 大文字

〈調整〉
C…眼鏡大文字がH252D4サーフゴー、H252D4ドドゲザンをそれぞれ確定
S…サザンドラの処理ルートをできる限り用意しておきたかったので最速

シンプルな鋼テラスタル拘り眼鏡型。

技構成はタイプ一致メインウェポンでそれぞれ打つ場面が存在する「流星群」「悪の波動」、テラスタルした際にタイプ一致でフェアリーやキョジオーンへの打点になる「ラスターカノン」、サーフゴーとドドゲザンに一貫する炎打点として「大文字」で確定。炎技は火炎放射と最後まで悩んだが、炎技が必要な場面はドラゴン複数体+サーフゴードドゲザン相手でドラゴンを倒した後であり、サーフゴーもドドゲザンも削れていないことが考えられたため一撃で倒し切れる大文字を選択した。

このポケモン特有の強みとして、素のフェアリータイプが少なくテラスタルタイプとしてフェアリーが用意されがちな現環境において、相手にフェアリーテラスを切らせやすい点である。特にステルスロック込みならこのポケモンにサイクル戦をすることは受けループ以外では厳しいため、ラスタルを切らざるを得ない状況を先行して生み出しやすい点が強力である。具体的にはキョジオーンやゴツメカイリュー、ヘイラッシャのフェアリーテラスタルで1ターン猶予を作り、塩漬けや炎の渦、欠伸で逆に不利状況をひっくり返してくる相手に生きる。そこで構築段階でフェアリータイプに強くてサイクル加入できる引き先を用意することで有利に試合展開を握れる点が特有の強みである(本構築だとラウドボーン。デカヌチャンの枠はここを意識して前日や最終日夕方は弱保サーフゴーも試していた)。また、対キョジオーンとヘイラッシャに関しては守るの存在により、フェアリーテラス読みでラスターカノンで拘ってしまうと一切リターンが得られないまま不利展開になるのと炎の渦のように即負けに繋がることがないため、守るの有無が確認できていない時は流星群で一度様子を見て守られたら居座りかラウドボーンに交代を相手視点での有利不利の心理状況を意識して選択するといった思考を取っていた。

 

ウェーニバル

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テラスタイプ:草(なにわろてんねん)
性 格:慎重

特 性:自信過剰
実数値:191(244)-141(4)-110(76)-*-121(116+)-114(68)
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:アクアステップ / 身代わり / アンコール / 羽休め

〈調整〉
HB…意地ドドゲザンの1死総大将・黒眼悪テラスドゲザンを確定二耐え
  A4振りヘイラッシャのウェブタを身代わりが確定耐え、地震を7/16耐え
HD…臆病サザンドラの眼鏡流星群を確定耐え
  控えめサーフゴーのシャドーボールを確定二耐え(76~91)
S…最速50族抜き抜き、+1で最速ガブリアス抜き

積んで削れたカイリューが有利とは言えないラス一ドドゲザンにタイプ上強く、対絡め手適性がある補完枠として採用した。幾つか型を試しており、同調整のゴツメ挑発ビルドアップ→珠AS→最終的にはこの個体に至る。

ゴツゴツメットを持っているため物理受けのように思えるが、サザンドラ+サーフゴー入りのスタンダードな相手にも選出できるようにHDベースにしている。そのため、テラスタルを切ってもマリルリのじゃれつくを回復が間に合うわけではないため注意。どちらかと言えばサイクル下でドドゲザンやヘイラッシャを削ったり、クッションカイリュードラゴンテールで流される際にマルチスケイルを剥がす役割を持たせている。

アンコール+身代わり+アクアステップの素早さ上昇により、素早さ上昇積みの起点回避は勿論、炎の渦や塩漬けといった要素も拒否しながら荒らすことができる。元の火力がないため決定打にかけるものの、ステルスロックや毒菱がそこでも生きたりTODに持ち込めたりで強みを発揮できる。ラスト1枠はそれらを実現するための「羽休め」を採用した。

ラスタルタイプは「電気半減、水半減、岩等倍以下、霊等倍以下、フェアリー等倍以下」で該当した草テラスタルで採用した。

配信内で度々口にしていた「シーズン1のような情報がない環境では、既存のポケモンを新要素で強く扱うよりも新ポケモンを少しズラして組み込む方が強い弱いではなく勝っている」を体現したポケモンであり、相手側から崩れてくれることが多かったのがこのポケモンを支えた要因の一つでもある。お陰で何度も負け濃厚試合を拾ってくれた。

 

基本選出

・ステロ撒き+他から2体。

f:id:shigumaaa:20230106172009j:imageorf:id:shigumaaa:20230106171955j:imagef:id:shigumaaa:20230106172005j:image>f:id:shigumaaa:20230106171958j:image=f:id:shigumaaa:20230106172012j:image>f:id:shigumaaa:20230106172001j:image

初手でステルスロックを撒き裏のポケモンを強く動かす。サザンドラの拘りを解除したり回復技持ちを多く採用しているためTOD勝ちを狙えたりテラスタル択の引き延ばしに使えたりと数的優位がかなり大事になるため、初手のポケモンを残しておくかどうかを意識したい。キラフロル・デカヌチャン共に初手で切りがちなポケモンであり地面技が飛んできやすいため、カイリューサザンドラ交代が通りやすいのも構築の強みである。

 

結果

ポケモンSVシーズン1 シングル最終2位 最終レート〇〇(追記予定)
TNシグマ

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感想

SMの剣盾も最初はやれなかったのでシーズン1をやるのは実は初めてだったのもありモチベが凄くあり、実現可能なラインとして最終1桁を目標に取り組みました。簡潔にですが、序盤は対戦数重ね、中盤は重ねつつ終盤に向けて軸探し、対戦毎にメモって反省・改善、終盤は環境考察に力を入れました。テラスタルが自分が求めていた理想の特殊要素であり、演出も綺麗、対戦のテンポも良いと良いところばかりでモチベーションを保つことができました。

結果として目標だった1桁こそ取れはしました。そうではあるんだけど、想像以上にきついです。。最後勝って終わっての2位なのもあって、悔しいというよりも辛いですね。これが一つのゲームをやめられなくなる呪縛なのかもしれない…

それでも冷静に考えてみると出来過ぎな結果ではあるので、今回の熱量ほどでシーズン2取り組めるかはまだわかりませんが、引き続き自分流のスタイルで頑張っていきます! 切り替えろ〜〜

 

ということで(?)、いつもの最終日垂れ流し動画を上げました!最上位帯の熱い対戦を見れるはずなので、良ければ覗いていってください!

www.youtube.com

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

何かありましたらTwitter@zenchino115 まで

 

 

【POKE LEAGUE関西予選Best4】レジェンドサイクル・改

シーズン終わったら書くつもりだったけど完全に忘れててアチャーって感じ、どうもシグマです

ポケリーグbest4入りを目標に試行錯誤して仕上げた構築です!

 

 

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コンセプト

ライブ大会ルールである「持ち時間5分総合時間15分」のルールは最大限に活かしたサイクル構築→ポケリーグで勝つための構築
・倒し切らなくても自分は生き延びてTODで戦えばいい。削る技ではなく複数体で耐えるための技を可能な限り採用する。
(ムゲンダイナのリフレクター、ホウオウ・ルギアの電磁波)

TODで全部勝つレベルの構築にするために、全てのポケモンにHP252振り、回復技・回復要素を仕込む。
(ナットレイは最後に補完として入ってきたため高速再生技無し且つHPが低いため若干不安要素)

・BO3を想定して相手の情報や立ち回り方を得られて試合を形成できるサイクル構築。初戦は自分は安定行動を一貫し続けれて勝つのが理想。
(誰が珠を持っているか、耐久振り個体なのか、物理か特殊か、相手はこちらのどのサイクルを崩せずに負けたか等の情報全てが2戦目以降戦う上で有利に働き、サイクル安定性の向上に繋がる。)

単体解説

ムゲンダイナ

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性 格:臆病
特 性:プレッシャー
実数値:247(252)-*-117(12)-166(4)-143(220)-168(20+)
持ち物:黒いヘドロ
技構成:ダイマックス砲 / マジカルフレイム /  リフレクター / 自己再生

〈調整〉
HD…特化カイオーガのC-1珠130ダイアイス3回+霰ダメ3回を自己再生2回+黒いヘドロ2回で確定耐え
  特化イベルタルのC-1珠140ダイジェット+ダイアークを黒いヘドロ込みで確定耐え
S…最速100族抜き

マジフレとリフレクターと高い素早さによる雰囲気対応で9割以上選出、うち8割は初手に投げる構築の軸。BO3においてダイマ砲の有無による影響と毒々の崩しの必要性を比較した結果、見えてないダイマ砲・"見せた"ダイマ砲共に変えが効かないと判断してダイマ砲を採用。

イベルタルの物理・特殊は現環境なら構築を見てある程度判別できるため、それに合わせてリフレクターがあるお陰で対応していた。BO3ならより一層安定して対処できる。

 

イベルタル

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性 格:控えめ
特 性:ダークオーラ
実数値:233(252)-135-122(52)-176(68+)-121(20)-134(116)
持ち物:命の珠
技構成:悪の波動 / デスウィング / 不意打ち / 羽休め

〈調整〉
C…ゴツゴツメット+ダイバーンでH199D136ザシアンを確定
  ダイジェット+ダイバーンでH199D154ザシアンを確定
  ※不意打ち↔︎熱風と両方試していた名残り。
HB…陽気マーシャドーの岩石封じを98.9%で二耐え
  特化ザシアンのA+1巨獣斬+珠ダメを確定耐え
HD…臆病黒バドレックスのアストラルビット+ダイフェアリーを確定耐え
S…+1で最速マーシャドー抜きライン意識
  自分のルギア+1

ダイナイベルネクロのイベルタルは突撃チョッキや食べ残しHD等の耐久特化のイメージが強いが、最低限サイクル戦に介入できるようにしつつBO3に於いてサイクル構築での珠枠は2戦目以降で強力な動きをできるため耐久振りベースの命の珠で採用した。そもそも物理イベルの増加によりイベルで相手のイベルを見る動きが怪しいため、それならいっそ両立しようといった感じ。

耐久振りで採用する以上、+1でザシアンと黒バドを抜けない点に視点を置き技を決めるが、ザシアンを倒すことを諦めてステルスロック展開相手にも非ダイマでも黒バドを処理するために不意打ちを採用した。物理or特殊を曖昧にさせたり初戦で技を隠すことで要所で通しやすくしたりとBO3向きの技構成と言える。

他のポケモンで耐えて残り時間5分でこのポケモンを着地させてダイマを切って判定勝ちするのが本構築の最大の勝ち筋だった。2回殴り終えることを狙いに残り5分で着地させるのか、1回だけ殴ることを狙いに残り3分半で着地させるのかの時間管理が非常に難しい。

 

 

日食ネクロズマ
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性 格:腕白
特 性:プリズムアーマー
実数値:204(252)-178(4)-194(236+)-*-131(12)-98(4)
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:メテオドライブ / 地震 / ステルスロック / 月の光

〈調整〉
HB…特化ザシアンのA+1インファイトを確定三発
S…麻痺した最速マーシャドー抜き

レジェンドオブラウンドから引き続き1ヶ月通して信用していたポケモン厚底ブーツを持っていないルギアではステロ+ザシアンに勝てないため、ステロを撒きそうな相手には優先して選出していた。

地震は必須としてHB日食ネクロズマのステロ以外の選択肢として、90族付近相手にダイマを誘発させる要素を追加したり死に出しで切り返す前提のザシアンを起点にしたりと単体だけでも充分に採用価値がありそうな竜の舞(か今回のコンセプトに当てはまるとコスパや電磁波)だと考えており、剣の舞は採用に至ることはないと纏めていたが、準決勝でボコられたりランクマでも上位帯で当たったりで何もわからなくなった。この環境のHB地震剣舞の強みをどなたか教えてほしい。

 

ルギア

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性 格:図太い
特 性:マルチスケイル
実数値:213(252)-*-198(236+)-110-174-133(20)
持ち物:食べ残し
技構成:身代わり / 電磁波 / 吹き飛ばし / 自己再生

〈調整〉
ミラー意識でS28まで振っていたがミラーが起きなかったためS20振り抑え。

ザシアン受け兼TODに持ち込むポケモン。日食ネクロズマではオーガザシアンや黒バドイベルオーガ全採用相手に動きづらいため、それらにはルギアに相手してもらっていた。

ノーウェポンで身代わりまで採用して盤石にすることでTODで勝ち切るを体現。残り4~5分で吹き飛ばしで有利対面を作り補助技or交代に合わせて珠イベルタルやホウオウに引いてダイマを使い切ってTOD勝ちをする動きが必須。

ルギアの電磁波はザシアンに身代わりを張られたとしてもその時点でHP割合で有利になるため問題無い上に、相手視点1サイクル目でそれに気づけない人が殆どであるためHSっぽくても電磁波から入っていた。

余談だが、ゴツメの削りでも言えるがサイクル構築でザシアンを選出するだけでTOD不利になってしまう盤面がかなりあるため、TODを最大の勝ち筋にしている本構築ではザシアンは採用に至らなかった。

 

ホウオウ

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性 格:身長
特 性:再生力
実数値:213(252)-151(4)-117(52)-*-210(132+)-119(68)
持ち物:厚底ブーツ
技構成:聖なる炎 / ブレイブバード / 電磁波 / 自己再生

〈調整〉
HD…特化黒バドのアストラルビットを確定三発
  臆病カイオーガの潮吹き+ダイジェット最低乱数後潮吹きを確定耐え
S…+2で+1最速90族抜き

残りはイベルタルイカサマ意識で攻撃ではなく防御。

黒バドのアストラルビットを三耐えしないがそこで自己再生を押してもリターンを得られないため、黒バドに投げた後に居座りと引きに両対応できる電磁波をルギア同様に評価(スカーフだと麻痺しても抜けないため、ダメ計で控えめか確認できたら再生を押す等変える)。技スペが足りないとされるポケモンの電磁波はただ雰囲気で採用するのではなく、明確に打ちたい場面を想定して意味を持たせて採用することを心掛けたいし、そうしてほしい。

 

ナットレイ

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性 格:呑気
特 性:鉄の棘
実数値:181(252)-114-201(252+)-*-137(4)-36
持ち物:オボンの実
技構成:タネマシンガン / ボディプレス / 鉄壁 / 宿木の種

〈調整〉
ゼクロム意識でHB

地面↔︎フェアリーでの不毛な透かし合いを嫌うと共に弱点保険ゼクロムの増加により地面タイプで軽率に殴りたくないため、弱点を突かずに見ることができ、ゼクロムの最高の相方であるカイオーガにも見た目強いナットレイを評価。地面タイプ以外でゼクロムを誤魔化そうとすると積まずに雷撃から交代されるだけでサイクル不利を取ってしまうが、鉄の棘+宿木の種のおかげで解消できる。

鋼技を切ってる弊害としてザシアンをダイマで誤魔化せない点だけが微妙。

 

基本選出

f:id:shigumaaa:20221004174720j:imagef:id:shigumaaa:20221004174717j:imageorf:id:shigumaaa:20221004174712j:imagef:id:shigumaaa:20221004174723j:imageorf:id:shigumaaa:20221004174715j:image
・初手カイオーガとダイナルギア以外が対面するのが最悪なので初手ダイナから入ることが殆ど。
ゼクロム入りにはナットレイを選出。穴ができて崩れないように組み替える。
イベルタルと黒バドが両方いなければダイナ日ネクルギアのステロ+吹き飛ばし選出をすることもある。

 

結果

POKE LEAGUE-関西予選-
予選5-2、決勝トナメ2-0→2-0→2-0→0-2でBest4
予選は5/7がTOD

 

またシーズン34ではナットレイ→HBジガルデ、ムゲンダイナのリフレクター→毒々、ホウオウの電磁波→守るに変更して使用。環境の変化に適応できず最終293位、残念。

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目標達成に向けて試行錯誤する行程は他に変え難いほど楽しかったですし、そこに結果もついてきてくれて嬉しい限りです。ランクマは奮いませんでしたが、切り替えてポケリーグ本戦でも頑張ります。関東予選の方も顔を出すので参加される方はよろしくお願いします!

 

Twitter:@zenchino115

【S33最終8位】咲き狂う太陽バトン【剣盾シングル】

どうも、シグマです。

長かったGS環境、最後までお疲れ様でした!地球では8月も終わりということで今年はとても暑い日々でしたね(適当)。ということで図らずとも凄く暑そうな構築に仕上がりました。


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コンセプト

・ホウオウ+トリルポリゴン2でサイクル化での後発ダイマ展開

・こちらのやりたいことを通す、対話拒否

 

構築経緯

現環境をこれまで6ヶ月やってきた感覚として、中速珠ダイジェット禁止伝説+トリックルームの形はどんな禁止伝説であろうと強いと確信に近いものがあったため、一致ジェットができてサイクル化でトリル展開も見込める珠ホウオウ+f:id:shigumaaa:20220901160616j:imageトリルポリゴン2f:id:shigumaaa:20220901160631j:imageがこの形の中で最も強そうだと考えたところからS33はスタート。この2体だけでもバドザシサンダーランドラキヌオーのような並びに有利に戦えそうなのが高評価。ここに初手から投げてスカーフの顔をしながらカバラキヌオーナット等に圧をかけつつサイクル化でいきなりトリルエースになったり、初手ホウオウで雑にダイマを切れるようになったりと鉢巻ウオノラゴンを評価していたためこの3体を基本選出に考えた。

ホウオウの相方禁伝はgame8様の大会を通して模索していたが、最終的にはグラードンf:id:shigumaaa:20220901161359j:imageに行き着いた。ホウオウグラードンだと相手のカイオーガとジガルデが露骨に重いためドラパルトf:id:shigumaaa:20220901160721j:imageを採用した。また、ここまでイベルタルが重く珠ホウオウも積みグラードンも壁があるだけで単体で試合を形成できるスペックがあるため壁も組み込むことにしてオーロンゲf:id:shigumaaa:20220901160818j:imageを採用した。

これで最終日前日まで回していたが(ノラゴンをナットレイに変えることもあった)、当初のホウオウポリ2+ノラゴンのノラゴンの役割は珠ホウオウとグラードンでそれぞれできるのに気づいたこと、オーガ入りにはノラゴン(ナットレイ)と晴れの要素を生かす選出ではなくドラパルト絡みの選出の方が勝率が高かったこと、対ラキヌオーではないバドザシの勝率が悪かったことより変更を決意。上記を改善+ゼルネアスに対抗できるポケモンとしてメタモンf:id:shigumaaa:20220901161432j:imageを採用した。

 

要素としては、サイクル+トリル後発ダイマ、初手ダイマトリル、壁ダイマ、壁バトン、晴れ(小並感)とてんこ盛り構築になった。

 

単体解説

ホウオウ

f:id:shigumaaa:20220901100709j:image

性 格:意地っ張り
特 性:再生力
実数値:197(124)-200(252+)-114(28)-*-175(4)-123(100)
持ち物:命の珠
技構成:聖なる炎 / ブレイブバード / 身代わり / 自己再生

〈調整〉

A…バトンに頼らずとも押し切れるように妥協せずに特化

S…S4振りサンダー抜き抜き、自分のグラードン+1

主軸。身代わりは主にラッキーの甘えるとヌオーの欠伸を嫌い採用した。

初手ダイマ荒らし、トリルと合わせたサイクル下での後発ダイマ、非ダイマでの強い様子見行動持ち、再生力を生かしたTOD適正、バトンエース等全てをハイスペックで熟す。このポケモンの最大の強みは再生力を生かしたサイクルだが、壁やトリル、晴れやバトン等を用いて別ベクトルの強さを見出すことができた。

とは言ってもやはり再生力は偉大で、残数を意識したサイクル戦は楽しかった。使っていくうちにこのポケモンがどれだけメタられようともこの環境最強と上がる人が一定数いる理由がわかった気がする。

 

グラードン

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性 格:意地っ張り
特 性:ひでり
実数値:207(252)-204(124+)-161(4)-*-115(36)-122(92)
持ち物:カゴの実
技構成:地震 / 岩雪崩 / ビルドアップ / 眠る

〈調整〉

A…地震でB4振りザシアンに170~204ダメ(目安)

HB…意地ザシアンのA+1巨獣斬で62.3~73.9%(目安)

HD…控えめサンダーの珠ダイジェットを確定耐え

  臆病カイオーガのダイアイスを確定耐え

  C4振りムゲンダイナのダイマックス砲を確定二耐え

S…S4振りサンダー抜き

なんか外を明るくしてくれるポケモン

このポケモンを考察する上で第一に上がるのはジガルデとの差別化だが、

・フェアリーとドラゴンタイプが弱点ではないため、ザシアンや龍禁伝と打ち合える又は壁下で起点にできること。

・素の攻撃と防御がジガルデよりもかなり高く、1積みからの殴り合いでも充分数値が高いため壁ターンと共に殴り合えること。

・日照りを生かしたサイクル形成。

等が挙げられる。特に1番最初のザシアンを壁下で起点にできるのはザシアン環境において大きいと感じた。

初めは食べ残しを持たせた身代わりビルドアップ型を使用していたが、展開が余りにも遅すぎるため壁ターンを無駄に使ってしまうのとそれこそジガルデでよくね?となったため眠カゴに変更したところ、展開が比較的早い且つHP管理もわかりやすく強力で使用感が良かったため最後まで採用した。岩石封じではなく岩雪崩の理由は130ダメージのダイロックを打ちたかったのとこの構築だと岩石封じが必要な相手がいなかったため。

構築にナットレイ等を入れてカイオーガ相手にに真っ向から立ち回ったり襷エスバやリザードン等で晴れ下で殴りあったりと晴れを主軸にするのも手だが、この構築では様々な要素の主張が強いため晴れギミック自体は控えめだった。

断崖の剣を採用することで壁化ではない対ザシアンとの打ち合いで勝てるようになったりヌオーを押し切れたりとこの2点だけでも採用価値は十二分にあり、断崖が採用できるのであれば理論上はこのポケモンのキャラランクはもう一つ上がるはず。しかし、それでも採用には至らなかったし地震の方が勝率は高くなると思う。

 

オーロンゲ

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性 格:腕白
特 性:悪戯心
実数値:202(252)-140-118(180+)-*-105(76)-80
持ち物:光の粘土
技構成:イカサマ / 挑発 /  リフレクター / 光の壁

〈調整〉

HB…壁下で意地ザシアンのA+1巨獣斬を13/16耐え

HD…壁下で控えめカイオーガの珠潮吹きを14/16耐え

初手に投げて相手の展開を阻止しながら壁を貼るだけでなく、後発から投げて再生力を生かした壁展開をすることもある。グラードンホウオウの並びは見た目だけならザシアンに強そうだがどちらもダイマしないと負けてしまうため、初手ダイマ以外では普通に壁に頼る必要がある。

他の壁と比べてオーロンゲが優れている点は耐性と特性を生かした壁の再展開ができる点であり、一度引く動きは最早必須であった。しかし、バトン展開においてはドラパルトのHPが最も大切であるため、オーロンゲを切って通し切る判断も求められた。

 

ドラパルト

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性 格:陽気
特 性:クリアボディ
実数値:195(252)-141(4)-109(108)-*-113(140)-179(4+)
持ち物:弱点保険
技構成:ドラゴンアロー / 鬼火 / 龍の舞 / バトンタッチ

〈調整〉

HB…壁下で意地ザシアンの+1じゃれつくを13/16耐え

HD…臆病サンダーの珠ダイジェットを確定耐え

S…気持ちバドザシのザシアンを抜けるくらい

半年ぶりの「未来へのバトンタッチ」要素でありこの構築の核。最終日動画を見てもらえればわかるが5割はバトンしてた。そうです、バトン構築です。

特性はランドロスガオガエンの被選出率の高さ、壁下でのメタモンのコピー対策としてクリアボディ。鬼火の枠は選択だが、遅いザシアンやその他色々に打てる汎用性が高い技として採用した。貴重な炎要素。

使用していく中でホウオウとドラパルトの縦の関係が非常に優れていることに気づいた。論理としては、ホウオウが苦手な相手は壁ドラパルトの起点であり、その相手は上からホウオウを縛るポケモンが多いためバトンタッチを繋げてしまうと止められなくなってしまう。これが簡単に通らない相手はカバルドンくらい。当初は構築経緯通り対ジガルデやカイオーガだけを担ってもらうつもりだったが、対ザシイベルやザシホウオウだけでなく時にはバドザシにも投げることがあった。

また、バトン後でも素の素早さが高いため、ホウオウで打ち負けた相手場合でもドラゴンアローでスイープできるのも偉い。具体的には威嚇を屈指してなんとかダイマカイオーガがダイジェットを耐えるようにされたときに働いた。

 

ポリゴン2

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性 格:生意気
特 性:トレース
実数値:191(244)-100-113(20)-125-160(244+)-72
持ち物:進化の輝石
技構成:イカサマ / 冷凍ビーム / トリックルーム / 自己再生

〈調整〉

HB…陽気霊獣ランドロスのA-1珠ダイジェットを確定二耐え、A+1珠ダイジェットを13/16耐え

HD…控えめサンダーの珠ダイジェットを92.2%耐え

ホウオウとグラードンニュートラルの状態の場合にサンダーとランドロスの型問わず共に不利を取ってしまうため、引き先且つ切り返す手段としてトリックルームを持たせたポリゴン2を評価して採用した。今月ホウオウを使う中でこのポケモンを外したことは一度もなかった。

終盤はバトン展開が多くなっていったが、それでも対バドザシをはじめ目論見通りの強さを見せてくれた。

HPが削れた非トリル化やトリルが終わるタイミングでザシアンと対面するのだけは避けるように気をつけていた。

 

メタモン

f:id:shigumaaa:20220901161432j:image 〈チッサ

性 格:生意気
特 性:変わりもの
実数値:155(252)-68-88(92+)-68-89(164)-47
持ち物:拘りスカーフ
技構成:へんしん

〈調整〉

S個体値0

前期に引き続き採用。ゼルネアス入りに選出しバドザシ側の選出を歪ませることができる。トリル展開でもバトン展開でも厳しそうなバドザシ(悪っぽいウーラ入り等)に何度か選出した。また、初手のオーロンゲザシアン対面で剣の舞をされるときつい展開になるが、このポケモンがいるおかげで悠長に積まれることがなかったため機能した。

対バドザシに於いて、ザシアンを通したければサンダーヌオーの選出を、黒バドを通したければバンギガエンラッキーの選出を強制できるのは当然だが、いるだけで選出画面で相手の対応幅に制限をかけるという性能が異常であり、誘う受けポケモンはヌオー以外は積みの起点であるためその点でも構築と噛み合っていた。

また、このポケモンの唯一無二の性能として相手のメタモンの選出を抑制できることも凄いと感じたため、バトンが主軸となる本構築では生きていた…と思いたい(私が相手にメタモンがいるだけでメタモンを選出したくなくなる人間なため)(実際他の人がどうなのかは知らない)。

 

 

きつい相手

カバルドン

呪いミミッキュ

吹き飛ばしルギア、吹き飛ばしホウオウ

 

結果

TNバルバドス 最終8位最終レート2080

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最終日垂れ流し動画…https://youtu.be/gnr34N9u_N4

 

 

長かったGSシングルも遂に終わりました。この構築が果たして集大成なのか?という疑問はありますがこれはこれでいいんじゃないんでしょうか。暑い季節の移り変わりとともに剣盾も終わりを迎えつつあります。

暑いといえば炎…ファイア…そう、クロスファイアという名のオフがポケリーグ関西予選前日に開かれる予定でそこで僕も運営として参加するのでよければどうでしょうか!?(無理やり)

クロスファイアオフ要項

 

それはそうと

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7シーズンの纏めだけどなんだこいつ!?って感じですね、思わず引いちゃっても構いません。受け入れます。

禁伝2体環境遊び尽くしたし今後もこのスタイルで最上位を目指すことが多いと思うので皆さん何卒よろしくお願いします!

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

何かあればTwitter @zenchino115 まで。